- Yh_Taguchi
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@Yh_Taguchi 共立出版のバイオインフォマティクス辞典 298ページには「植物では,エピジェネティックな遺伝子発現制御やメチル化のパターンは安定にメンデル遺伝で子孫に伝達され、リプログラミングは起きない.」とあります。私も講義で小耳に挟んだだけで、詳しく知らないのですが
2010-01-12 18:22:29ああ、ありがとうございます。さっそくpubmedで検索してみます! RT @Mochimasa: 共立出版のバイオインフォマティクス辞典 298ページには
2010-01-12 18:27:36@Mochimasa http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18767965 これがいいレビューらしい。いま斜めよみしてます。植物限定じゃないけど。
2010-01-12 18:44:21@Mochimasa いや、配偶子のメチル化が世代を越えて伝わるだけならありだと思うのですよ。つまり、分化でメチル化がリセットされなければ、全細胞が同じメチル化を保持するから。これはセントラルドグマには反しない。
2010-01-12 18:52:21@Mochimasa ポイントは、体細胞が後天的に獲得したメチル化を配偶子に持ち込めるか、です。これが出きれば、獲得形質が遺伝できる。@Mochimasaさんのツッコミは「植物ならこれありかも、じゃね」という意味に取りましたが。間違ってます?
2010-01-12 18:54:43@Mochimasa 基本的な疑問はこうです。「メチル化が獲得形質であるためには環境に適応して遺伝子発現型を変えるものでなくてはいけない。しかし、遺伝子発現を変えるようなメチル化を保持したまま、配偶子に分化できるか?」ということ。矛盾に見える。
2010-01-12 19:01:57@Mochimasa ただ、メチル化を保持したまま、ヒストンもモディフィケーションでサイレンシングしてしまうことは不可能じゃないでしょうね。だから、情報としてのメチル化を機能を停止したまま配偶子に持ち込むことは体細胞と生殖細胞が完全に分離していなければ、可能かもってこと。
2010-01-12 19:04:24@Yh_Taguchi その通りで「あるかもね」ってだけでしたが、メチル化による栄養成長の抑制が遺伝するという文献を見つけました。http://tinyurl.com/y9lpzsx
2010-01-12 19:07:37どこが矛盾なのかよく分かりません。メチル化と体細胞への分化が両立し得ないわけではないと思うので。私が知らないだけかもしれませんが。RT: @Yh_Taguchi: @Mochimasa 矛盾に見える。
2010-01-12 19:11:16@Mochimasa いえ、遺伝子発現パターンの変化=分化ですから。体細胞の遺伝子発現パターンを保持したまま配偶子になれたら言葉の矛盾ですよ。それは配偶子としてはoddでありまともに機能する保証を失います、その時点で。だからこそ通常メチル化のリセットがいるわけですよ、世代交代時に
2010-01-12 19:15:26@Yh_TAGUCHI 「生後」である必然性はないかも? 胎内環境に応じてメチレーションが起こり、それから配偶子に分化するなら、ある世代で獲得した形質が次世代に遺伝したように見えます。ただしリプログラミングが起こらないか、リプログラミングの結果同じ形質が維持された場合。
2010-01-12 19:11:10@ALICE_VISCONTI @Mochimasa さんへのレスに書いたように、その場合、メチル化が遺伝子発現パターンと切り離され無いと配偶子に悪影響が与えられてしまいますよ。だから、サイレンシングの機構が必要だと考えます。
2010-01-12 19:17:02ありがとう。ダウンロードしました。RT @Mochimasa その通りで「あるかもね」ってだけでしたが、メチル化による栄養成長の抑制が遺伝するという文献を見つけました。http://tinyurl.com/y9lpzsx
2010-01-12 19:18:21これ重いよ。開くとパソが暴走する(笑) RT @Mochimasa: その通りで「あるかもね」ってだけでしたが、メチル化による栄養成長の抑制が遺伝するという文献を見つけました。http://tinyurl.com/y9lpzsx
2010-01-12 19:22:12@Mochimasa うーん、さっき引用した文献にも注意されていたけど、メチル化のパターンが遺伝するときに「配偶子のメチル化パターンとして」世代間を渡らないとメチル化の遺伝とはいえないんじゃないかな。原論文をあたらないとそこまで確認されてるかわからないね。原論文はわかります?
2010-01-12 19:32:31=じゃないと思います。分化を伴わない発現パターンの変化もありますから。例えば、温度とか光条件依存的に発現制御されている遺伝子もありますよね。RT: @Yh_Taguchi: @Mochimasa いえ、遺伝子発現パターンの変化=分化ですから。
2010-01-12 19:49:58@Yh_Taguchi 重い上に中身は学位論文の要旨ですみません。ただ、うちの大学は査読論文が通らない博士号はもらえない仕組みなので、同じ内容を扱った論文は別にあるはずです。
2010-01-12 19:51:41@Mochimasa 原論文が出ているとかいてありました、要旨に。それで尋ねたんです.知らなければ検索すればでるでしょう。ありがとうございました。つっこみが入らないければ植物までは思いが至らなかったと思います。勉強になりました。実験、頑張って!
2010-01-12 19:56:00@Mochimasa 言っていることは同じですよ.結局、「光があたらないときは遺伝子を発現させない」という仕組みがあるわけだから。それが働いたまま配偶子にはなれないでしょう? 配偶子に光あてても遺伝子は発現しないのだから、その差を制御する「何か」は変わっているはず。
2010-01-12 19:59:18@Yh_Taguchi 別の遺伝子の働きでそういう制御が顕在化していないということもありうるかと。サイレングとおしゃったのはそういうことですね。でも、それがどう矛盾するのかいまいち分かってないのでちょっとよく考え直して見ます。
2010-01-12 20:05:04それが「分化」ですね、結局。要するに獲得したメチレーションを隠したまま次世代にもちこめればいい。 RT @Mochimasa: 別の遺伝子の働きでそういう制御が顕在化していないということもありうるかと
2010-01-12 20:19:21@Mochimasa http://ow.ly/VztK にははっきりと「母親由来の適応が(子の)エピジェネティックな(ゲノムの)変化をもたらすことが確認された例は一例しかしられていない」とかかれていますね。勿論、このレビューの著者らの知識の範囲内ですが(p238,第二段落最後)
2010-01-12 20:23:13@Mochimasa しかもその例は厳密には配偶子を通した遺伝ではないと.妊娠中の母体のストレスの影響が子に伝わるだけだから。だから、厳密な意味で「エピジェネティックな獲得形質が配偶子のゲノムを通じて遺伝する例」は植物も含めて未確認なのですね。
2010-01-12 20:25:45@Mochimasa もっとも、このレビューは2008年6月に刊行されたものだし、その後次世代シーケンスの技術はあがっているし、さらにレビューには「未確認だがそれらしい例」は山ほどあがっているから、今はそういう例が知られているのかもしれません。この分野は日進齧歩ですからねえ。
2010-01-12 20:29:00