茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【技術的にできることは、なんでもやりましょう!】連続ツイート

2012年4月30日の連続ツイート580回 【技術的にできることは、なんでもやりましょう!】 …2011年の3月にロングビーチのTEDに参加したときのこと。Googleの人が出てきて、驚くべきプレゼンテーションをした。サンディエゴからロサンジェルスへだったか、車が自動運転で勝手に走っている。街の交差点ではちゃんと止まって、信号待ちしている…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第580回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日のニュースに感じたこと。

2012-04-30 07:37:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(1)2011年の3月にロングビーチのTEDに参加したときのこと。Googleの人が出てきて、驚くべきプレゼンテーションをした。サンディエゴからロサンジェルスへだったか、車が自動運転で勝手に走っている。街の交差点ではちゃんと止まって、信号待ちしている。

2012-04-30 07:39:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(2)このGoogle car、人々を不安にさせないように、一応人が乗っているんだけれども、実際の運転は完全に自動。それで、通行人とかも察知して安全に運転する。街をいく人は、誰も、その車が自動運転だとは気づかない。そのプレゼンを見て、すごい時代が来たなあと思った。

2012-04-30 07:40:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(3)Google carはそのあとも進化を続けていて、最近では目の見えない人が生涯で初めて自分だけのドライヴを楽しんだ、みたいなニュースが流れていた。現在の技術を集めると、そこまでできてしまう。自動車は、まだまだ進化の途上である。

2012-04-30 07:41:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(4)Google carのような、自動運転の車の話をすると、必ず、「自分で運転する楽しみをうばれる」という意見が出て来る。人間がコントロールするという要素と、自動運転制御の要素をどのように有機的に結びつけて設計するか。技術的には興味深い分野であり、今後の研究が待たれる。

2012-04-30 07:43:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(5)昨日、高速バスの痛ましい事故があった。楽しみにしていた連休の旅が、悲劇に。運転手は、居眠りをしていたのだという。午前4時台は、魔の時間帯。運転手二人での交代運行の体制をとっていなかったなど、会社の責任は、逃れられまい。今後の安全対策を万全にしてほしい。

2012-04-30 07:45:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(6)ただ、「安全対策」の規制などは、問題の本質に対する間違ったアプローチである可能性がある。そもそも、自動車という「走る凶器」が、人間の制御だけに任せられているという現状が、問題だらけである。本質的な改善は、人間を責めることでなく、技術的に解決することなのかもしれない。

2012-04-30 07:46:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(7)なぜ、居眠りの兆候を検知して、アラームを出すシステムがないのか。道路の端からの距離が近すぎると運転をとって代わるようなシステム、車間距離を検知して減速するようなシステムができないのか。将来、そういう車が出来たとしたら、今の車は野蛮な存在に見えるだろう。

2012-04-30 07:48:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(8)人間は不完全な存在であり、誰でも間違いを起こす。そんな人間を信頼した安全システムは、根本的に設計が間違っている。年間数千人の死者を出す現行の自動車という商品は、いわば不完全な欠陥商品。その厳しい認識の下に、私たちは文明全体として取り組みをしなければならないのだろう。

2012-04-30 07:50:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぎな(9)自動車会社のエンジニアたちは技術開発に最善を尽くしていると思う。社会として支援できることは一点。Google carは公道を普通に走っていたが、日本では未だにSegwayが走れない。過剰な規制はやめて、自動車の安全技術開発の社会実験ができるよう、バックアップしたい。

2012-04-30 07:52:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第580回、「技術的にできることは、なんでもやりましょう!」でした。

2012-04-30 07:52:50