ガンダムシリーズに置けるOOの意義、挑戦について
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ガンダムのばあい、少年を戦場に放り込む意図が、兄や、友人になれる年頃の男子同士との嫌な軋轢や、女性にあこがれながら甘えられない関係や、敵でありながら父や、敵でありながら兄と、どう対峙してゆくか、最後に敵であるララァと未来を見て、最後に自分も死んでゆくって話なんだけど
2012-04-29 20:19:04それに比べると、00のせっちゃんがなぜあのキャラなのかっつー説得力や構造性は弱いと思うんだ。それは作品の弱さと言われれば、信者であっても認めざるを得ない。その弱さは、最後まで引きずって、なぜ彼が天界人たりえたか、彼が人類の代表たりえたかには疑問が着くわけで、その辺の指摘はわかる
2012-04-29 20:20:25ガンダムによる破壊と再生、というのはあの作品でやりたかったことをよく示しているんだけど、戦争根絶なるタームもいっしょにならんじゃって、結果として混乱して、それも引きずっちゃった。だが破壊と再生は全編を通して行なおうとしていたと僕は思う。
2012-04-29 20:23:00全編を通してみると、ガジェットと状況の乖離も目立ったりして、そこも残念ではある。イノベイドが人工的に作れるなら、その浸透による人類種の「改良」のほうが良かったかもしれない。ひょっとしたら劇場版で登場したイノベイターたちはその子孫かもしれないw ではガンダムは何だったんだ、と
2012-04-29 20:26:2200が俯瞰できるようになると、第一シーズンは人材選別で、第二シーズンがイノベイター創造で、劇場版が非人類との接触になる。第一シーズンでイノベイター候補生をガンダムに乗せ、その試練から設ちゃんを選び、覚醒させ、本来はイノベイター戦争が起きるはずだったんだろうけどELSが来た
2012-04-29 20:27:49ガンダムがガンダムであることには、設定上、大きなバックボーンがあったはずなんだけど、ほとんど語られなかった。それは構わないんだが、それではソレビはなんだったんだろう的なことにもなる。若干、ゆがむか捻じれてるように感じている。せっちゃんの覚醒がその中で「よくわからん」のも仕方ない
2012-04-29 20:29:2200の「分かり合わねばならない」が非人類との遭遇、ないしはイノベイター戦争を前提にすると、SF者的に非常にすっきりした「あるべきこと」なんだが、それが教条に見えてしまう視聴者もいる。それは仕方ない。そこをうまく見せるのが物語というものだから。
2012-04-29 20:30:4800でもそれをやろうというチャレンジはあって、貧乏姫とか、サジ君とか、王とかがその辺なんだが、イマイチうまくは切りまわらなかった。彼女らは一般人とは言い難かったからかもしれない。ソーマとクマとか、ロッコン兄さん家族とかもそうだったかもしれない。
2012-04-29 20:32:13実はそういった関係性の中で、せっちゃんは孤立しすぎていた。キャラ設定上のミスといえばミスなんだけど、しかし彼は個別の人のために動くことを許さない、という最終的な役割もあったわけで、そういう意味では最初から構想があり、その構想の実現のために作品を勧められたんだろうとも思う
2012-04-29 20:34:18まあ、それだけでなく、人物描写が互いに孤立気味だったのも00の特徴だと思う。ガンダムマイスターが互いのプライベートにはかかわらない、立ち入らせないということからきてるんだけど、だからこそ、理念だけは一にしている、ゼロからの関係性はありえたとはおもう。やってもいるけどね。
2012-04-29 20:36:25ハブとなっていたロッコン兄さんが、最後まで引っ張ったけど、彼の役割を「皆で」埋めようという構造に、たぶん「しなかった」んだろう。すると二代目ロッコンが浮いちゃうわけで、実際、最後まで浮いたわけで、ちょっとどうかなとも思う。そこではティエリアの変化も報われないし、刹那の思いも出ない
2012-04-29 20:38:15ハレルヤさんもマリーに引っ張られただけだし、いまいちガンダムマイスターをうまく描けなかったと感じる。それはつまり刹那もうまく描けなかったってことで、さらには刹那の作劇上の役割が伝わりづらく、視聴者は明文化されたキャッチコピーのほうを強く印象に残しちゃったんだろう、的な
2012-04-29 20:40:16何者かを直接守るために颯爽登場するのではなく、抑止力として策源地を攻撃するというテロによる各勢力の軍事力無意味化、というのはSEEDで批判されていた「なにしてるの?」に対する実に強力な回答だったんだけど、その概念そのものがなかなか理解されなかったのは辛かろうと思う
2012-04-29 20:42:15ではそのテロ行為が何のためなのか、というのをわかりやすく伝えようとして「戦争根絶」になり、実は描かれているのがテロに対する対抗のエスカレートと、それによる二つの相転移、人類連邦とイノベイターの二つというのは、非常に面白い状況変化で、できれば多くの人に楽しんでほしかった。
2012-04-29 20:43:27その二つを誘導したのが歴史の影で策動する秘密結社と、超コンピューターを内蔵した外宇宙進出可能な宇宙船であるというのも、本当は楽しんでほしかった。そして最後に非人類と接触しなければならないという、歴史の加速感。ガンダム00は非常に野心的なものを掲げ、走りきったと評価してる
2012-04-29 20:45:03その野心的な構想に対して、語り口が若干、キャラの個々に寄り気味であったために、情勢を俯瞰する視点に昇華しづらかったのは技術的失敗と指摘してよいと思う。ただ時期的にそう作らざるを得なかったとも思う。
2012-04-29 20:46:47だから僕はガンダム00が好きだ。劇中退場したクマに代わって熊息子が、当初からライバルだったハムが、そしてコラ沢がすべて彼ららしく役割を全うしたことを、見ていて本当にうれしく思った。
2012-04-29 20:48:29残念ながら、それらに比べて、ガンダムマイスターがイマイチだったとは思う。思うが、僕はそれでも、先陣切って出撃した二機とそれぞれのマイスターをかっちょええと思った。彼らのあの活躍を本当によかったと思っている。
2012-04-29 20:49:43そして、すべての希望を背負って「対話のためのガンダム」00Qが飛翔したときに、静かに感動した。このスタッフたちは、富野越え、富野殺しを、親殺しを対話でやろうとしている。それは反逆児富野監督に対してはあまりに甘いスキームだが、だが彼らは戦ったのだ。それを評価したい。
2012-04-29 20:50:47だから僕は、ガンダム00が大好きだ。作品全体としては、初代よりも愛しているかもしれない。でも、見るとやはり初代のパワーに圧倒される。でも、だからこそ、それと戦い、乗り越えねばならない。その気概を持って作られたことは何よりもすばらしい。
2012-04-29 20:52:03ELSがやってこずに、イノベイター戦争があったとしたらどうなるか、というと、実はそこで初めてツインドライブとガンダムとイノベイターという三つの秘密が明らかになったんだろうと思う。ガンダムとツインドライブがイノベイター候補者を覚醒させる設定だったんだろうと思う。
2012-04-29 21:29:49だから、00の登場が第二シーズン、かつ刹那であったのだろう。 またツインドライブトランザムで何が起きるか、トランザムバーストが何を引き起こすのか、すでに設定レベルでは考えられていたらしい。劇中でもELSに対して発動している。まさか空間跳躍まで行うとは思わなかったがw
2012-04-29 21:33:11あれが来るべきイノベイター戦争で発動されたなら、おそらく、人類に多くのイノベイターを覚醒させ、相互理解の中で戦争は終わったのだろう。おそらくとてつもない格差感とともに。
2012-04-29 21:34:16