#twnovel 憎い敵の前にいる。家族を殺し、故国を燃やし、すべての不幸の源を作った隣国の王子。「信じられないことを教えてあげましょうか。私はまだ、あなたのことが好きなのよ」喉元に剣を突き立てているのは、幼い日々を分かち合った人。
2012-05-27 23:39:26「単独でおもしろい物語」を優先したので、全体像がわかりにくいとは思うんですが、そこは気合いで補正してくださいというのは嘘で、後でフォロー入れますんでよろしくどうぞ。
2012-05-31 23:17:28#twnovel 殺す者の義務として、惨劇から目をそらさないと誓った。肉が潰れ骨の砕ける音に、断末魔の絶叫に、決して耳をふさがないと。この手を血に染めずとも、死ねと命じたのは私だ。祭壇で生贄の人々が龍に喰われていく。あと何回この光景を見るのだろう。いっそ、あの中に飛び込めたなら。
2012-05-31 23:19:48#twnovel 国王から「国を救え」と命じられた。王子から「世界を救え」と命じられた。姫君から「王子を助けて」とお願いされた。お願いされたのは初めてだった。龍の眉間に剣が刺さる。恋敵をかばって死ぬなんてバカすぎる。でも、それでも後悔しないほど、うれしかった。
2012-05-31 23:29:14#twnovel 世界を変えたいと願ったのはいつのことだっただろう。龍への反逆罪で父が殺されたときか、生贄として引き立てられる母を見たときか。世界の運命を龍が握るというなら、龍を殺そう。復讐ではなく、不幸の連鎖を断ち切りたい。たとえ第二の母国を滅ぼしても、初恋の姫君を泣かせても。
2012-05-31 23:36:25#twnovel 左腕は使い物にならない。助けを求めるために剣を捨てた。生贄を喰らい、恩恵を授けた神龍はもういない。世界が永遠に変わった朝に、一人で挑む勇気はない。「二人でならなんとかなると思う」と言うと、「違う。なんとかするんだ」とあなたは答えた。だから、あなたが好きなのよ。
2012-05-31 23:49:12#twnovel 人間を喰らって生きてきた。あまりに長く喰らい続け、体を人間の毒に蝕まれ、ついに人間に殺された。やがて世界も同じように、人間に毒されるだろう。私は世界を守りきれなかった。不甲斐ない龍を、どうか許しておくれ。
2012-05-31 23:52:102502【龍の国・騎士】元は隣国王子の部下で、王子の命令で姫君の護衛をしていたのですが、惚れた姫君のお願いで……合掌。えーっと、設定では「恋心を冗談に紛れ込ませて気づかせないタイプの軽薄チャラ男系」とのことです。
2012-06-01 00:05:002503【龍の国・王子】「隣国の王子」の独白です。姫君の母国を滅ぼした背景など。騎士くんとの対比で、王子様くんは真面目な黒髪、静かに計略を練るタイプです。
2012-06-01 00:08:212504【龍の国・姫君】隣国の王子の喉元に剣を突き立てた姫君の、その後の物語です。長い髪をばっさり切って、剣を持っても似合うような、心の芯の強い姫様です。
2012-06-01 00:14:132501〜2505【龍の国】構想メモというか、物語の制作過程を全部文字化してるので、次回にでも公開できるよう、読みやすくまとめておきます。
2012-06-01 00:21:22- 再掲です。
#twnovel 殺す者の義務として、惨劇から目をそらさないと誓った。肉が潰れ骨の砕ける音に、断末魔の絶叫に、決して耳をふさがないと。この手を血に染めずとも、死ねと命じたのは私だ。祭壇で生贄の人々が龍に喰われていく。あと何回この光景を見るのだろう。いっそ、あの中に飛び込めたなら。
2012-05-31 23:19:48#twremix @1_dark 殺される者の権利として、犯人から目をそらさないと誓った。見たこともない男。私は何か特徴を書こうと彼を見つめ、指に血を塗る。しかしその指は止まる。犯人の吸い込まれそうな瞳。私は彼を告発なんてできない。最期の瞬間、私は人生最初の一目惚れをしていた。
2012-05-31 23:35:10.@hyuugahikage うわー!うわー!素敵ですー!(『リスナー』の主人公の黒髪碧眼さんを思い浮かべてしまった自分バンザイ)
2012-06-01 00:26:53誰w RT @1_dark: .@hyuugahikage うわー!うわー!素敵ですー!(『リスナー』の主人公の黒髪碧眼さんを思い浮かべてしまった自分バンザイ)
2012-06-01 00:31:06この人→ http://t.co/1sxm9jAZ 動画は100倍カッコいいです。RT @hyuugahikage 誰w RT @1_dark: @hyuugahikage うわー!うわー!素敵ですー!(『リスナー』の主人公の黒髪碧眼さんを思い浮かべてしまった自分バンザイ)
2012-06-01 00:35:30#twnovel 殺す者の義務として、惨劇から目をそらさないと誓った。肉が潰れ骨の砕ける音に、断末魔の絶叫に、決して耳をふさがないと。この手を血に染めずとも、死ねと命じたのは私だ。祭壇で生贄の人々が龍に喰われていく。あと何回この光景を見るのだろう。いっそ、あの中に飛び込めたなら。
2012-05-31 23:19:48