小説用突発文章術講座1
お約束:独断と偏見に基づくPostなので、当てにしないで下さい。また、「違うだろ」と思った方は突っ込み入れてくれると助かります。
2010-06-20 05:46:56体言止めとは、例えば「私は私」のように文末を名詞などで終わる手法。一方、「歩いたのは、私だ。」のように主語や本来文頭に来るべき要素を後半に括り出す手法、それが倒置である。
2010-06-20 05:53:33但し、倒置も体言止めも、常体を態々崩しているので平静な感情の表現には向かない。どちらかと言えば激情であったり混乱であったり、或いは重苦しい と言ったような劇的な局面での利用が望ましい。
2010-06-20 06:02:06但し体言止めをこの用法に利用するには聊か効果が弱いので、本気で伏線を張りたいときはダッシュ記号(――)でも使っておくのが賢明だろう。
2010-06-20 06:13:48四つ。テンポの制御。繰り返しで効果を発揮する。体言止めでは歯切れの良い感じになり、倒置では引っかかりのある感じになる。両者併用すると、個人的感覚だが乖離というか淡々とした感じになる。
2010-06-20 06:16:10例えば1章丸ごと倒置が並ぶ と言うような使い方は感心できないプロローグとかで倒置だの体言止めだを連打して非日常間を出そうとするのは、よく失敗するというか「大したことでないはずのことを殊更大げさに見せようとしている」といいった風な不信感を読者にもたれる可能性があるので要注意
2010-06-20 06:22:08また、伏線などはある種予想しないタイミングで張られるから効果があるのであって、常に「張るぞ張るぞ」とやっていては読者は疲れるか飽きる。
2010-06-20 06:25:19個人的な目安としては、伏線として使うならワンシーンに多くて2回まで という感覚。それ以上は余程緊迫感の必要なシーンでもない限り使わないほうが賢明ではなかろうか。
2010-06-20 06:27:56また、緩急抑揚については、緩があるからこそ急が映え、抑があるからこそ揚が目を引くのだから、平易な文体による「溜め」は大事だと思う。派手なことだけ覚えても、「で、何処がメインなの?」という質問に答えられない(少なくとも回答が読者に伝わっていない)駄目な出来上がりになりかねない。
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