パパタラフマラ 小池さんの作品解説ツイート

島、春昼、
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小池博史 @koikehiroshi

「島~No Wing Bird on the Island」⑧ ポエジーは要である。しかし、これを理解しない観客が増えたとつくづく思うようになり出した頃。ポエジーは感じ取るもので、理解するものではない。理解はずっと後からやってくる傾向が強い。日本はどんどん収縮に向かい出した。

2012-03-27 13:53:22
小池博史 @koikehiroshi

「島~No Wing Bird on the Island」⑦ 小川、松島以外は島に海からやってきたり、地面から出てきたり。外と内を強く感じさせる舞台となった。再演したかったが、とても資金的に難しかった。持ち歩きたくても日本からは中途半端な助成金しか得られない。無理だった。

2012-03-27 13:50:01
小池博史 @koikehiroshi

「島~No Wing Bird on the Island」⑥ パフォーマーの数もはるかに多くなった。2人の「島~Island」から10人近くまで膨れ上がり、装置も巨大になり、四方から囲むようにして見る舞台にした。舞台そのものが島となって、その周りは海の要素を持った。

2012-03-27 13:49:08
小池博史 @koikehiroshi

「島~No Wing Bird on the Island」⑤ 舞台上を途中、ツルハシで壊し、すると、そこから巨大な旗が立ち上がってきて、その旗にさまざまな新しい映像が映し出されていく。旗とはそういう機能を持ったものである。なにも描かれない旗。次々と塗り変えられる旗。旗は染まる

2012-03-27 13:48:31
小池博史 @koikehiroshi

「島~No Wing Bird on the Island」④ 島は、いろいろな形が現れ出ることを可能にする。島にはたくさんの概念が付随し、それらが空間、時間、オブジェ、身体に散りばめられる。そして、密なる関係性を作り出し、ポエジーを生み出すのである。

2012-03-27 13:47:42
小池博史 @koikehiroshi

「島~No Wing Bird on the Island」③ そもそも「島」のアイデアはインゴの地球儀プロジェクトからきている。人口密度、人種、宗教、GDP……私たちの周りを取り囲む現実の要素によって地球を塗り分ければさまざまな形の島状の形が現れ出るだろうというものである。

2012-03-27 13:44:41
小池博史 @koikehiroshi

「島~No Wing Bird on the Island」② それにリューソーラが加わり、私含めて三者が並び立った作品。伊東順二さんがプロデュースし、初めてこの作品でグラフィックで葛西薫さんが加わることになった。インゴとは昔、アーバナート展の審査員として一緒したことがあった。

2012-03-27 13:44:02
小池博史 @koikehiroshi

第二十三回作品「島~No Wing Bird on the Island」① 1997年12月 横浜ランドマークホールの制作・公演。 「島~Island」が原型なら、これは「島」シリーズ最大の作品。メディアアーティストのインゴ・ギュンターとのコラボレーション作品。

2012-03-27 13:43:26
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」⑨ 声と動きによって、空間と時間を創造する試みである。本当にシンプルな作品であるが、声、動きで、時間が変容し、空間の見え方そのものが変化していくことを目指した。オブジェをそれまで使ったが、一切使わずに見え方を変える。いろいろな可能性を感じた公演となった。

2012-03-27 08:37:34
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」⑧ ほんの少しの音楽と音と、声による表現。台詞が12年ぶりに復活した。だが、台詞には、さほど多くの意味はない。身体表現について練り込んできて、12年経過して、身体力の基盤の元、台詞も使えると判断した。もちろん動きも多い。が、静寂が漂う作品である。

2012-03-27 08:36:43
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」⑦ 島とは結局のところ、「世間」というものについての話でもあり、ふたりの男女の物語とも言える。初演時に台湾に教えに来ていた初老のアメリカ人ダンス教師夫婦が、深く感動してくれ、これは自分たちの物語だった、と言ってくれたのがとても嬉しかった。

2012-03-27 08:33:46
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」⑥ もちろん正反対の人たちもいるが、大勢は家畜化を望む。囲われた中でのみ充足していく方法である。その方が生きやすいというメリットが大きいからだ。さて、「島~Island」。マルケスの「大きな翼を持った老人」が一方にあり、もうひとつの核は私自身の創作作品。

2012-03-27 08:33:27
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」⑤ イメージの定着はなんとも難しい。公演を見ていない人ほど、イメージを定着させて、紋切り型になってしまう。いかにして変わっていけるか、そこに重きを置いてきた身からすると非常に歯がゆい。しかし、人間とは基本、定着型、家畜化指向の生き物だから仕方がないとも言える。

2012-03-27 08:32:15
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」④ 最悪、演者ふたりと音響、照明がいればなんとかなるとして作った作品だから、最小で4人、制作を含め5人いればツアー化できる作品とした。しかし、面白いもので、これだけコンパクトなのだからと思っていたが、呼ぶ側のイメージは大規模作品がパパ・タラフマラだった。

2012-03-27 08:30:53
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」③ それまでずっと作品は拡大化の一途を辿ってきた。しかし、本当に資金面は底をついていたし、じっくりとこのタイミングで小川、松島のふたりだけに向き合ってみたいと思った。初演が海外となった初めての作品でもある。初演時はかなり大きなホール。実は三人の出演者がいた。

2012-03-27 08:29:58
小池博史 @koikehiroshi

「島~Island」② これは小川摩利子、松島誠のふたりしか出ていない作品である。音楽にリュウソーラ、菅谷昌弘、美術は真っ黒い空間に電球が一灯のみ。パパ・タラフマラでは最もシンプルな作品として仕上がった。1月に再演をしているので、ご覧になった方も多いだろう。

2012-03-27 08:29:13
小池博史 @koikehiroshi

第二十二回作品「島~Island」① 1997年9月、台北国立芸術学院フェスティバルホールにて上演。第二十三回目の作品「島~No Wing Birds on the Island」のための、ワークインプログレスの意味もあった作品だが、同時に台湾からのオファーがあって制作。

2012-03-27 08:28:49