おじさまのグレ話

伊藤　淳 @almeidasergiojj

寝るのを諦めたので、時間潰しに連続ツイートします。フットサル日本代表木暮賢一郎選手を初めて見たのは、彼が18才の時に、ウイニングドッグというチームでプレーしていた時でした。その時から、テクニックがあり、相手との駆け引きが上手い選手でした。

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その一方で、ある大会の表彰式で、優秀選手から外れてしまい、「なんであいつが選ばれて俺が外れるんだよ！」とその場で言ってしまう程、自己中心的（今となってはそれが自己中心的というのかは、わかりませんが…）なメンタリティーの持ち主。その時は、自分もとんでもない奴だなと思っていました。

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しかし、いざ知り合って対戦する時に、試合前に自分のところに来て、「こうなったら出てくるんでしょ？」「イトキンあのコース苦手だよね。」などと心理的な揺さぶりをかけてくる彼を見て、実は臆病で、自分に正直ないい奴なのかな？と思いました。

伊藤　淳 @almeidasergiojj

ファイルフォクスに移籍してからは飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し、日本のエースと呼ばれ、彼のゴールに「グレゴール」という名前が着く程に成長していきました。その勢いのまま今度は、スペインリーグ二部のチームに移籍して、1シーズン、34ゴール（大体）と言う日本人らしくない結果を出しました。

伊藤　淳 @almeidasergiojj

あまり外には出さないがそこまでの過程での彼の努力は、凄まじいものがあり、昼間にフットサルコートで1人でフィジカルトレーニングを行ない、夜は、チーム練習と、今思えば、その当時から自分と世界の物差しが彼の中にあったんだと思う。

伊藤　淳 @almeidasergiojj

少し派手好きで、向上心の強い彼が、次に取る行動は、多分ここまでの展開で察しはつくと思いますが、スペイン一部への移籍でした。世界最高レベルへの挑戦です。しかし、出場機会にも恵まれず、結果も出せないまま、二部のチームに移籍。失った勢いは、戻る事も無く、日本に戻る選択肢を選びました。

伊藤　淳 @almeidasergiojj

日本に帰ってきても、かつてのグレゴールは少なく、「スペインに行って堕ちたな」などと呟かれる様になっていました。 しかし、自分が受けた印象は真逆で、フットサル選手として、ひと回りもふた周りも成長して帰って来たなと感じました。

伊藤　淳 @almeidasergiojj

日本にいた頃は、ピヴォの位置で、あまり守備はせずに、ボールを引き出して点を取っていた彼が、汗かき役もこなし、常に首を振ってピッチ内の全ての状況を把握しようと努力する姿を見て、スペイン一部で通用しなかった部分（それまで努力して積み上げた部分）をあっさり棄てて、

伊藤　淳 @almeidasergiojj

それをやらなければご飯が食べられない部分（本来フットサル選手ができなければいけない部分）をしっかりやれる選手になっていました。 過去の栄光を棄て、レベルの低い日本では、評価されにくいスタイルを迷わず選べる彼の決断力、尊敬に値します。

伊藤　淳 @almeidasergiojj

今日のタイ戦でも、そのスタイルで日本の優勝に大きく貢献していたのは間違いありません。木暮選手が今、評価されていると言うことは、日本のレベルも上がっている事は間違いありません。

伊藤　淳 @almeidasergiojj

と長々と木暮選手について書いた僕ですが、多分、これを本人に見られたら怒られてしまうので、先に謝っておきます。 僕風情が木暮さんの事をしったかぶりしてしまい、本当にすみませんでした！