内臓が一つ足りない気がする。そう思って臓器を数え直すが揃ってる。この隙間には何が入る。もはや人より完璧なのに、これ以上何を足せというのだろう。困った博士は造ったばかりのロボットに訊ねた。#書き出し 「心を下さい」博士は戸惑う。それを入れると計算上性能が劣化する。さて、どうしよう。
2012-05-20 11:22:21内臓が一つ足りない気がする。オペ室で目覚めたとき執刀医たちが騒がしかった。「どこへ落とした、あっ!」、驚いた声を聞いてすぐ、2度目の麻酔を打たれたけど、何を落とされたのかな?あれ以来何でかお腹が空かない…まいいや、きょうは彼女とお部屋でデートだ。あれ!?突然食欲が…! #書き出し
2012-05-20 20:13:40ある日森の中クマさんに出会った。そこは花咲く森の道、私は一目で恋に落ちた。絡み合う視線。その熱い眼差しは、もしかして貴方も同じ気持ち?手を広げる貴方。逞しいその腕に飛び込んでも、いいのね?私を抱きしめ今、首筋に口付ける貴方。#書き出し 冬眠明けのクマさんに恋をしてはいけません。
2012-05-19 14:34:56迷子さんたち
すみません、まとめ製作者の非力さ故です(◞‸◟)
取得漏れもあるかもしれません(´・ω・`)
君が千人いたとしても僕は報われないのでしょう。239人目の君も、841人目の君も、僕の瞳を見ようともしない。そして千人の君に、僕はまた恋をした。 #書き出し
2012-05-19 12:20:32見渡す限りの青い空。冷たい風に運ばれてくるのは怪しげなスモッグ。眼下の運河は気味の悪い虹色が浮かんでいる。灰色の目玉で僕は笑うのだ。この青空は消耗品だ。 #書き出し
2012-05-19 12:24:54待たないよ、面倒だから、なんて口では憎たらしいことを言って先を歩いていくけれど、その背中が実は後ろを気にしていることを知っている。歩幅が少し狭くなっているのを知っている。そして、そのうち手を伸ばして言うんだ。「ほら、迷子になるよ」 #書き出し #twnovel #Chrys
2012-05-19 15:08:53#書き出し 錆色の月がぐるりと巡る山稜の間に、一軒の崩れかけた魔術師の家があった。魔術師の男は今、死の呪いを受けて白髪蒼顔となり、眼球は半ば顔から零れ、折れた痩躯は床の上で腐りかけている。男は数年前に何処からから連れてきた少女を住まわせており…『魂のランタン(仮題)』
2012-05-22 02:46:38