アニメ監督・錦織博氏、『忍者武芸帳』について語る。

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錦織博 @nishiki_hiroshi

映画「忍者武芸帳」の編集、浦岡敬一さんのご著書の中で、動かない画を繋ぐ苦労と工夫が語られている。浦岡さんが、当時のTVアニメを参考にした方法。カット頭の動きで繋ぐこと。リミテッドアニメーションの編集の基本的な考え方として今も生きている。

2012-05-10 00:54:42
錦織博 @nishiki_hiroshi

現在のTV,劇場アニメにおいても、カット頭の動きやカメラワークで繋ぐという基本は受け継がれている。具体的にはカット頭6~12Kの情報がカッティングを左右する。カットごとに必要な動きをつくるとき、カットのスタートに重要な情報を込めるのである。

2012-05-10 01:00:06
錦織博 @nishiki_hiroshi

もちろん、カット頭に間をつける、動かないカットも存在する。カット頭にアタックのあるカット、無いカットの組み合わせとその長短によって編集のリズムは作られる。

2012-05-10 01:02:23
錦織博 @nishiki_hiroshi

アニメーションの動きが適正につくられたカットを繋げば編集は成立するという考え方もあると思うが、カット全体が隅々まで動かないリミテッドアニメ、また編集時に絵がそろわない作品において、カット頭で繋ぐという方法は有効だと思う。基本スチールで構成された「忍者武芸帳」から学べることは多い。

2012-05-10 01:08:04
錦織博 @nishiki_hiroshi

先ほどのツイートで紹介した本です。 浦岡敬一著「映画編集とは何かー浦岡敬一の技法ー」(平凡社) http://t.co/y9fT3evE

2012-05-10 01:17:33