「さまざまな、声を聞くこと」

茂木健一郎さんの連続ツイート第614回
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茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第614回「さまざまな、声を聞くこと」でした。

2012-06-03 06:31:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(9)「あれだけの事故」があったから、東電の人は一切見解を言うべきでない、と言うのは最悪の選択である。どんどん意見を言っていただいていい。その上で、反対意見と闘わせる。そのような立体的な言論空間だけが、困難な状況を切り開く強靱な精神をつくる。自粛の強制は、愚かである。

2012-06-03 06:31:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(8)昨日の東京大学でのシンポジウムで、ぼくは自分の意見を「フルスィング」で言った。後で、岡ノ谷和夫さんからメールをいただいた。岡ノ谷さんの見解は、ぼくとは違った角度からのものだったが、それももっともだと思った。こうして、異なる意見が響き合うことで、何かが生まれていく。

2012-06-03 06:30:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(7)それぞれが意見を言い切って、あとはお互いに響き合わせて、考えればいい。「自粛」したり、意見を言うこと自体を非難するのはおろかである。それでは全体主義と同じだ。問題は、異なる声が、どれくらい響き合っているか、そのことにかかっている。

2012-06-03 06:29:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(6)日本の社会は「空気」を読み、同化圧力が強いから、「あれだけの事故」があった後では、当事者は意見を表明することは慎むべきだ、という考え方も根強い。しかし、それでは民主主義が成立しない。意見はそれぞれあっていい。それぞれの立場で、意見をフルスロットルで主張していい。

2012-06-03 06:28:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(5)そこで、佐伯さんの書かれていた授業の件である。問題の本質は、授業に東電の人が来て、その見解を述べること自体にあるのではない。授業の中で、その見解への反対意見、異なる立場からの見解が提示されているかどうかである。そのような立体的な視点があって、初めて授業に意味がある。

2012-06-03 06:27:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(4)これが、上杉隆さん(@uesugitakashi)の言われるop-edというやつで、ニューズウィークの主張(フェイスブック批判)とは異なる意見を、ちゃんと載せて、公刊する。そうすることでバランスがとれるし、多様な意見を聞くことができる。

2012-06-03 06:25:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(3)昨日、飛行機に乗るときに何か読もうと思って、ニューズウィーク日本版を買ったら、フェイスブック批判の記事オンパレードでびっくりした。ザッカーバーグの行状など、さまざまな視点から批判している。ところが、最後に、ちゃんと「反論」の記事もある。SNSの未来を称揚しているのだ。

2012-06-03 06:24:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(2)「あれだけの事故」の後で、東電の人が来て、「原発がないと日本の経済がたち行かなくなる」と子どもに思わせるような授業をする。そのことを、佐伯さんは批判されているわけだけれども、ここには、とても重要な論点があるように思うので、今朝はそのことについてツイートしたい。

2012-06-03 06:22:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

さこ(1)「風の旅人」の佐伯剛さんには、いろいろとお世話になった。雑誌で「今、ここからすべての場所へ」を連載させていただき、それが筑摩書房から本になって、桑原武夫学芸賞をいただいた。その佐伯さんが、今朝、興味深いツイートをされていた。中学校に東電の人が来て授業したというのである。

2012-06-03 06:21:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第614回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、さきほどリツイートした、佐伯剛さん(@kazesaeki)のツイートに関連して。

2012-06-03 06:19:36