『「異常気象」壊れ始めた日本列島 - 1m長の巨大な肉食生物』 『何かと思って記事をみたらコウガイビルのことか』『(笑)昔からおったがな。』

タイトル通りです。 漫才みたいで面白かったのでまとめてみました。 参考:奇形関連のまとめのまとめ http://togetter.com/li/340708
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ちなみに週刊現代の記事を受けて煽り記事を書いているブログもありました。

ツッコミ

原田 実 @gishigaku

『週刊現代』見出し”「異常気象、壊れ始めた日本列島」 1m長の巨大な肉食生物が都会に大量発生、切っても切っても死なずに増殖していく ”…何かと思って記事をみたらコウガイヒルのことか。

2012-05-30 12:55:33
Rogue Monk @Rogue_Monk

@gishigaku この記者、絶対「映画ノストラダムスの大予言」を観てますなぁ>壊れ始めた日本列島・1m長の巨大な肉食生物

2012-05-30 12:56:41
釈聴音 @tsuneduka

(笑)昔からおったがな。 RT @gishigaku 『週刊現代』見出し”「異常気象、壊れ始めた日本列島」 1m長の巨大な肉食生物が都会に大量発生、切っても切っても死なずに増殖していく ”…何かと思って記事をみたらコウガイヒルのことか。

2012-05-30 13:00:43
原田 実 @gishigaku

オオミスジコウガイビルは外来種だけど関東にはけっこう住んでいる http://t.co/LFgxkHZd

2012-05-30 13:02:17
原田 実 @gishigaku

でも、けっこうインパクトあるよね。知らない人が新種の怪物と思ってもおかしくない。>「ずいぶん長いオオミスジコウガイビル -」小太郎ぶろぐ http://t.co/GPFcLuhF

2012-05-30 13:04:54
taka(維新はいらない) @smoketree1

↓ コウガイビルは2001年に『探偵ナイトスクープ』にも出演しとりまんがな。その時の出演者のブログ→ 「KGB テレビ出演成る。」 http://t.co/gRlXoBkM

2012-05-30 13:13:10
うさ学 @ottwo

林先生が調理したりはしなかったんですか?

2012-05-30 13:23:11

「 体長は数十センチ、大きなものでは70センチ以上になる超大形の扁形動物です。色は明るい黄色でまあ、なかなかきれいですね。とはいえ、いかんせん見た目が悪い・・・・。ゆるゆると這い回りながら頭部を左右にふって動きます。この動作自体はコウガイビルの仲間で典型的なようですが、クロイロコウガイビルと違って頭部にギザギザはあらわれない様子。 

 オオミスジコウガイビルは湿った森の中を非常にゆっくりと這い回ります。運がよければミミズを狩り立てて食べる様子を目撃できるかもしれません。小さめの個体は街中でも雨の後や夜に見ることができますが、もしかしたらあれは同属別種のミスジコウガイビル ( B.trilineatum )の可能性がありますが、よくわかりません(注:「日本産土壌動物検索図説」によるとミスジコウガイビルは記載が不十分で、さらに原標本が失われてしまっているので、ミスジコウガイビルという和名は使うべきではない、とのこと。分類に混乱があるんですね)。

 オオミスジコウガイビルは東京を中心に分布するそうです。北村は神奈川県にいるのですが、大きな、明らかにオオミスジコウガイビルと分かる個体は初夏のころから目立ち始めます。経験からすると、真夏の暑い時期には見えなくなって、秋にまた見るようになります。というか、そういう季節に地上に出てくるってわけですね。普段は地中などにいるらしい。また暑いのはダメかもしれません。じっさい、べたつくのをこらえて採集したオオミスジコウガイビルがあっというまに死んでしまったことがある。温度上昇にとても弱いようです。

 また、雨の後に多く、雨の最中はあまり見かけないようにも思えます。さわると異常なまでにベトベトで、乾きかけの接着剤のような強い粘りがあります。森のなかに銀色の乾いた大きな粘液の跡があったらそれはたぶんオオミスジコウガイビルのものでしょう。もしかしたらそれは狩りをした痕で、よく観察すると消化されずに残ったミミズの糞便が残っているかもしれません。

 時々動かなくなってのたくっている時がありますが、そういう時、身体はなぜかペラペラになって縁が波打った状態でグデ~~~~としてます。」

ずいぶん長いオオミスジコウガイビル - 小太郎ぶろぐ  魚拓

http://www.kotaro269.com/archives/50832931.html

http://www.youtube.com/watch?v=PZyu2tWxnM8&feature=player_embedded

「女性の髪飾り、笄(こうがい)に頭部が似ていることと、ヒルのような見た目である事から名前が付いたコウガイビル。
この映像のコウガイビルはオオミスジコウガイビルという外来種で、時には1メートルを越えるような長さに成長するらしいんだけど、この映像では軽く2メートルは越えていそうな感じなのだ。
そこらの蛇よりずっとずっと長い。

2009年06月25日」

KGB テレビ出演成る。 - 見知らぬ生物との遭遇 第四弾  魚拓

http://www.asahi-net.or.jp/~za9k-hnmr/htm/kgboff1.htm

林裕人 (探偵!ナイトスクープで作った料理の数々):wikipedia

http://p.tl/6SBu

参考:クロイロコウガイビル

まとめ後に @minkanjjnno さんよりコメント欄でご紹介頂いた「クロイロコウガイビル」について、せっかくですので調べてみました。(グロ画像、申し訳ございません)

「ウズムシ綱 ウズムシ目 コウガイビル亜目 コウガイビル科

大きさ 100-200mm
時 期 3-11月
分 布 本州(他の地域は情報不足)

褐色~黒褐色で、頭部がイチョウの葉のような形の細長い生き物。
人家周辺にも生息し、普段は植木鉢の下や朽木の裏などに潜んでいる。雨が降った後には地面を這っているのを見ることがある。
ナメクジやカタツムリを食べる肉食性。体の中央部に口がある。」

引用元:クロイロコウガイビル  魚拓
http://www.insects.jp/kon-kougaibirukuroiro.htm

参考:ヤリガタウズムシ

まとめ後に @masashinger2000 さんが次のようなツイートをなさっていましたので、紹介させて頂きます。

横山雅司/YOKOYAMA 3DCG Art Works @masashinger2000

取材で出ていたのでコウガイビルTLに参加できんかった。 外来種としてはヤリガタウズムシがやばい。http://t.co/s02cTgwH

2012-05-30 18:57:23

「 プラナリア(ウズムシ綱 Turbellaria)は生物の教科書に頻出するため一般にもよく知られた扁形動物(Platyhelminthes)でしょう。体の一部を切断しても、その切断片から一つの個体に再生可能なことで知られ、このため生物実験によく使われているわけです。

一般によく知られているウズムシは通常河川などに生息する淡水生の種です。しかし、ウズムシ類には陸上に進出したグループがいます(リクウズムシ類)。日本でも雨上がりや夜間に地表を徘徊しているリクウズムシを目にした人はけっこう多いのではないでしょうか。

世界中でさまざまなリクウズムシが知られていますが、多くの種は他の動物を食べる捕食者です。例えば、ナメクジやカタツムリを捕食する種、ミミズを捕食する種、節足動物を捕食する種などが知られています。通常はさまざまな種を捕食する広い食性幅をもっていますが、とあるアフリカ産のある種は、シロアリの巣の入り口で待ち伏せしてその働きアリを専ら捕食するという特殊なものもいます。

 さて今回の本題です。カタツムリを主に捕食するニューギニアヤリガタリクウズムシ(Platydemus manokwari)という種が知られています。数十年前に、ニューギニア島にてアフリカマイマイを捕食している行動を観察されたことをきっかけに、アフリカマイマイ防除のためにさまざまな地域に導入されることになってしまいました(参考:最大最悪の外来種)。

現在、定着してしまった地域は、モルジブ、豪州クイーンズランド、トンガ、バヌアツ、サモア、仏領ポリネシア、ポナペ、フィリピン、沖縄、小笠原、マリアナ諸島、ハワイ諸島と主に熱帯の島々です。

ところが、ニューギニアヤリガタリクウズムシは巨大なアフリカマイマイを襲うよりも、他の在来の陸貝類を容易に捕食するため*1、ヤマヒタチオビと同様に、在来生物相に悪影響を及ぼす外来種となってしまいました(参考:生物的防除が落とした影 肉食のカタツムリ)。ニューギニアヤリガタリクウズムシは通常地表を徘徊していますが、時に樹上にも登るため、ほとんどすべての陸貝類がターゲットとなってしまいます。

また、ヤマヒタチオビを含め、多くの陸貝類は卵から繁殖個体まで数ヶ月かかるのに対し、ニューギニアヤリガタリクウズムシは数週間で繁殖を行えるほど極めて成長がはやいのです。つまり、ニューギニアヤリガタリクウズムシは好条件下では短期間で密度を急激に増加するため、成長の遅い固有陸貝類に対して高い捕食圧を与えることになります。

例えば、グアム島や小笠原諸島父島では、ニューギニアヤリガタリクウズムシの侵入によって固有陸貝類たちの多くが絶滅の危機に瀕しています(一部絶滅)。

父島において実験的に放たれたカタツムリのうち、9割以上がわずか1週間でニューギニアヤリガタリクウズムシによって捕食されたことが報告されているほどです。

しかも強力な捕食者であるヤマヒタチオビさえも容易に捕食してしまうほどの強者です。実際、父島ではニューギニアヤリガタリクウズムシ侵入後はヤマヒタチオビもほとんど見られなくなってしまったようです。

ヤマヒタチオビは陸貝類しか食べないので、陸貝類の減少とともにその個体群密度も減少します。ところが、ニューギニアヤリガタリクウズムシは陸貝だけでなく別種のリクウズムシ、ミミズ、ダンゴムシなど動きの遅い土壌動物ならなんでも捕食し、しかも死体までも食べるという食性の広さです(しかし陸貝をより好む)。このため、父島では陸貝類が減少もしくは絶滅した後でさえも、高い密度で生息しているという状態です。

 ただし、グアム島や父島ではニューギニアヤリガタリクウズムシが高い密度で生息しているのにもかかわらず、ハワイ諸島(たとえばオアフ島)などでは、依然密度は低いままです。侵入の歴史、導入圧、気候の差、もしくは他生物との相互作用の違いなど、いずれがその個体群に影響しているのかわかりません。外来種の動態やその影響を予測するのはなかなかに困難です。

 ちなみにコウガイビルとよばれる動物もリクウズムシの仲間です。かつて女性が髪をかき上げるときに使っていた「笄(こうがい)」に、その平べったい頭部が似ていることから名付けられた名前です(参考:本草書の中のコウガイビル)。また、ヤリガタリクウズムシという長い名前は、コウガイビルとは異なり槍型(やりがた)の頭部をもつウズムシ(渦虫)に由来しています。

 コウガイビルやニューギニアヤリガタリクズムシを含め、淡水性種と同様に切断片から容易に個体へと再生可能です。

 最強かもしれません・・・。」

陸生のウズムシ:最強の外来種? - むしのみち  魚拓
http://d.hatena.ne.jp/naturalist2008/20100925/1285371090

参考:コウガイビルのお食事風景

横山雅司/YOKOYAMA 3DCG Art Works @masashinger2000

ナメクジを食べるコウガイビル - 写真共有サイト「フォト蔵」 http://t.co/WyHApivG コウガイTLに乗らなかったけど、コウガイビルは口がお腹にあるので捕食するとこういう感じ。

2012-06-04 20:17:39

おまけ:東京には意外といろいろ居るみたい

minkanjjnno @minkanjjnno

今時の若いモンは昭和天皇が3m級の大物KGBをゲットされた逸話を知らんのかのう。 http://t.co/UDFmkTUk

2012-05-31 18:27:19
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

そりゃまぁ、元は徳川家康の居城だしなぁ。タヌキがいても不思議ではないけれど。というか、写真のタヌキ可愛すぎる〜♬ ◉皇居の石垣、タヌキひょっこり…天皇陛下ご研究 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/LcKY9VtL

2012-05-31 19:18:31
原田 実 @gishigaku

皇居は特にそうですけど、東京はけっこう緑が残っている都市なんですよね。それに『気づかないとコウガイビルを見ただけで巨大生物だとか異常発生だとか騒ぐことになるわけで @mogura2001

2012-05-31 19:20:52