橋下市長発言豹変　再稼働容認と敗北宣言

朝日新聞・橋下番 @asahi_hb

遅くなりました。昨日ツイートできなかったことも含め、順次動きを報告します。まず原発再稼働をめぐる橋下市長の発言の豹変について。３０日の関西広域連合による「限定的な判断を」の声明、３１日の橋下氏による「事実上の容認」発言に続き、１日と本日も敗北宣言ととれる発言を繰り返しています。

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１日の発言から振り返ります。まず午前のぶら下がり。橋下氏「もう大飯の問題は関西広域連合では一区切り付けたので、次のステージに向かっていかないといけない。今回の関西広域連合での声明については、批判色々あるかと思いますから、それは真摯に受け止めさせてもらう」。 #原発

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橋下氏「特に細野大臣が今回、政府の示した基準が暫定的なものであるとはっきり明言したのは重い。大飯のことは正直、まあ負けたと言われても仕方がないし、でも、そこは変に屁理屈をこねてあーだこーだいっても仕方がないので、事実上容認すると（言いました）」。 #橋下 #原発

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記者「発言に苦慮しているようだが、各方面から圧力があるのか」。橋下氏「いやない。すべてを最初から獲得するのは無理。言い訳かもしれないが、絶対に動かなかった電力市場の自由化が動き始め、暫定的な安全判断だと理解しても構わないと細野大臣がぎりぎりの表現（をしたことを受け止めた）」。

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橋下氏「僕は（再稼働に）権限がないと言ってきたが、でも反対し続けなかったことには責任を感じている。僕自身は、きちんと確認されていないけれども、限定的な稼働のやり方としてはそれは仕方がないと判断した」。 #原発

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橋下氏「大飯以外は規制庁ができるまでは動かすことはできないし、規制庁でつくった新しい安全基準で大飯をもう一度判断し直す。ただ、僕らは期間というものにこだわっていて、規制庁や安全基準がいつできるか確定していないから、これがずるずるいって大飯が動き続けるのは阻止しなければと思う」。

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橋下氏「新しい安全基準を作るのはそんなに簡単ではない。安全が完全に確認された上での再稼働ではないと、しっかり国民に分かってもらうには、今回のような（再稼働の）やり方しかなかったと判断した。批判はいろいろあるでしょうからしっかり受け止める」。１日午前は以上です。

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１日夜のぶら下がりでも報道陣から質問。記者「政府の（電力不足）１５％の数字を根拠にされたということだが、橋下市長らしからぬ弱腰変節だというふうに受け取られるのでは」。橋下氏「いろいろな見方がありますのでそれは有権者のご判断にお任せしますが、僕は現実の行政を預かる責任者ですから」。

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橋下氏「いろんな意見を持っている人がコメンテーター的にいろいろ意見を言う。それを前提にするわけにはいかない。政府の今回の電力需給検証委員会は反対意見の人も入っている。本当に正しいかどうかは分からないこそ手続きを踏んでいく。それが僕の統治論の要なんです」。 #原発

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橋下氏「しかし、手続きを踏むということは自分の意に添わない結論でも受け入れないといけない。僕は弁護士出身で裁判をずっと経験してきたから、自分の主張が通らなくても、手続きを踏んだ結論なら受け入れないといけない、というのが民主主義のルールだと思っています」。 #原発

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橋下氏「政府の需給検証委のメンバー選定などについて、官僚主導という意見はあるかもしれない。しかし正式な手続きで会議は開かれた。府市エネルギー戦略会議の植田先生も入られた中での正式決定となった。行政の責任者としては、決定した結果を受け入れなければ、行政はできない」。 #原発

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橋下氏「政府の正式な決定機関で１５％の電力不足がある。暫定的な基準、暫定的な安全判断であることをしっかり示すという方法としては、今回の方法以外には、僕は思いつかない。このまま反対し続けて再稼働になってしまった方が、僕は悲劇だと思う」。 #原発 #橋下

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記者「再稼働に絡んで民主党政権を打倒すると言ったが、対決の旗は降ろすのか？」。橋下氏「まだ（維新の）執行部でそのことは話していないが、あの時（４月の政権の安全宣言）に民主政権の統治のあり方がおかしいと言ったのは暫定的な安全判断なのに安全宣言をし、国民を騙したと（感じたから）」。

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橋下氏「これは政権のあり方、統治のあり方としておかしいと言ったわけですから、今回、細野大臣が暫定的な基準と正直に認めたということになれば、以前に僕が言ってきたことの前提事実がなくなる。そこは、以前に維新の会で（民主党と対決すると）決めた話はもうなくなったと考えている」。 #原発

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１日夜の段階では、５月３０日の声明段階では「反対」と発言したのに、翌３１日には「容認」と一変させたことをこう説明。記者「松井知事はあくまで反対と言っている」。橋下氏「広域連合の声明に名を乗せておいて、個人ではまた違う意見だとは通らない」。 #橋下 #原発

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橋下氏「仮に動かすにしても限定的な稼働だと明示すると、連合として意見一致を図った。それを出しておいて、個人でどうこう言うのは違うと思う。ちょっと悩みましたよ、（自分の）表現方法については。だから３０日は正直ごまかしました」。←３０日の発言は本心ではなかったと認めました。

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橋下氏「その時（３０日）は容認したわけではない、基本的に反対だと言った。論理的な説明をしただけだとごまかした。しかし僕は政府に対して、絶対に国民を騙してはいけないと言ってきた。それなのに、あの声明文はどう考えても容認じゃないかと迫られたら、容認ととられても仕方がない」。 #橋下

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橋下氏「だから翌３１日に思い直して、前日は基本的に反対と言っていたけれど、上辺や建前論をいって、自分のメンツを気にしても仕方ないから、府県民のみなさんに正直に『事実上の容認と取られても仕方がない』と言いました。それについての批判は有権者の判断に委ねます」。 #原発 #橋下

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報道陣は本日夕も橋下氏の「変心」を質問。記者「いつから（再稼働）容認をしければと思ったのか」。橋下氏「もう最後の日（声明を出した３０日）です。事実上の容認と取られても仕方ないということ。でもね、今回の一連のやりとりの中で大飯の３・４号以外は原子力規制庁ができるまでは動きません」。

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橋下氏「だから負け犬の遠吠えじゃないですけどね、５０基の原発、このままいけば安全確認がどんどん進んでフル稼働してしまう状況があった。今回いろいろ批判は受けますけど、きちっと客観的な事実を見て頂ければ、大飯３・４号以外は新しい基準ができるまではしっかり止まる、という所まで来た」。

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橋下氏「全部ゼロにするのが１００点満点かも知れませんが、そこまで持っていくのは難しかった。でも大飯３・４号が動けば、電力会社も国も電気が全然足りないという状況にはならない。今回の第１ラウンドはここまでの所を獲得したことでご理解していただきたい」。 以上です。　#原発 #橋下

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いつもより長く橋下氏の発言をツイートしましたが、要約した記事では伝わらない言いぶりをお伝えするためです。みなさんのＲＴでも縷々ご指摘が出ていますが、何度聞いても、なお納得がいく説明とは感じられません。この件、引き続き取材していきます。

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橋下氏の原発再稼働を巡る発言の補足情報として、同じ維新の松井大阪府知事の発言をツイートします。松井氏は声明後も一貫して、「関西の自治体はそもそも容認する立場にない。容認などしていない」と主張しています。