ZKMサウンドアート展に付随して

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美山千香士 @chikashimiyama

ZKMのサウンドアート展を見てきた。 アラン・リクトの本読んだ時も、意味わからんなーと思ったけど。やっぱり意味がわからんジャンルでした。 誰か、僕にわかりやすく、サウンドアートなるものの追求するものを説明してくれませんかね。

2012-04-24 19:13:48
美山千香士 @chikashimiyama

僕にはほとんど全部が、あまりよろしくない音のでるオブジェにしか見えません。 音を美術のメディアとして扱うというのは結構なんですけど、カンヴァスの代わりに扱ってそれだけなんでしょうか?

2012-04-24 19:14:02
美山千香士 @chikashimiyama

音を取り入れるということは作品に「時間」を取り入れることであるはずなですが、そのテーマに挑戦してる作品が皆無な感じがします。 美術とかオブジェの世界が、動作とか時間とか音を取り入れた時に、取り入れた事でもう作品が終わってると言うことがままあるように思えます。

2012-04-24 19:14:06
美山千香士 @chikashimiyama

まぁ僕はサウンドアートは素人なんでよくわからないですけど、正直、音がほとんどの作品でおざなりな感じで複雑でした。

2012-04-24 19:14:11
美山千香士 @chikashimiyama

それは音というメディアを取り入れた意味が本質的にあるのでしょうか? というのがまぁ、電子音楽サイドからの疑問です。

2012-04-24 19:14:12
Shingo Inao @shingoinao

メディアアートにおいてアウトプットが結局のところ(多くは)プロジェクターによる光もしくは音くらいしかないという問題と同義では?RT @chikashimiyama それは音というメディアを取り入れた意味が本質的にあるのでしょうか? というのがまぁ、電子音楽サイドからの疑問です。

2012-04-24 19:32:44
美山千香士 @chikashimiyama

ZKMのサウンドアート展に一番好きだったのは、アンプに繋いだエレキギターをトラックに縛り付けていろんな道を引きずり回すビデオ作品 あれが、一番音的には面白かったですし、時間的に徐々に破壊されていくギターとそれに伴う音の変化といういみがあった。 ギターの破壊に新規性はないですが(笑

2012-04-24 19:14:17
美山千香士 @chikashimiyama

でもDAW上やMax/MSPでチマチマ編集作業を10年も20年もやってる電子音楽サイドも、なんか「美術のメディアを音楽ベースで侵食してやる」的な気概があってもいいと思いますし、そういう意味では「サウンドアート展」なるものを大規模に成立させてしまう大胆さには敬意を評します。

2012-04-24 19:14:49
kei yagisawa @k_sixth

@chikashimiyama 音に対する向き合い方が全く違いますよね。音楽家は音=時間軸を伴う芸術だけど、美術畑の人はあくまでメディアの一要素でしか無い。瞬時性を持ちながら有時間芸術としての価値も持つ作品が作りたい。

2012-04-24 19:32:35
美山千香士 @chikashimiyama

そういうパラダイムへの挑戦だったら価値があると思いますけど。現状は... “@k_sixth: @chikashimiyama 瞬時性を持ちながら有時間芸術としての価値も持つ作品が作りたい。”

2012-04-24 19:34:27
美山千香士 @chikashimiyama

まぁZKMのサウンドアート展は 「過去を振り返ろう」展としてはいいんじゃないですか? UPICの本物も展示されてたし。 ま、これからもこれでは未来はないです。

2012-04-24 19:37:52
Shingo Inao @shingoinao

まぁ、ZKMの「サウンドアート展」に期待なんかまったくしてませんw 関係者はたくさんいますけど。ただ、一介のサウンドアーティストを語るものとして、自分の専門分野であるという点で「行かねばならない」理由があるだけ。そもそもサウンドアートはすでに終わってるとすら思う。

2012-04-24 19:35:27
Shingo Inao @shingoinao

じゃあ何故、その「終わってる」と感じてるサウンドアートを作るサウンドアーティストを自称するのかと問えば、他の表現でしっくりくるものがないからという消極的選択の上ですと答えるしかない。でも最近は「音楽と、現代美術の分野でやってる作家です」と答えることが多いかも。

2012-04-24 19:37:37
Shingo Inao @shingoinao

美術財団から奨学金をもらったプロジェクトの一環で、昨年の終わり頃にベルンハルト・ライトナーというサウンドアーティストにインタビューをさせてもらったが、彼はKlangkuenstler(独語でサウンドアーティスト)とsound artistというニュアンスの違いに少し触れていた。

2012-04-24 19:39:34
Shingo Inao @shingoinao

「名称なんてどうでもいい。良い作品を作ればそれでok」という一般論的批判はこの際無視することにして、彼はそのニュアンスの違いに違和感を覚えるだけでそれが何故なのか言語化しようとはしていなかった。なんとなくKlangkunstという呼び方に違和感がある、というくらいの触れ方。

2012-04-24 19:42:31
Shingo Inao @shingoinao

彼の作家的スタンスは、サウンドアートにおいては比較的分かりやすく伝わるように思う。「僕はサウンドアーティストというよりかは、音を素材にした建築家なんだよ」と彼は言う。彼の受けた教育を見ても、彼が建築家であることは自明。 http://t.co/zmrZl83h

2012-04-24 19:44:08
Shingo Inao @shingoinao

ライトナーのインタビューを今ちらと振り返ってみて僕が思うことは、おそらく「狭いサウンドアートの世界で語られるサウンドアーティストには興味がなく、サウンドアート以外の世界から語られるサウンドアーティストに興味があり、少なくともそちらのほうに価値があるのではないか?」ということです。

2012-04-24 19:46:39
Shingo Inao @shingoinao

現代音楽のための現代音楽にも同じく意味はないように僕は感じるけれども、クラシック音楽から連綿と続き現代音楽へと変遷している歴史性は絶対に見逃すことができない。何百年とその道は続いているわけだから。

2012-04-24 19:48:14
Shingo Inao @shingoinao

しかしながら、その論法で「サウンドアートはまだまだ赤子なのです」という風にサウンドアートをフォローするつもりは毛頭ない。だって全然感動しないもの。

2012-04-24 19:49:45
Shingo Inao @shingoinao

僕がサウンドオブジェやサウンドインスタレーションを作るのは、最近でこそようやく確信づいたのだが、結局のところ、単純に「音楽体験をずらし、拡げる」というところにあるのだ。

2012-04-24 19:51:53
Shingo Inao @shingoinao

そこで鳴っているモノがあるからこそ、人は上と下の音の妙味を感じられる可能性があり「そのオブジェの中に何が鳴っているのか?」という想像を喚起させる。それを「これ、音楽です!」と声高に言うわけではないのだけれど『こういう音楽体験があってもいいなぁ』とその認識を拡げられたら素晴らしい。

2012-04-24 19:53:30
Shingo Inao @shingoinao

そんなわけで、僕は夏にカッセル・ドクメンタに行くついでに南下し、古巣であるカールスルーエにZKMサウンドアート展訪問する予定にしています。「あーこれは悪くないね」と一作品あればそれでいいです。 …という期待すらなく(笑)歴史を鳥瞰しに行きます。そういう意味においては楽しみ。

2012-04-24 20:01:35
Shingo Inao @shingoinao

ええ。僕もその通りだと思います。パリ旅行の際偶然鑑賞した作品で彼の作品群で突出している。RT @5n6 日本に於いては「誤読」(特定の先入観に依る認識を)されかねない言辞でもあるが、Leitnerの思想はLe Cylindre Sonore等の作品からも読み取ることが出来ると思う

2012-04-24 20:06:41
Shingo Inao @shingoinao

建築家だからこそ、外環境で作られた作品に本質があるというか。美術館で展示される彼の作品は窮屈そうなのです。RT @5n6 (前略) Leitnerの思想はLe Cylindre Sonore等の作品からも読み取ることが出来ると思う。

2012-04-24 20:08:01
Shingo Inao @shingoinao

メディアアートにおいてアウトプットが結局のところ(多くは)プロジェクターによる光もしくは音くらいしかないという問題と同義では?RT @chikashimiyama それは音というメディアを取り入れた意味が本質的にあるのでしょうか? というのがまぁ、電子音楽サイドからの疑問です。

2012-04-24 19:32:44