- kjokjo1930
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「人がその偉大さを示すのは、一つの極端にいることによってではなく、両極端に同時に届き、その中間を満たすことによってである。」(パスカル)
2012-04-19 03:09:24「人は大まじめに行動し、それぞれ自分の職務に服している。しかも、そういうしきたりなのだから、自分の職務に服すのが実際によいのだという理由からではなく、それぞれ道理と正義とがどこにあるかを確実に知っているかのように、である。」(パスカル)
2012-04-19 11:54:01「人は、たえず期待を裏切られている。ところが、おかしな謙虚さから、それは自分のあやまちのせいであって、心得ていることを常に自分が誇りとしている処世術のせいではないと思っているのだ。」(パスカル)
2012-04-19 11:55:12「謙虚さについて謙虚に話す人は少なく、貞潔について貞潔に話す人は少なく、懐疑論について疑いながら話す人は少ない。われわれは、嘘、二心、矛盾だらけである。そして、自分に自分を隠し、自分を偽るのである。」(パスカル)
2012-04-19 11:58:40「反対があるということは、真理を見分けるよいしるしではない。多くの確かなことが反対されている。多くの嘘が、反対なしにまかり通っている。反対のあることが嘘のしるしでもなければ、反対のないことが真理のしるしでもない。」(パスカル)
2012-04-19 13:22:50「悪はやさしく、しかも無数にある。善はほとんど一つしかない。だが、ある種の悪は、人が善と名づけるものと同じように見つけるのがむずかしい。そして、人はしばしば、この特殊な悪を、こうしたしるしから善として通用させてしまう。」(パスカル)
2012-04-19 15:26:46「世の中には、あらゆるよい格言がある。人はそれらの適用にあたって、しくじるだけである。たとえば、公共のよいものを守るためには、自分の生命をかけるべきだということを人は疑わない。そして多くの人がそうしている。だが、宗教のためにはそうしない。」(パスカル)
2012-04-20 03:09:26「若すぎると正しい判断ができない。年をとりすぎても同様である。考えが足りない場合にも、考えすぎる場合にも頑固になり、夢中になる。」(パスカル)
2012-04-20 03:09:27「人間の偉大さは、人間が自分の惨めなことを知っている点で偉大である。樹木は自分の惨めなことを知らない。だから、自分の惨めなことを知るのは惨めであることであるが、人間が惨めであることを知るのは、偉大であることなのである。」(パスカル)
2012-04-20 03:09:29「思い上がりは、あらゆる惨めさの重みと釣合を保っている。思い上がりは、自分の惨めさを隠すか、あるいはまた、もしこれを現す場合は、それを知っているということで得意になるかのどちらかである。」(パスカル)
2012-04-20 03:09:29「思い上がりは、あらゆる惨めさの重みと対抗し、それに打ち勝ってしまう。これこそ異様な怪物であり、きわめて明らかな迷いである。」(パスカル)
2012-04-20 03:09:30「人間は、もし気が違っていないとしたら、別の違い方で気が違っていることになりかねないほどに、必然的に気が違っているものである。」(パスカル)
2012-04-22 19:40:51「人間に対して、彼の偉大さを示さないで、彼がどんなに獣に等しいかをあまり見せるのは危険である。卑しさ抜きに彼の偉大さをあまり見せるのもまた危険である。どちらも知らせないのは、また更にもっと危険である。だが、彼にどちらをも提示してやるのはきわめて有益である。」(パスカル)
2012-04-22 19:45:36「宗教を知ることから私を最も遠ざけるように見えた、これらのあらゆる対立は、私を最も速く真の宗教に導いてくれたものである。」(パスカル)
2012-04-22 19:47:37「すべての人は、幸福になることをさがし求めている。それには例外がない。どんな異なった方法を用いようと、みなこの目的に向かっている。」(パスカル)
2012-04-22 19:50:54「それにもかかわらず、大昔から、信仰なしにはだれ一人として、このすべての人が絶えず狙っている点に到達したことはない。だれもかれも嘆いている。王侯も臣下も、貴族も平民も、老いた者も若い者も、強者も弱者も、学者も無学な者も、健康な者も病人も、(1/2)」(パスカル)
2012-04-22 19:55:27「あらゆる国、あらゆる時代、あらゆる年齢、あらゆる状態の人たちが嘆いている。こんなに長い、絶えまのない、そして同じ形の試みは、われわれには自分の努力によって善に達する力はないということを、十分納得させたはずである。(2/2)」(パスカル)
2012-04-22 19:55:36「真の善に実際最も近づいた人たちは次のように考えた。すなわち、すべての人が欲している普遍的な善は、ただ一人によってしか所有されえないような個々の事物の、いずれのなかにも存在しないことが必要である。」(パスカル)
2012-04-22 19:58:27「彼らは、真の善とは、減少も羨望も伴わず、すべての人が同時に所有することができて、だれも自分の意に反してこれを失うことのできないようなものでなければならないということを、了解した。」(パスカル)
2012-04-22 20:00:44