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@opus925

まったく何なんだこの年末は。クリスマスに遠くに住む大叔父が亡くなって、バタバタと帰って来たのは29日だった。かと思ったら風邪をひいた。挙げ句ものもらいになって今、目が痒い。ああ、神様、私が何をしましたか…いや、むしろ何もしてないのか。成る程、神様お怒りですね。 #twnovel

2009-12-31 14:54:17
@opus925

アイドルたちが賑やかにカウントダウンを始め、その数がゼロに。「あけましておめでとうございます」正座して頭を下げる。新しい時を紡ぐ瞬間、目の前にいるのがあなたでよかった。 #twnovel

2010-01-01 01:06:02
@opus925

ふわっとした、いかにも乙女らしい雰囲気の彼女は、意外にも「あなたの出てくる初夢が見たい」とは言わず「見るなら富士。これしかない」とあっさり言った。「君の出てくる初夢が見たい」と思った俺の方が、よっぽど俺にとって理想的な乙女のようだ。 #twnovel

2010-01-02 01:18:23
@opus925

同窓会に出席!そこから始まるラブロマンス!なんて一抓みの確率の話。でも一抓みはあるから少女漫画や小説のネタにはなる。そうね、扉が開いて見える足、ハッとする女の顔。そこで終わり。あとは読者の想像にお任せ。実際はその二人、ラブロマンスどころか話もしてないのよ。 #twnovel

2010-01-03 23:55:34
@opus925

同窓会に出席!初恋の彼はどうなってるかしら。出来れば彼とラブロマンス!なんてのは当時に置いてきた乙女の夢。結局目の前にいる初恋の相手は、夢を打ち砕くには充分な力を持っていて。がっかりするどころか、そりゃそうだ。と、乙女の夢は大人の階段に阻まれ消えた。 #twnovel

2010-01-04 00:07:42
@opus925

「隊長!奴は私たちを裏切り男と帰りました!曰く『男とは頻繁に帰らないと関係が切れるけど、友情は簡単には切れないからね』だそうです!」「何だそれ!新手のツンデレか!」 #twnovel

2010-01-07 01:21:58
@opus925

物語の登場人物に感情移入したことがなかった。歌手誰其のあの歌詞が超泣ける、と話す女子の言っている意味がわからなかった。なのに今、歌の下手なアイドルのダサい失恋ソングを聴いて号泣している私がいる。ああ、女子はそんな自分が好きなんだな、と妙に納得した。 #twnovel

2010-01-09 01:45:07
@opus925

失恋したての女子が、私の140字で「わかるわかる」と号泣すればいい。さて、つぶやくか…と携帯とにらめっこを続けて1時間。何も浮かばない…と思ったところで気がついた。そうだ、私は失恋どころか恋すらしていないじゃないか! #twnovel

2010-01-09 01:51:55
@opus925

twitterにハマッてから、携帯の電池の減りが早くなった。これじゃあ電話やメールしてる間に電池が切れてしまう。電池が切れる前につぶやいてしまおうとtwitterを構っている時に、狙ったようにあなたからの電話。少し迷って出るのをやめた。…そろそろ潮時かな。 #twnovel

2010-01-09 19:54:23
@opus925

俺の耳には女が住んでいる。耳の中で声がするのだ。俺が落ち込んでいると、驚く程美しい声で落ち込んでいることを忘れさせるに十分な美しい言葉を囁く。彼女が脳内に移住すると、俺は彼女の姿を見ることができた。それは完璧なまでに俺好みの美しい女。当然、俺は彼女に恋をした。 #twnovel

2010-01-09 23:43:29
@opus925

「俺を信じろ」と言う男だけは信じるな。幼い頃から母に言われてきた。きっと母はそう言った男に騙されたのだ。だが最近になって、騙されているとわかっていながら、それでも騙されたいと思うこともあると知った。ああ、母もわかっていて騙されたクチか。そして私も望んで騙される。 #twnovel

2010-01-10 03:20:57
@opus925

「小さい頃は二十歳は凄く落ち着いた大人だと思ってたのに、どうよ今の私たちの落ち着きのなさ」「二十歳になって急に何か変わるわけじゃないからね、誕生日迎えて二十歳!みたいな」「二十歳!か」「うん二十歳ー!」「二十歳ー!」『二十歳ー!』「…だから私たちは駄目なんだ」 #twnovel

2010-01-11 20:24:48
@opus925

「あ、猫が寝てるよ」「起きるかなぁ」「起きないねぇ」「寝るのに夢中だね」「…そうだねぇ。寝るのに夢中で起きないね」 #twnovel

2010-01-11 20:50:41
@opus925

成人式で髪を結いたいから、と高校生活中一度も髪を切らなかった友人が、いざ成人式の日にはびっくりする程のショートにしてきた。「何でだよ!」と冗談まじりに笑って突っ込んだら「坊主にする程の大失恋よ」とこちらも笑って返してきた。2年あれば色んなことがあるもんだ。 #twnovel

2010-01-11 21:57:47
@opus925

喫茶店で物を考えるのが好き。一人で手帳広げたまま動かなくても誰も気にしない。ファミレスでは落ち着かない。耳を塞ぐほど騒がしくないので、隣の席の会話が耳に入ったりして。今日も物を考えているふりをしながら、隣の席の女子たちの恋愛話を広げた手帳にメモるのだ。 #twnovel

2010-01-19 16:04:19
@opus925

生と死を喜劇とするか悲劇とするかは、見る角度によるものだと思うのよ。ロミオとジュリエットが悲劇ですって?お互いがあれだけ想い合って一緒に死んだのよ。愛し続けた男があっさり他の女に寝返って、この死にたい気持ちで明日を生きなきゃいけない私の恋愛の方がよっぽど悲劇よ。 #twnovel

2010-01-19 21:55:42
@opus925

応援している選手の歳がそこそこ行ってると、あらゆる面でそわそわするもの。それでも好きだから背番号入りのユニホームストラップを持ち歩く。…ふと見た時にそれがなくなっていた悲しさと言ったら!…ていうか悲しい以前に不吉だな!このそわそわは、お守りで何とかなるだろうか。 #twnovel

2010-01-20 19:53:46
@opus925

彼女に触れるときは、注意しなければいけない。触れるならば指先で。爪を立てるなんてもってのほか。かと言って、弱すぎても彼女は反応を返してくれない。色々試してご覧。優しく滑らせてみたり、少し体重をかけてみたり。そうすれば、彼女はあなたの思いのままに歌ってくれるから。 #twnovel

2010-01-22 00:05:56
@opus925

私の彼氏はバンドマン。眉毛がなくて髪の色素も薄い。でも、喧嘩は私の方が強いし、口だって私の方が悪い。優しい。可愛い。歌が上手い。声が綺麗で、その声で「好きだよ」と言われるとたまらない。でも、哀しいかなその声は皆のもの。彼がステージで歌う度、私は嫉妬に狂うのだ。 #twnovel

2010-01-28 23:10:36
@opus925

道の真ん中で、咽が潰れる程、体中の空気という空気がなくなる程、大きな声で喚いてやった。迷惑だと顔をしかめる人がいる。それでも止まらなかった。長く喚いていると、体中から言葉がなくなって、声も出なくなる。立っていられない程疲れたけど、思った以上に清々しい気分だ。 #twnovel

2010-01-31 02:08:41
@opus925

あの人のことが忘れられないの。いや、顔や声は忘れちゃったけど、名前や存在は確かよ。街ですれ違ったらわかる。思い出すんじゃないの、わかるの!性格とかは覚えてる。…顔はどうでもいいじゃない!大事なのは顔じゃないもの。あ、格好よかったのは間違いないわ。私面食いだから。 #twnovel

2010-01-29 00:47:02
@opus925

発した言葉たちが浮いている。静かに、騒がしく、楽しげに…その中で「失言」だけが発光し派手だ。発光する失言を「言い訳」で固めて隠す。駄目だ。だんだん大きくなってまた目立つ。待って、違うの、ごめんなさい。言い訳に固められた失言はある程度大きくなった後、爆ぜて消えた。 #twnovel

2010-02-05 11:34:43
@opus925

ずっとずっと、目で追っていた。3階の教室の窓から見下ろしたグランド。一人で走る姿を不覚にもかっこいいと思ってしまったその日から。…ずっと。でも、この気持ちがこの手紙から外に出る事はない。きっと、ずっと。 #koifumi #twnovel

2010-02-10 02:10:03