書評(2012/04/22):「蜂谷豪先生の美食料理漫画「クイント」についてネタ」

架空雑誌「週刊少年スキタイ」に掲載されていた架空作家「蜂谷豪」先生の架空美食料理漫画「クイント」についてのネタ。 「インターネット殺人事件」管理人イン殺(xx-internet)さんの狂ったテキストと、中華一番や鉄鍋のジャンなど一部のクレイジー美食漫画の文化の出会いによって生じた恐るべき怪文章。俺はゲラゲラ笑って読みました。 なお、ヤングジャンプ・ふなつ一輝「華麗なる食卓」で食人鬼料理人・故田崎劉庵が再び出てきたのでその記念です。前回登場していた時はイン殺さんが「よく出版でここまでできたなあ」と絶賛していたと記憶しております。
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犬神工房 @nokkaranoumu

誰も聞いてないと思うが、以前俺が読んだ料理ネット小説に出てきた「ナノマシン丼」と「神飯」はすごかった。

2012-04-22 20:56:56
犬神工房 @nokkaranoumu

ナノマシン丼」は味蕾に入ってから味を事後的に生成する卑怯料理で、これで各人向けの究極の味を実現していたのだった。栄養素も事後的に生成するので美食と肥満を断ち切ることすらできる。バカジャネーノ。最高。

2012-04-22 20:57:27
犬神工房 @nokkaranoumu

一方の神飯は、「この料理は素晴らしい」ということを錯覚させるために、正義を主張する囚人を解放して、宴の中でふるまわれる究極の白飯である。しかしてその正体は向精神薬と調味料で作られた「究極に気持ちいい」毒薬であり、食べた人は究極の快楽の中ほっぺたが落ちながら死ぬ処刑料理なのだった。

2012-04-22 21:00:09
犬神工房 @nokkaranoumu

最初はブクマに「ナノマシン丼で快楽物質を捏造すればいいんじゃね?」という意見もあったが、多分シチュエーションが快楽を実現するということで、やはりシチュエーションは必要だったんですよ。

2012-04-22 21:05:28
犬神工房 @nokkaranoumu

んで、「肉体の美食・ナノマシン丼」「精神の美食・神飯」に加えて「社会の美食とは何だろう」ってんで、作者は悩んで人肉食に手を出して逮捕されちゃうんだな、というオチ。これが「華麗なる食卓」の劉庵に通じるんですな。

2012-04-22 21:06:59
犬神工房 @nokkaranoumu

確かイン殺さんのそのネタテキストでは、しょっぱなが「ヒロインの愛する猫の生き胆をバターでソテーして食べさせ、「美味しいっ……」と言わせちゃう」という100%ブラックなネタだったのだ。その後も作者談で「大事な相手を食べて取り返しがつかなくなる状況こそが社会の美食」つってたな。

2012-04-22 21:12:04
犬神工房 @nokkaranoumu

まあ俺はそこまでして美食を追求したくないので、ナノマシン丼でいいです。

2012-04-22 21:12:35
犬神工房 @nokkaranoumu

イン殺さんの元テキストはこちら。「食人賞応募作品 - 肉の中に二人 - ファッキンガム殺人事件」 http://t.co/tfcYcfL9 「人喰いにいたる病 - ファッキンガム殺人事件」 http://t.co/mjyLbtym 読んで面白がったり頭痛を起こしたりしましょう。

2012-04-22 21:16:43

まさかの『ナノマシン丼』のご先祖様にあたる料理が漫画の中に存在したので急きょ紹介します。

犬神工房 @nokkaranoumu

大事なことを思い出した。実は以前紹介した『ナノマシン丼』の原型はおそらく存在します。実在した料理漫画『私立味狩り学園』(http://t.co/NNGguUpd)の最終料理『伊勢えびの電流仕上げ』。

2012-04-28 16:20:37
犬神工房 @nokkaranoumu

「出汁で軽く茹でた伊勢えびの身に金箔で作った伝導体を巻いたもの。IC回路により電圧を変えながら電流を流してある。食べると舌に電流が流れ、これが味蕾を刺激し、今まで味わったことがない味がする。舌に違和感が残り、後味が今ひとつなため敗北。」バカジャネーノ。料理漫画はここまでキていた。

2012-04-28 16:21:02
犬神工房 @nokkaranoumu

これを追加することでシメとします。なお『神飯』の方は原型がいまいち見つからなかったので、本当にイン殺さん、おっと蜂谷豪先生のオリジナルアイデアかな。

2012-04-28 16:22:50