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石膏型製作工程をお見せします。私のところでは磁器の生地が20個くらい抜ける程度の品質を目安に型を作っています。説明があまり得意ではありませんが、お役に立てていただければ幸いです。
2015-06-13 23:25:22石膏型の製作は公開されている方が沢山いらっしゃるので今更感もあるかと思いますが、ウチなりの、ここは大事、ここは適当でよい、をお伝えできればと思います。
2015-06-13 23:27:47原型を防水し型の分割線を引く
長期間書き足しているので途中でヘッド原型が変わったりしますが気にしないで下さい。
ビスクドールの原型を石塑粘土で作っています。石膏型を作るために型の分割線を原型に引きます。今回はヘッド原型に引いてみます。 pic.twitter.com/QMTZMZ9Z3J
2015-06-26 23:47:54できあがった原型にジェッソを塗ります。防水のためにラッカーを塗る下地です。表面の毛羽立ちを抑えラッカーの仕上がりを良くします。 pic.twitter.com/JtleTL00Sd
2015-06-26 23:51:06ラッカーを塗りました。スプレーが手軽で早いですね。うちはスプレーを使える場所がないのでハケ塗りです。用具を洗う手間も省きたいのでマニキュアの空き瓶にラッカーを詰めてフタのハケで塗っています。 2・3回重ね塗りします。 pic.twitter.com/qZOEtu5maJ
2015-06-27 00:00:50ヘッドを片手で固定して、輪郭に沿って垂直に見ながら鉛筆でパーティングラインを下書きします。鉛筆の先が輪郭に隠れたら上に、見えたら下にとジグザグしながら書き進めます。顔面側から見るときは鼻の穴や唇の間などが見えているかにも注意します。 pic.twitter.com/j1rm0k5ZLM
2015-06-27 00:11:25油土で下を固定して三角定規を当てながらパーティングラインを決めるともっと確かで簡単です。
頭の上方向から見ながら後頭部にも書き、ジグザグの下書きができました。 pic.twitter.com/b81A6qM8CG
2015-06-27 00:15:33ジグザグの真ん中を通る線を油性マジックで書き、パーティングラインが書けました~。やったね! pic.twitter.com/K1OsLxDEOS
2015-06-27 00:17:16石膏型を作る
作業場をきれいにしたら、最初に防水シートを作ります。新聞紙に防水性のテープ(ここではコーティングありのクラフトテープ)を貼ります。 pic.twitter.com/8lka8rhaPX
2015-06-13 23:40:00端を切りそろえてシートが出来ました。防水シートは後の工程で石膏液が漏れてイラつくのを防ぎます。また机の上で回転させながら作業するのに便利です。一度作ったら2・3回使え、捨てるときも惜しまず処分でき重宝です。 pic.twitter.com/91ZVfEXcQ7
2015-06-13 23:42:21油粘土で原型を固定します。おでこと鼻先が同じ高さになるようにします。石膏の厚さをそろえるためです。 pic.twitter.com/bGZtMQtDZo
2015-06-13 23:46:16油土をマシュマロくらいの大きさにちぎって原型の周りにつけていきます。隙間なく詰める必要はありません。首のウケの中にも軽くつめると安定します。パーティングラインのあたりまで積みます。 pic.twitter.com/6EWHU5nhh1
2015-06-14 10:12:49額の切り口の上は3cm、耳の外側と顎の下は2cm程になるように油土を付けます。一般的なビスク型より薄めのものができます。連続して鋳込める数は少ないものの軽く小さく扱い易い型です。乾きも早いです。あまり薄過ぎると磁土に使えなくなります。 pic.twitter.com/aMeOibNlM5
2015-06-14 14:05:03油土がよい高さまで盛れたら、パーティングの面を滑らかにしていきます。なるべく原型の表面と垂直な面を心がけ、平らな紙を曲げて作れる形に整えていきます(ここ大事)。三次曲面を作ると、合いにくく開けにくい型になることがあります。 pic.twitter.com/jU3Zhn2lTK
2015-06-14 14:07:52型を開け閉めするときに擦れる面も作らないようにします。
たとえば下のツイートは、左が残念な例、右が成功例。左は型を開くときに面がこすれて引っかかりやすいです。閉めるときも噛み合わせが良くないです。
今回作った左のようだとアールがきつくて噛む形になりやすい。右のように側面に逃がすと噛みにくい。悔ちーーーー。 pic.twitter.com/8pWzjRqaN8
2017-11-22 19:50:07パーティング面が滑らかになりました。おでこのすぐ上の土手は稜を丸く仕上げました。型にできる大きな凹みが掃除しやすい形になります。 pic.twitter.com/LjozlaAGrl
2015-06-14 14:09:45油土の側面を整えました。横から見ながら机と垂直な平面になるように削ります。測らなくても大体垂直に見えればokです。削った面の油土の隙間は小さければ埋めなくて大丈夫です。 pic.twitter.com/qUVWjaX2OA
2015-06-14 14:11:10型あわせのホゾを作ります。凸側が欠けにくいように広め浅め。型の外側までの段差を作るやり方もズレにくくなって良いです。が、使っているうちに段差ごと欠いてしまうことが多かったので今は採用していません。 pic.twitter.com/eWcYvrXSxi
2015-06-14 14:13:26ホゾを打ってホゾ周りを滑らかに整えました。今回お見せする型は3分割(前面、後頭部、首関節の受け)で耳の部分が前面と一体のタイプです。耳の中が逆テーパーなら油土をつめます。 pic.twitter.com/Lg8RaXmfGU
2015-06-14 14:14:22