正当な評価とは何か 〜新人が真に求めるもの〜
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nasty_medicine
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近年、新人漫画賞の賞金がどんどん高額になっていって、1千万近い賞金の新人賞もあって驚くばかりです。ところで私は、これから本気で世に出ようという新人が一番求めているものは、高額な賞金よりも、作品と才能に対する「正当な評価」ではないかと思うのですが、いかがですかね。
2012-09-04 07:14:23
@kentaro666 その高額賞金その物が、本人に対する高い評価であるという、見方もできるのではないでしょうか。今の時代お金の他に指針もあまりないですから。 1番の評価は、仕事が殺到する事ですが、新人にはそれも難しい事だと思います。
2012-09-04 07:20:00
大賞に1千万出す賞が、大賞で200万の手塚賞受賞作よりレベルが5倍も高いとは思えないんですよ。RT @GOROFX: @kentaro666 その高額賞金その物が、本人に対する高い評価であるという、見方もできるのではないでしょうか。今の時代お金の他に指針もあまりないですから。
2012-09-04 07:28:45
@kentaro666 山野車輪先生の「なるまん」でも書かれていますが、現状で雑誌の長期連載化が進んで、新規読者も入って来づらくなっている状況で、新人が台頭できる土壌ってどのくらいあるものなんでしょうか。
2012-09-04 07:26:52
今の状況では厳しいと思います。だから皆同人誌に流れるんですよ。RT @sugari3: @kentaro666 山野車輪先生の「なるまん」でも書かれていますが、現状で雑誌の長期連載化が進んで、新規読者も入って来づらくなっている状況で、新人が台頭できる土壌ってどのくらいあるもの
2012-09-04 07:32:21
@kentaro666 例えば、オリンピックなどスポーツ分野では若者の活躍が目立つように、表現の分野でもガモウ&小畑コンビみたく、ベテラン作家が新人と組んで作品を発表し、新人育成とベテランの生き残りを両立するモデルでも作れればいいんですが。現状だと既存のベテランが若手を潰す構図。
2012-09-04 07:35:55
@kentaro666 今「漫画家になりたい」と本気で思ってる人って、たとえば10年前や20年前と比較して増えてるんでしょうかね?
2012-09-04 07:36:24
確実に減ってます。僕は大学(一般美大)で漫画を教えるようになって、確実にプロでいける才能の持ち主で、プロになる気が全くない学生に3人遭遇しました。マンガ学科には流石にいませんが、一般美大生にはそういう人がいるのです。RT @ketone_bodies: @kentaro666
2012-09-04 07:43:46
@kentaro666 ですよね…。知り合いの漫画編集者に聞いたら、持ち込みも激減してるそうです。でも新人発掘はしなきゃならんから高額賞金、という短絡ですよねおそらく。文学にも1000万はありますが、そちらも賞金額が作品レベルにつながることはありません。水嶋ヒロ(笑)とか
2012-09-04 07:52:46
@kentaro666 その3人の才能ある人、もったいないですね~。いつか突然気が変わって、「竹熊先生、マンガの描き方教えてくださいっ!」と彼らが駆け寄って来る日をお祈りしております
2012-09-04 08:03:09
一人は #電脳マヴォ に掲載した多摩美のよそ町さんです。漫画は好きで描いているだけで、プロ志向は全くないそうhttp://t.co/bEJveb9n RT @ketone_bodies: @kentaro666 その3人の才能ある人、もったいないですね~。
2012-09-04 08:13:42
@kentaro666 何が正当か、って問題もありますけどね。本作りは多数決ではないと自分は思っていますし。先日のトキワ荘プロジェクトでも、自分と鍋島先生がコレは…と手が止まった子がいましたが、同時に「どこの雑誌が引き取ってくれるかな?」となりましたしね。
2012-09-04 08:17:03
言い方がよくないですが、表現が見つかりませんで。RT @mogura2001: @kentaro666 何が正当か、って問題もありますけどね。本作りは多数決ではないと自分は思っていますし。先日のトキワ荘プロジェクトでも、自分と鍋島先生がコレは…と手が止まった子がいましたが、
2012-09-04 08:26:50
@kentaro666 個人的には、評価なんてどうでも良くて、描く場が大事と思っています。昔から投稿者には、○○賞デビューとか拘るな、代原デビューでもいいから評価される側から評価する側に一日でも早く到達しろと言っています。その後は、読者の評価という戦いが始められるので。
2012-09-04 08:54:52
@mogura2001 場に載せるということ自体が評価の結果ですよね。評価という言い方はよくなくて、才能を見出すには編集者の「眼力」が必要で、手塚治虫に対する「漫画少年」の加藤謙一、白土三平に対する長井勝一のように、天才を見ぬく編集にも天才が必要ではないかと僕はよく考えます。
2012-09-04 09:09:34
.@mogura2001 つまり、斬新な才能はなかなか世に受け入れられないもので、それを見出す編集にも目利きという才能が必要なのだと。、「本当にこの人は自分をわかってくれているな」と思えないと、作家も本領が発揮できないので、その一連のプロセスを僕は「評価」と書いたつもりです。
2012-09-04 09:14:56
1)さっき漫画少年の加藤謙一のことを書いたけど、戦後漫画史のエポックは、手塚治虫「新宝島」以上に、加藤の雑誌で手塚が「ジャングル大帝」を連載したことのほうが大きいと、実は思ってます。加藤は戦前講談社で吉川英治、田河水泡を育て、戦後は手塚に「ジャングル大帝」を描かせた編集者。
2012-09-04 09:48:28
2)「ジャングル大帝」の画期性は、ページ数が1回10~12ページあったこと。それまで雑誌漫画は長くて3ページ程度が常識。前例のない長編ストーリー漫画を志向していた手塚には、もらえるページ数が大問題で、加藤は「ジャングル大帝」の原稿を一目見るなり連載1回を10ページ以上に決めた。
2012-09-04 09:50:21
3)こうした前例のない決断が可能になったのは、加藤が天才的編集者であることだけではなく、彼は雑誌の編集長で、かつ版元経営者だったことが大きい(白土三平『忍者武芸帳』『カムイ伝』を出版した長井勝一の立場も同じ)。加藤の葬儀に列席した手塚は、棺に縋り付いて号泣したと言われている。
2012-09-04 09:53:03
そのくらいのページが常識でしたから、可能だった筈です。あらゆる意味で、手塚漫画の出現以降は漫画界のシステムが根底から変わってしまったのです。RT @ghostofcat: @kentaro666 3ページなんて連載で当時の漫画家さんは喰っていくことが可能だったんですか?
2012-09-04 09:57:14
@kentaro666 はじめまして〜前のつぶやき読ませていただいて、単純な質問ですが、版元は才能っていうのはどうやってさがしてるんでしょうか?持ち込みだけアテにせず自分たちも動いて探してるとおもうんですが。
2012-09-04 09:46:32
これまでは、才能は向こうから勝手に来るものだったのです。これからは仰る通り、努力して探さなければなりません。RT @hiiragiken: @kentaro666 版元は才能はどうやってさがしてるんでしょうか?持ち込みだけアテにせず自分たちも動いて探してるとおもうんですが。
2012-09-04 10:03:07
@kentaro666 評価って言葉は難しくて、評価していなくても売れてるからと腹の底で舌出しながら頭下げてる編集は多いですし、優秀な編集でも生涯打率は2割ぐらい。8割は眼鏡違いの評価をしているわけですから、客観的評価とか正当な評価とか存在するのか、編集時代から疑問なんです。
2012-09-04 10:54:39