2012/05/21 淳二おじさまのつぶやき怪談

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稲川淳二 @Junji_Inagawa

こんばんは、稲川淳二です。

2012-05-21 22:02:57
稲川淳二 @Junji_Inagawa

お待たせしましたねぇ、それでは、そろそろ始めましょうか。

2012-05-21 22:03:47
稲川淳二 @Junji_Inagawa

稲川淳二の「つぶやき怪談」、怖・楽しい時間を、共有しましょう。

2012-05-21 22:04:30
稲川淳二 @Junji_Inagawa

何が起こっても、責任はとれませんけど。

2012-05-21 22:05:07
稲川淳二 @Junji_Inagawa

この話は今までと少し違うんです。

2012-05-21 22:05:35
稲川淳二 @Junji_Inagawa

小説なら、作家が頭で考えて書いているから、こういう事件が起って、その後こうなって、最後はこんな形で終わる、と言うように筋書きがある訳です。

2012-05-21 22:06:02
稲川淳二 @Junji_Inagawa

でも、真実はそんなことはありません。

2012-05-21 22:06:24
稲川淳二 @Junji_Inagawa

この話は、全くの箇条書き状態なんです。

2012-05-21 22:06:47
稲川淳二 @Junji_Inagawa

ある人が見たものを、聞いたまま伝えているのですから。

2012-05-21 22:07:12
稲川淳二 @Junji_Inagawa

だから読んでいる皆さんに判断してもらいたいんです。

2012-05-21 22:07:46
稲川淳二 @Junji_Inagawa

もしかするとこれは、怪談話じゃないかもしれない。

2012-05-21 22:08:06
稲川淳二 @Junji_Inagawa

逆に言えば本当の怪談話なのかもしれない。

2012-05-21 22:08:26
稲川淳二 @Junji_Inagawa

この話をしてくれた人は、詳しくは申し上げられません。

2012-05-21 22:09:00
稲川淳二 @Junji_Inagawa

仮にMさん、としておきましょうか。

2012-05-21 22:09:23
稲川淳二 @Junji_Inagawa

このMさんに困り果てて相談しにきた人がいるんです。

2012-05-21 22:09:47
稲川淳二 @Junji_Inagawa

この話の主人公というべき人なんです。この人を仮に、足立さん、としておきましょう。

2012-05-21 22:10:07
稲川淳二 @Junji_Inagawa

足立さんはとある実業団野球のピッチャーなんです。

2012-05-21 22:10:31
稲川淳二 @Junji_Inagawa

この足立さんの家にある日、一本の電話があったんです。

2012-05-21 22:10:50
稲川淳二 @Junji_Inagawa

すべての始まりは、この電話だったんです。

2012-05-21 22:11:17
稲川淳二 @Junji_Inagawa

この日の朝、足立さんが出かけようとした時、

2012-05-21 22:11:35
稲川淳二 @Junji_Inagawa

“トルルル……トルルル……トルルル……”

2012-05-21 22:11:57
稲川淳二 @Junji_Inagawa

足立さんの奥さんが受話器を取って、

2012-05-21 22:12:40
稲川淳二 @Junji_Inagawa

「はい、足立でございますけど…」

2012-05-21 22:13:00
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