宗教者災害支援連絡会第9回情報交換会について

5月13日開催の「宗教者災害支援連絡会」http://www.indranet.jp/syuenren/ 第9回情報交換会について、宗教学者島薗進氏が簡単に紹介して下さいました。 被災者と被災地に、全国の宗教者の皆さんが支援を続けてくださってます。
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島薗進 @Shimazono

1宗援連第9回情報交換会5/13。辻雅榮さん(金沢寶泉寺)の高野山足湯隊のお話は2度目だが今回は日本宗教史に連想が向かう。足を洗う下座の行だが、辻氏も述べるように苦難を負う人々に向き合ってきた日本仏教の例が思い起こされる。支援する側と被災者がともに痛みから立ち上がっていく。

2012-05-14 08:42:05
島薗進 @Shimazono

2宗援連第9回情報交換会5/13。田中真人氏(金光教首都圏ボランティア機構)は1年気仙沼に居住し地域住民に溶け込み支援活動を続けた。自分自身が何かをするより、人と人とを媒介することに主な役割があると自覚。被災直後、神前で寝ている避難者を慮り無音の早朝祈念をした逸話は印象的。

2012-05-14 08:42:23
島薗進 @Shimazono

3宗援連第9回情報交換会5/13。北条悟氏(京都ネット、本願寺派浄光寺)は訪問する度に地元の人々との絆が強まる支援活動について。必要を満たすとともに楽しい交わりを通して親しい仲間になり、それが被災者を活気づける。「傾聴」というより打ち解けた雑談の中から力が湧いてくるようだ。

2012-05-14 08:42:46
島薗進 @Shimazono

4宗援連第9回情報交換会5/13。3人のお話はいずれも宗教色宗派色を出すことなく、しかし宗教ならではの味わいをもった支援活動と感じられる。被災者との交流が支援側の奥行ある学びとなる。被災者がいない場で話をうかがっているのだが、スライド画面の被災者の声が聞こえるような気がした。

2012-05-14 08:43:14
島薗進 @Shimazono

5宗援連第9回情報交換会5/13。3者の支援に共通する特徴―被災者への「心の支援」ともいうべき支援活動。支援者は被災者の力を引き出すための「親しみの力」を提供している。そこのことは支援者の側の「学びと成長」にもなってる。「傾聴」「心のケア」「スピリチュアルケア」等の語とズレ。

2012-05-14 08:43:51
島薗進 @Shimazono

6宗援連第9回情報交換会5/13。被災者と支援者はそれぞれの場から、痛みと痛みを克服する元気を表出している。その際、宗教伝統や宗教集団が力になっているが、それらは多様なままで光を出し合っている。宗援連、宗教学、ジャーナリズムはそうした多様な光源の交わりを公共空間に提示できる。

2012-05-14 08:44:15
島薗進 @Shimazono

7宗援連第9回情報交換会5/13。宗教の側から見れば、宗援連等での発信は宗教文化の力を現代の市民に提示する可能性をもつ。その情報が広範囲の市民へ届けば、多様な市民からの批評的参加を取り次ぎ、災害時に限定されない市民生活と宗教文化の交わりを活性化する可能性も開けるかも(希望的)。

2012-05-14 08:44:58
島薗進 @Shimazono

8宗援連第9回情報交換会5/13。世論調査では宗教者による支援活動はなお知られてない。もっと広報に工夫が必要との声。情報収集的な活動も充実させたい。例)福島被災者の子どもの保養プログラムの情報を集めHPに掲載する等。情報交換会の平日開催も。次回は7/23(月)16-20時。

2012-05-14 08:45:26