自動車のエア・フィルターに付着した放射性微粒子の存在を証明する方法
①医療機関のレントゲン撮影に用いられるイメージングプレート(IP)を用いた車のエア・フィルターに付着した放射性微粒子の検出について、以前ツイートし(http://t.co/0H0BFxdf)、郷地秀夫医師の論文を紹介しました(http://t.co/XjxWfCqD)。
2012-05-05 16:37:06②郷地医師が用いた方法についてスライドで紹介します。微粒子の吸い込みによる内部被曝の危険については、フィルターの汚染度によっては未知数であり、試みたい人は、N95マスクや十分な換気が可能な場所があるなど、微粒子の吸入が起こらない条件のもとに行ってください。
2012-05-05 16:38:19③被曝の直接証拠が少なく、特に内部被曝を証明することが困難なため、自分が被曝環境にいたことを示す被曝の間接的証拠を取っておく事は非常に重要です。同じ地域の他の人の役にも立ちます。今直ちに測定できなくとも、このような方法があり、将来測定可能であることを知って戴きたいと思います。
2012-05-05 16:41:32④すぐに測定できなくとも、全国で車のエア・フィルターを自分で保管しておいて下さい(行政は廃棄してよいと言いますが、実際には集積した時に捨て場所に困ります)。通常は接近しなければ検出できない線量です。同時に、交換日、走行距離、走行した地域、車の使用者などを記録してください。
2012-05-05 16:45:03⑤試料混在等の影響を除くため厳格に1試料1セットを守る。粒子吸い込みに十分留意し、処理後に必ず喚気する。ラミネーターにフィルターのダストだけ取り出す方法。準備するものは、手袋、試料台紙、歯ブラシ、作業用台紙。 http://t.co/rlCiJbmX
2012-05-05 16:46:22⑥A5サイズの試料台のうえで1分間擦過。歯ブラシは1試料につき1本使用し、再使用しない。手袋は試料作成ごとに交換。マスク着用。歯ブラシで取り出す範囲や量については決めず。あくまで「あるかないか」の定性的検出を主な目的とする。 http://t.co/kB1BDHsH
2012-05-05 16:47:55⑦試料に識別番号をつけパウチ。パウチ素材はA4サイズ、100μポリエステル。定量の場合は、フィルターの大きさを決めて切断し、直接ラミネーターにて資料を固定する。 http://t.co/OXFnnprG
2012-05-05 16:49:01⑧X線用カセットの増感紙を取ったものに、イメージングプレートを入れその上に、ラミネートした資料をカセットに入れ固定する。イメージングプレートと資料との間に隙間ができると、黒点がにじんでしまう。 http://t.co/okhSuifi
2012-05-05 16:50:27⑨均一圧着が可能と推察されるのでX線用カセットを使用した。イメージングプレートをFCRにて消去作業をする(バックグラウンド考慮)。イメージングプレート側にパウチ試料をセットし圧着。装填作業は暗室作業(暗黒)で行なう。
2012-05-05 16:52:58⑩線量の多そうなものは丸一日、少ない目のものは3日、少ないと思われるものは1週間カセットに固定して焼き付ける。FCRにて画像処理をおこなう。条件等は検討中。現在はQCのダークノイズを使用。 http://t.co/znrk9qEt
2012-05-05 16:55:20⑪感度を上げすぎると、バックラウンドが出て、黒点だらけとなる。DICOM画像での出力となるため、JPG、BMPに再変換、あるいはX線フィルムに焼き付ける。……現時点では大量の計測はできないようですが、特に東日本に居住の方は、車のエア・フィルターを交換の際、捨てないでおいて下さい。
2012-05-05 17:01:11放射性微粒子が放射線測定器で分かると思っている人がいますが、それは違います。郷地先生の実演を見ましたが、明らかに汚染されたエア・フィルターのそばで反応した線量計も、1m離れるとバックグラウンドと同じになりました。汚染ガレキの処理を考える際にも考慮すべきことです。
2012-05-05 22:04:36「エア・フィルターの放射性微粒子を証明する方法」 http://t.co/N9ml6Ql3…これに対して、対照がないという人がいる。定性段階だが、普通の条件なら真っ白。ここでは、まずは方法の存在を多くの人に知ってもらうのが目的。そういう人に厳密な対照を頼んだら、やってくれるかな?
2012-05-06 09:27:22