トシ頭さんによる『幻想ハナガタリ』の感想

福岡勢花言葉合同『幻想ハナガタリ』の感想をトシ頭さん(toshi_atama 別名:鳥頭氏)が呟いてくださっていたので、まとめさせて頂きました!(許可貰い済み) 『幻想ハナガタリ:特設ページ』 http://t.co/EGwiE78K
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トシ頭 @toshi_atama

書けたー。幻想ハナガタリの感想投下開始します。連投になるので諸所対策はフォロワーさん各個にお任せします。

2012-05-11 00:08:00
トシ頭 @toshi_atama

『思い出のデタラメガール』文車でみせ氏:JK早苗さんの初デートなお話。自分の居場所を追い求める寂しさとか、気になる男の子へポーズを取ってみたりとか、思春期真っ只中な高校生である東風谷早苗が等身大で描かれていて、気が付いたらすんなりと作品にのめり込んでいました。

2012-05-11 00:10:25
トシ頭 @toshi_atama

さてはともかく会長だ。いい男なので実に憎々しい。ガツっと行けよ。男だろ。お前絶対リア充だろ。女囲ってやがるだろ。携帯電話のアドレス帳とメール履歴早苗さんに覗かれて一発禊られてしまえ。こんちくしょう。早苗さんが超絶可愛いから許すけど。

2012-05-11 00:10:36
トシ頭 @toshi_atama

『飼いもの』あか。氏:こいしがさとりの趣味を問うお話。こいしちゃんが非情に可愛らしく書かれていて非常に癒される。とても死体とか口に出しちゃった子とは思わないくらいピュア。愛らしいです。さとりもまたおねえちゃんらしさが最前面に出ていて素敵。

2012-05-11 00:10:53
トシ頭 @toshi_atama

もうアレだ。一介のペットになってカーテンの隙間からこのやり取りをこっそり覗き見してほっこり和みたい。でもって滅茶苦茶に茶化して、こいしが部屋から出て行った後、さとり様に睨まれつつご飯抜きの刑に処されたい。そんな心温まるお話でした。作中に登場した花は読んだらググるべき。

2012-05-11 00:11:07
トシ頭 @toshi_atama

『徒然想い草』ネコ輔氏:衣玖さんと天子のなれ初め話。他人との関わりを極力避けている衣玖さんと、他人と関わりたいけど方法が分からない天子。性格や身分は違うのに根っこに置かれた状況は似ている二人を見ているとそわそわした気分になりました。そわそわです、そわそわ。

2012-05-11 00:11:22
トシ頭 @toshi_atama

天子の構ってちゃんオーラが半端ないですね、はい。三人目で三人とも言ってますが、可愛い。緋想天に見られる人を見下したような態度がすっかり消えて、親戚に預けた猫みたいにいじらしい。僕の見る天子ちゃんはマゾ臭しか漂わないのでとても新鮮な気分で読んでました。

2012-05-11 00:11:35
トシ頭 @toshi_atama

『魔理沙とアリスの関係に及ぼす菜の花の影響』アステルパーム氏:アリスと魔理沙が春を探してお出かけするお話。見つけた春は刻んで炒めて魔理沙とアリスの胃袋に美味しくシューされました。花への捉え方がある意味幻想郷らしいかも。オシドリのようなアリマリをご馳走様です。

2012-05-11 00:11:56
トシ頭 @toshi_atama

あえて酷いこと言うなら、作文のようなやりとりが残念だったかなーと。なんかこう、魔理沙とアリスにもっと感情が欲しくなるような。ああ、きっと棘を抜くシーンでアリスの指チュパが無かったかr──すみません自重します。

2012-05-11 00:12:12
トシ頭 @toshi_atama

『紅魔館の休日』梯子のぼり氏:レミリアが品格を求めてエレガントに振る舞うお話。レミリアが兎に角愉快。こんな娘が主だったら毎日がフェスティバルなんだろうなあ。そりゃ妖精メイドも勤続できますわ。物静かな作品が並ぶ中でギャグテイストの映える貴重な作品。

2012-05-11 00:12:26
トシ頭 @toshi_atama

ただ、この素敵で雄々しいレミリア嬢の前にネタが思いっきり喰われてしまった印象でした。鍛え抜かれた廃人仕様のお嬢様に余計な装飾など不要と言わんばかりのパワーでしたからねえ……たいあたりオンリーでリーグ制覇してしまいそうです。Dお嬢様のドットは至高。

2012-05-11 00:12:38
トシ頭 @toshi_atama

『Pastiche』おるふぇ氏:晩年の阿求を夫の視点で書いたお話。稗田という伝統で押し固められた家へ婿入りした夫の葛藤や、死を目前に控えた阿求の苦悩を、非常に丁寧な文体で表している。作品の隅々にまで広がる重厚な空気に呑み込まれる。

2012-05-11 00:13:25
トシ頭 @toshi_atama

きっとおるふぇ氏は、六畳一間にちゃぶ台置いて、作務衣の格好しつつ、原稿用紙に万年筆で直書きして、封筒片手に主催のでみせさんに自宅まで持ち込みするようなタイプと見た。でみせさん苦労しただろうなあ……可愛いHNなのに。読み終わったらタイトルを英和辞書で調べるべき。

2012-05-11 00:13:33
トシ頭 @toshi_atama

『君のために』筒教信者氏:ぬえがマミゾウにプレゼントを贈ろうとして──。ぬえちゃんが素直にロリ可愛いくて、マミゾウさんが年上おねえさんチックで素敵。姉と妹。母親と娘。孫と祖母。そんな肉親の関係にも見えかねないほど仲睦まじい二人に永遠の幸あれ。

2012-05-11 00:13:50
トシ頭 @toshi_atama

しかし、作中ではゼラニウムを贈っていますが、どの意味でチョイスしたのか、非常に気になるところ。なんかいっぱい意味があるそうなので。とりあえず、長寿祝いでないことを願うばかりです。まあ、マミゾウさんなら普通に喜びそうですが。

2012-05-11 00:14:02
トシ頭 @toshi_atama

『A Little Goodbye.』白氏:聖が封印される直前をナズーリンが回想する。自分を慕う皆のために自己犠牲を貫こうとする白蓮。しかし目前の不安から自分の心を殺すには少しか弱くて──。もっと感情的に動きたい、しかし立場が許さぬ、そんな不条理を思い出します。

2012-05-11 00:14:55
トシ頭 @toshi_atama

もうちょっと花が物語に絡んでくれたら良かったかなあ、と思います。欲張り過ぎか。それはともかく、口授を見る限り、封印は禁錮と言うより幽居に近いイメージなので、散々胸で泣かせた後に百人針のごとくお菓子をいっぱい持たせて門下一同で見送りたいところ。

2012-05-11 00:15:05
トシ頭 @toshi_atama

『虚空の華』床間たろひ氏:映姫様が見る夢物語。世俗に溺れた自分に恥じ、自ら無間地獄へと至ったのか、それとも罪の意識から見てしまった地獄の夢なのか。解釈次第で受け取る感想の行先が縦横無尽に広がりそう。そしてここに書いた自分の日本語が正しいのか不安です。

2012-05-11 00:15:46
トシ頭 @toshi_atama

映姫様の堅物っぷりは東方界隈でも屈指でしょうね。閻魔ゆえに他者を裁く罪の意識等々があるようには思えませんが、四季映姫と言う個である以上、やはりどこか綻びが生まれるのでは。是非曲直庁は映姫様に専属の心理カウンセラーをつけるべき。小町が肩たたき券でも渡してやれば解決するかも。

2012-05-11 00:17:01
トシ頭 @toshi_atama

『紫陽花の予感』サバトラ氏:蓮メリ。私的には単語だけで物語が想像できるカップリングとしてアリマリと対を成す存在だと思っています。親しかった友人との距離が離れていく憂鬱、先に待つ別れへの不安が重々しい。そして追い打ちをかけるように、文末には紫陽花の花言葉。救いは無いのですか。

2012-05-11 00:17:23
トシ頭 @toshi_atama

仲の良い友人知人との別れは避けて通れぬものですし、別れと言わずとも疎遠になるのは致し方ありません。ズッ友だょを実現するのはなかなか難しい。僕も数少ない友人らを墓に入るくらいまでは大切にしていきたいもんです。

2012-05-11 00:17:32
トシ頭 @toshi_atama

『花ふる巫女と、』プラシーボ吹嘘氏:スミレの花を中心に語られる霊夢と紫のお話。正直このお話の感想は書けそうにありません。羅列される文章は小説と言うより芸術に近い印象。シュールレアリズムほど抽象的でも無ければ、リアリズムほど実直ではない、不完全なアートを鑑賞しているよう。

2012-05-11 00:18:00
トシ頭 @toshi_atama

きっと時系列がバラバラで描写されていること、そしてその境目が分かりにくいことにより、非常に感情移入が難しいことが原因なのでは、と自己分析してみる。同時に時系列を処理しきれない自分のドてゐ脳も証明されました。きっと僕は読書が足りない。

2012-05-11 00:18:14
トシ頭 @toshi_atama

『輝子の部屋』水上歩氏:長い夢から覚めた永琳と、一人で生きた輝夜のお話。スケールは書中最も壮大であるにも関わらず、語られる会話は井戸端会議と変わらぬ軽快さ。会話文のみで構成された物語の中に永琳と輝夜の絆が垣間見え、終末的な現状にもかかわらず後味は爽やか。この輝夜は惚れていい。

2012-05-11 00:18:48
トシ頭 @toshi_atama

私的にベストエンタメ賞。ただし作中に登場するシダにより、あとがきにも書かれている通りの突っ込みをさせてもらいました。シダは花じゃねえ。まあでも、しっかりと花言葉はあるっぽいので、この突っ込みは野暮なのでしょう。輝夜の愛嬌にノックアウトされた身としては。

2012-05-11 00:19:24