博物館探訪まとめ 5月27日

「魔術/美術」展@愛知県美術館と、「彫刻を聞き、土を語らせる―西村陽平展」@愛知県陶磁資料館についての感想まとめです。
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ねこぐるま @museology1223

夕飯を食べながら、ボソボソと本日の感想ツイートをいたします。TLが占領されるかもしれませんが、あしからず。。

2012-05-27 21:22:28
ねこぐるま @museology1223

愛知県美「魔術/美術」展は、結構若者も来ていたりと幅広い層にマッチする内容のよう。いや、マッチするというよりも個人的な感覚に訴えかける、という感じかな。個人的には好きな内容だったように思います。

2012-05-27 21:25:28
ねこぐるま @museology1223

個人的に面白かった作品を何点かボソボソと。①澤田知子「ID:400(#201-300)」:変装した自分の証明写真がズラリ。昨今『自分探し』とかよく聞きますが、本当の自分とは何者か、そもそも『本当の自分』というのは存在するのか。むしろどんな人間にもなれるのか。不安に駆られます。

2012-05-27 21:32:11
ねこぐるま @museology1223

②杉本博司「Henry Ⅷ」:この世にはいないはずのヘンリー8世が、画面の向こうに確かな存在感を持って立っています。(蝋人形だけどね)写真という『確実な道具』で撮られることによって、虚構が強く現実味を帯びます。見たそのままでは分からない真実が、身の回りにも転がってるのかも。

2012-05-27 21:35:49
ねこぐるま @museology1223

③坂本夏子「Painters」:画面には十数名の少女が登場します。どの子もどこか虚ろで危うげ。画面の中に額縁と鏡らしきものが描かれており、絵自体とそれらの境界線が至極曖昧。数人の子はこちらに絵筆を向けるような仕草をしており、こちらが彼女たちが描く絵の中にいるような錯覚を感じます。

2012-05-27 21:39:48
ねこぐるま @museology1223

と、挙げてみると前半にかなり固まっていたりw 「日常を疑え」というか、魔術的なものって自分が生きている社会に根付いてい存在しているんだな、と思って、うまく言えないけど面白かったです。

2012-05-27 21:43:35
ねこぐるま @museology1223

会場の入口ではクイズの書かれた鑑賞ガイドが渡されます。ただ「鑑賞」のガイドになっているのかは、ちょっとどうなんかなーと思ったり。作品を鑑賞しても、そもそも知識が無いと分からないような問題が多いように感じました。(私が知らんだけかな…すみません)

2012-05-27 21:48:39
ねこぐるま @museology1223

デルヴォーの絵の前で、ガイド片手に小学生くらいの姉弟が一生懸命クイズの答えを探していましたが、答えにあるような塗りつぶされた絵はX線撮影しなきゃ見えないのでは…。しまいには係のお姉さんに「壁に近づかないで」と注意されて、残念そうでした。(そこは注意しなきゃだけどさ)

2012-05-27 21:52:29
ねこぐるま @museology1223

確かに豆知識的に鑑賞を一歩進めるクイズなのかもしれないけど、「ガイドですよ」って渡された方は「これを解きながら見れば、分かるかもしれない」と思うんじゃないかしら。

2012-05-27 21:55:51
ねこぐるま @museology1223

その後はひっそりと収蔵品ギャラリートークへ途中参加。時間は40分弱。博物館で働いてて申し訳ないことに、あまりトーク物って聞かないので分からないですが、時間ってこのくらいが相場なのかしら。立ちっぱなしで皆くったりしてたぞ。

2012-05-27 21:58:08
ねこぐるま @museology1223

お話自体は面白かったです。でも終わってから「何か聞きたいことあったらどうぞ」って言われても、何か聞きにくいし、終わるころにはちょっとした疑問って消えちゃうし。室内にあったワークシートが割と対話型鑑賞を意識しているようだったので、「それなら逆の方がいいんじゃ…」とか思ったり。

2012-05-27 22:01:16
ねこぐるま @museology1223

ワークシートで「それはどうして?」とか「何が描かれていますか?」って聞かれて質問ついて考えてみても、それに対するレスポンスが無かったら「で、だから何?」って私は思ってしまいました。対話型は、リアルタイムだからこそ意味があるのでは。

2012-05-27 22:04:19
ねこぐるま @museology1223

あとギャラリートークの最中に、腕を組みながらじっと見られるのは怖かったです。。(自分が場違いだったんだろうか…)あ、お話されていた方ではないですよ。人数カウントとかしてたのかなー多分。

2012-05-27 22:07:46
はらえり @e_cca

@museology1223 同感です笑 デザインは凝っていて面白かったけど、それだけかなあ。ビジュアル重視なかんじでした。

2012-05-27 22:07:59
ねこぐるま @museology1223

そんなこんなでお昼すぎからは愛知県陶芸資料館へ。最終日の「西村陽平展」を観てきました。『陶芸』とか『焼き物』とかいう概念が吹っ飛びました!(笑)私は本を焼いたものを瓶詰めしている作品が好きです。(「時間と記憶」だったかな?)

2012-05-27 22:11:00
青森の花売娘 @aizenkatsura

@museology1223 児童館でボランティアしてた時、「腕を組むのは防衛本能の表れで、それを見るとまわりの人も警戒心が芽生えてなかなか近づきがたくなってしまうから組まないように」と注意されたことがあります。それは博物館でも同じなんですね

2012-05-27 22:14:11
ねこぐるま @museology1223

焼成という方法で物質を変化させるという行為は、午前の「魔術/美術」と絡むところもあったかなーと思います。本の中の文字情報が消えて、フワフワとガーゼみたいになったり溶けて固まったりして、本の骨格というか本質的な何かを取り出したようで。西村さんは「焼く」という行為で、世界を見ている。

2012-05-27 22:14:33
ねこぐるま @museology1223

西村さんは千葉の盲学校で教えていらっしゃって、そこの生徒さんたちの作品も展示されていました。鳥ばかり作る子や、滑らかさにこだわる子、大きさいこだわる子。それぞれ面白いし、見える/見えない関係なく子どもの作品は楽しかったです。

2012-05-27 22:18:12
ねこぐるま @museology1223

私も視覚に障害をお持ちの方と一緒に陶芸をしたことがありますが、その時に「あ、自分と同じなんだな」と思った感覚を思い出しました。思い通りの形を作ることは楽しいし、それを仲間と一緒にみるのも楽しい。そんな当たり前のことを、さらりと伝えられるといいのですが。

2012-05-27 22:20:46
Takahiko Azuma @Az_Takahiko

@museology1223 各美術館・博物館によってちがいますが、だいたい40-60分くらい、埼玉近美は30分ですね。ただ企画展の見てから収蔵品にこられる方も多いので、そこは配慮しつつ、ということはあるかと思います。確かに疲れますよね、、、貴重なご意見。

2012-05-27 22:22:31
ねこぐるま @museology1223

グダグダと書いてしましましたが、結果的にふたつの展覧会を関連づけていろいろ考えたり、自分についても振り返ったりすることが出来ました。最近は人と出かけることが多かったですが、やはり一人でマイペースもいいですね。でもリアルタイムで誰かと共有できないのがちょっと惜しい(笑)

2012-05-27 22:23:57
ねこぐるま @museology1223

という訳で、ひとまず本日の感想はここまで。小心者な自分にしては、割とザックリ書いてしまって心配ですが…(笑)ご意見・ご感想もお待ちしております:)

2012-05-27 22:26:02
knk @kanacocanak

@museology1223 私は前職では一方的に多数の人に向かって話すのが苦手とゆうこともあって、やや強引に!?対話型に持ち込んでました。時間的には一時間弱。せっかく来たんだし、がっつり聞きたいとゆう来館者さんが多い館だったので、終わった後立ち話に発展することしばしばでした〜

2012-05-27 22:26:27
knk @kanacocanak

わかる!RT @museology1223: ワークシートで「それはどうして?」とか「何が描かれていますか?」って聞かれて質問ついて考えてみても、それに対するレスポンスが無かったら「で、だから何?」って私は思ってしまいました。対話型は、リアルタイムだからこそ意味があるのでは。

2012-05-27 22:26:47
ねこぐるま @museology1223

@e_cca 確かにビジュアルはかなり凝っていましたね!「メリヨンと同年生まれは?」とかまぁ消去法でいけなくはないですが、『鑑賞ガイド』かと言われるとちょっと位置付けが疑問かなぁ、と。

2012-05-27 22:33:12