《福島県産木材樹皮処理に関する呟きまとめ》
- karitoshi2011
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まずは、4月17日夕刻、東京電力記者会見中の私の呟き。福島県林業協同組合が東京電力に、引き取って火力発電の燃料にするよう申し入れたバークの話に関するもの
バークの受入地イコール最終処分値になる恐れがあるんだよ。セメントが売れなくなったら、受入地に全部残っちゃうんだから。利用可能にしてる基準の方がおかしいんだよ。 ( #iwakamiyasumi2 live at http://t.co/ruuhW1Xb)
2012-04-17 18:49:25クリアランスレベルが高すぎるんですよ。これまではクリアランスレベルとは関係ないレベルの灰で、放射性物質を含む灰の受入なんて、業者もしませんよ。 ( #iwakamiyasumi2 live at http://t.co/ruuhW1Xb)
2012-04-17 18:56:21記者の皆さんも混乱してるようですが、石炭燃やしてでるのはラジウムが主で、放射性セシウムではありません。セシウム混合の灰など流通実績はありません。 ( #iwakamiyasumi2 live at http://t.co/ruuhW1Xb)
2012-04-17 18:59:02カリウムの話とかラジウムの話とかばら撒かれて混乱してるようですが、放射性セシウムの焼却灰の話が出てるのは、今回の事故後が初めてです。 ( #iwakamiyasumi2 live at http://t.co/ruuhW1Xb)
2012-04-17 19:01:23夜になってから、いくつか呟きました。
基本的に皆さん、勘違いしてます。
これまでの100ベクレルは放射性セシウムの基準じゃありません。
焼却後のキロ8000ベクレルも「ずっとその数字を処理し続けても大丈夫という基準」じゃありません。**
今日の東電会見中にも呟きましたが、これまでの焼却前の廃棄物のキロ100ベクレル、という基準は、ラジウムについての話です。セシウムを焼却する、という話は想定されてないし、健康にどのような影響があるのか、というのも検討されずに広域処理しようとしてるわけです。
2012-04-17 21:23:03ところが環境大臣が、事故以前の100ベクレル、焼却後8000ベクレル、というラジウムに関する数字をセシウム(他)に勝手に拡大解釈して拡散しようとしているのです。「検討してないのに冗談じゃない」という感じの東電松本氏の態度のほうが、環境大臣の態度より、遥かにまともです。
2012-04-17 21:25:17今全国に拡散されようとしているガレキで問題になっているのは、核種が不明の放射性物質です。計測してるのは放射性セシウムだけ。ラジウムは計測してません。したがって、ラジウム混みで計算したら、もっと大きい数字が出るかもしれません。
2012-04-17 21:27:53しかも、ラジウムとセシウムでは、体の中に消化器経由や呼吸器経由で摂取した場合の挙動が違うはずです。さらに、そこにストロンチウム等が入っていれば、話は全く変わったものになります。
2012-04-17 21:30:15今、被災地のガレキを受け入れようというのなら、まずはキロ100ベクレルの放射性セシウムが、またキロ8000ベクレルの放射性セシウムがどんな影響を自然や人体に与えるのか、確認する必要があります。これまで、そんな物を意図的に広域に拡散した経験は世界中にないので、研究が必要です。
2012-04-17 21:32:53さらに、一般の焼却炉でキロ8000ベクレルになるまで放射性セシウムを処理し続けて良い、というルールにした場合、焼却炉にどのようなダメージが発生するのかも、解明されてません。これまでの基準は8000ベクレルですが、「その基準まで燃やし続ける」ことは想定してません。
2012-04-17 21:36:31(続き)したがって、汚染された樹皮やガレキを焼却し続けて汚染物の量を減らそう、という案は、正直「荒唐無稽」に近い感覚だと私は思います。(終わり)
2012-04-17 21:38:30''そして4月18日のテレビ朝日モーニングバード。
前日の会見応答を混ぜ込みながら、福島県林業協同組合の主張、林野庁の主張、資源エネルギー省の主張、原発大臣のコメントを使って「東京電力は木材樹皮を受け入れて発電用に焼却しろ」迫る''
テレビ朝日「モーニングバード」福島県内樹皮の受け入れ先がない事を特集。なるほど、昨日の記者会見でテレビ朝日の記者が食い下がったのは、この取材をしたからなんだな。
2012-04-18 08:34:30東京電力が「セシウムが混じっている焼却灰の受け入れ先がないので」受け入れることが出来ないという。林野庁と資源エネルギー庁は「法律では受け入れることになっている線量なので受け入れて欲しい」と言っている。番組は「東電が受け入れるべき」という論調。「技術的には全く問題が無い」と断言。
2012-04-18 08:38:57テレ朝。「他の電力会社は受け入れているので、できる」と断定。私は根本的なところで、番組が間違っていると思う。「基準値」はラジウムを含んだ放射性物質の想定で作られているので、原発事故の結果出てくる放射線量を想定していない。「基準値」が科学的に正しくない可能性を除外して考えている。
2012-04-18 08:41:50テレ朝。ラジウムとは違う放射性物質で炉が損傷して使用不能になった場合のダメージは非常に大きい。そもそも放射性物質に関する「動かさない」という大原則に沿って考えたら、樹木を利用しよう(させよう)と考える、林野木材業界や国の方がおかしい。これも「痛みの分かち合い」になるだけだ。
2012-04-18 08:44:51テレ朝。では木材をどうすれば良いかという話になる。そもそも汚染された材料を採取し、加工する過程での被曝も含め、大量の被曝を引き起こすのが、汚染木材の処理だ。ならば、処理は山の保全等のための最低限のものにすべきだと考える。
2012-04-18 09:27:22根本的な勘違いが堂々と広くまかり通っているようだ。
焼却前キロ100ベクレル、焼却灰キロ8000ベクレル、という事故前からの基準は、天然の放射性物質を念頭に置いた物あだ。よく言うバナナのカリウムとか、鉱物のラジウムとかと同じものだ。
一方、今問題になっているのは人工の放射性物質で、原発事故で放出されたセシウムとかストロンチウムとかの事だ。実際に焼却した際に、炉がどうなるのか、廃棄がどうなるのかは、まだ知見が存在しない。
したがって、キロ100とかキロ8000とかの基準が適切なのかどうかは、実験してみないとわからない。