姪っ子のままごとにつき合った時の事。二人は家族という設定だったのだけど、しばらくやって疲れたから、止めようという意味で、お母さんと呼ぶのをやめてその子を本名で呼んだら、姪っ子が怒った顔でそんな事したら全部おかしくなっちゃうでしょと言った事があった。
2012-04-17 22:30:30おままごとにはそういう事にしておきましょうという暗黙のルールがあって、それにみんなが従っている間だけ成り立つわけで、誰かが素に戻った途端におままごとは終わる。背後にある全体を支える設定と、お互いの役割、その役割を担った人が振る舞いそうな事や言いそうな事を上手に表現して成り立つ
2012-04-17 22:33:46始めてバラエティ番組に出た時同じ印象を抱いた。番組に暗黙のルールと役割があって、参加者みんながこの常に動き続けている空気の流れを瞬間的に読み自分の立ち位置を探る。相手の出方によって自分の役所を微妙に変化させていく即興劇を呆然と眺めながら、これはすごいなと思った。
2012-04-17 22:35:42現実社会にも似た所があって、僕が会社に入った時に新入社員研修で感じたのは、役割をどう演じきれるかが大事だって事。常識的な振るまいってのは背景にある文脈や空気によって左右され、暗黙のルールとその場の自分の役割を計算して振る舞えるってことがつまり空気が読めるってことなんだなと思った
2012-04-17 22:42:17暗黙のルールと役割で自分のすべき振る舞いは決まるのだけれど、でも反対に自分が意識してそこからずれたり変化する事で、暗黙のルールや他の人の役割も変化する。自分の反応や行動が変わると実は相手の反応も驚くほど変わる時があって、自分の扱い方を全体から自分に引き戻すというやり方もある
2012-04-17 22:48:10でもやり過ぎると空気を壊して排除される。おままごとでいえば素に戻るのはアウトだけど、お父さんがバツイチだったぐらいの変更なら許される。そうすると相手の対応とバックにある暗黙の設定が少しずつ変わる。そうやって自分が変化する事で場のイニシアチブを取っていける。
2012-04-17 22:51:22【まとめ】僕は時々世界が全部そういう事にしておきましょうという前提の元に動いてるように感じて、もし誰かが素に戻ったら壊れてしまいそうな感じがして、すごく不思議な気分になる時がある。そういう時に僕は思っているより僕じゃないのかもしれないという風に自分を見てしまう。
2012-04-17 22:56:46