twblnovel 5月

ハウリル @how_howlite

隠されては見つけだしてを繰り返していたら、ついには監視をされるようになった。睡眠薬を飲まないように。見つけださないように。そして、夜は僕が完全に寝入るまで監視している。どうせ眠れない。でも、寂しさを無理矢理押し殺して眠りながら、君を待つ必要は無くなった。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

眠れないなら、眠くなるまで二人で起きてればいい。そう言って、君が僕を気にかけてくれるのが嬉しい。浮気をしなくなった君を独占できて嬉しい。そんなことを考える僕は、重いのかもしれない。眠れない夜は眠れるまで話し、遊び、肌を合わせる。あぁ。瞼が重くなってきた。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

シュテルンビルドで起きた連続殺人。標的は、女性。被害者の全てがのどを切り裂かれて殺されていた。警察もヒーローも、依然捕まらない犯人にやきもきしていた。被害者がバーの歌手だという共通点が見付かった頃、次の標的として狙われたのは、カリーナ・ライルだった。 ＜のど＞ #同題ssTB

ハウリル @how_howlite

「小学生の頃に犬を飼ってたんだ」寝転がる俺の頭を撫でながら君が言う。「それ以来、動物は飼ってないんだ。いなくなるのを想像すると胸が痛くなる」遠くを見つめて呟く君の腕を掴み、その掌をベロリと舐めてやった。俺だったら、犬よりも長い間お前のことを愛してやるよ。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「ボクね、夢があるんだ！いつか、クリスマスの丸焼きチキンを全部一人占めして食べるんだ！」「あー…、キッド。その夢はすぐにでも叶えられそうな夢だな…」 ＜チキン＞ #同題ssTB

ハウリル @how_howlite

「兎の肉はな、チキンに似て淡泊な味わいなんだよ。それに、しなやかな肉付きで」「バイソンさん、僕をそんな目で見てたんですか…！？バイソンさんだって、いやらしく霜が降ったビーフのくせに！」「モゥ！」お互いに噛み付き合うが、今日のディナーはトンカツである。 ＜チキン＞ #同題ssTB

ハウリル @how_howlite

「ビーフ？オア、チキン？」「ビーフで」「アタシもビーフ」「ボクも！」「私もビーフがいい！そしてビーフを頼むよ！」「僕も牛肉がいいです」「むしろ牛よね」「牛が食べたいですね」「牛っていうより、バイソンが食べたいわ」「ボクもバイソンがいい！」「お前ら！！」 ＜チキン＞ #同題ssTB

ハウリル @how_howlite

虎徹さん、僕は今シンオウ地方に来ています。この土地には、ポケモンという不思議な生き物が暮らしているんですよ。僕も今、偶然仲良くなったポケモンと一緒に旅をしています。また手紙出しますね。 #放浪バニー 「…ミミロル。バニーちゃんに兎のポケモン…」

ハウリル @how_howlite

カンバスに理想の恋人を描き続ける画家を、人は皆、奇妙だと忌避した。実在しない人物は、彼の絵の中で様々な表情を見せる。「あなたは、何故“彼”を描きつづけるのですか？」ある記者の質問に、彼はこう答えた。「彼と交わした約束だ…。彼が、再び私を見付けだすまで」 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

戦場で再会した君に、敵国として相対することとなった君に、今も私と恋人でいてくれている君に、私からのラブレターを贈ろう。ライフルに込めた鉛の塊を、君に目掛けて放つ。着弾を確認するよりも早く、自分の身体に灼けるような痛みが走った。これが、君からの愛なら嬉しい。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

傷を舐め合うというが、この傷はツバを付けとく程度で治る傷なのだろうか。「きっと、時間が癒してくれるよ」そんな曖昧なものを信じて、また二人で別の傷を拡げていることに気付いてないのだろうか。それとも恋の傷は、別の傷で隠すのが、一番効果的な方法なんだろうか。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「こら、パオリン。おべんと付いてるぞー」パオリンの口元に付いた食べかすを見た虎徹が、それを摘んで食べた。「あ、ゴメンね、タイガー。ありがとう！」微笑ましい親子みたいな光景を見たカリーナとバーナビーは、早速口元にクリームやご飯粒を塗りたくった。 ＜汚い＞ #同題ssTB

ハウリル @how_howlite

クリムゾンレッドの傘が目立つ。豪雨に傘を差して立ちすくむ姿は、普段よりも子供っぽくみえた。「小波」自分の声の小ささに驚き、雨の音に掻き消されやしないかと心配した。けど、小波の耳には届いたようで、振り向いた彼の傘の中にも、一筋の雨が降っていた。 #twblnovel2

ハウリル @how_howlite

無駄なことをグダグダと考えてる暇があるなら、さっさとこっちに堕ちてこればいいのに。案外、悩んでた自分がバカみたいに思えるもんだぜ？こんな気持ち良くてサイコーなこと、そんな風に躊躇ってるなんて勿体ない。ホラ。受け止めてやるから、もう観念して飛び込んでこいよ。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

不精をして、長く伸ばした電球の紐を足で引っ張って電気を消す毎日。寝間着の浴衣から覗かせる、つま先まで伸ばした足で紐を摘んで引っ張った。蛍光灯の白い光が、常夜灯の赤い明かりに変わる。隣で生唾を飲み込む音が聞こえ、伸ばした足をそのまま隣の男の足に絡めた。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

ロールプレイもここまで本格的にやるかのと、蔑んだ視線を目の前の男に向けてやる。全く、金と土地の無駄遣いだ。よく出来た電車内のセットを見て、技術力は悪くないと感心する。「それで、お前はどんなプレイがお望みだ？」そう言って、俺は吊り革を掴んだ。見ればわかるけど。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

ヒーローを戦隊物にしたら？「ファイヤーは赤で、ローズは青。タイガーが緑で、バーナビーは桃。で、ボクが黄色！で、５人？」「私は？私は何色だい？」「スカイハイは白か銀色だな」「ぼ、僕は…？」「折紙は…紫？」「俺は何色だ？」「博士」「参加させてくれよ！モゥ！」 ＜茶＞ #同題ssTB

ハウリル @how_howlite

虎「バニーちゃんが、妊娠した俺の股間にお茶を掛けて来るんだ。(´;ω;`)」牛「その心は？」虎「股にティー。(´;ω;`)」牛「オッサン無理すんな」兎「僕の虎徹さんが僕の子を妊娠したと聞いて！！」 ＜茶＞ #同題ssTB 2ちゃんコピペより

ハウリル @how_howlite

金に物を言わせて個室に移させたのは、看護婦に手を出す為。骨折した腕のせいで溜まってる性欲を処理してもらうのは男の浪漫。「エロ漫画の見すぎだよ、ガキ」でも、そんな願望を裏切る看護士。に、迫られた。「溜める暇なく俺がヌいてやるからなー」腕が折れてて抵抗できない。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「あれ…？タイガーさん、その傷はどうしたんですか…？」イワンが見付けた虎徹の背中の傷。その理由を聞くと、虎徹は頬を染めて照れ臭そうに話す。「えー…、いやー…。愛しの君に引っ掻かれて、な」「あぁ。トラさんですか」最近、虎徹の興味は公園の猫に注がれている。 ＜背中＞ #同題ssTB

ハウリル @how_howlite

道の片隅に立つ地蔵様に、毎朝毎夕お供え物をする長屋住まいの男がいた。家も仕事も無い俺は、そのお供え物を失敬して生きながらえていた。さすがに申し訳ないと思い地蔵様を磨いたりなどしていたら、ある日、夢枕に地蔵様が現れてこう言った。「お主に良い事を教えよう」 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

地蔵様が話した道を歩むと、そこには野生の無花果の木。その実を二つ三つ取って、言われた通り夕刻の頃に地蔵様に供えた。「おや、私以外にも地蔵様にお供えをして下さる方がいらっしゃるとは」顔を上げると、長屋の男がいた。「これも何かの縁でしょう。一緒に蕎麦屋にでも」 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

図書館にある本の中で、一冊だけ怪しい本がある。奥の方に素知らぬ顔で陳列されているが、中身を読むと、それは所謂“ボーイズラブ小説”だった。誰が借りるのかと思い貸し出し記録のカードを見てみれば、数人の女子の名前。そしてその下。一番最後に記されたのは、君の名前。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

お互いに首を絞めあったら、どっちが先に死ぬと思う？冗談めかした声で聞くが、目が笑ってない。試すか？そう言ってお前の首に手をかければ、お前も俺の首に手をかけた。お互いに段々と力を込める。徐々にお前の顔が歪む。その煽情的な表情に欲情して、我慢できずに唇を奪った。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「虎徹さん、ご存知ですか？」「何を？」「兎の足です。これは、持ってると幸運に恵まれるお守りなんですよ」「へぇー」「兎は幸運の象徴なんです。それで、ホラ。こんなものまで」「何、ソレ？」「兎の角です。足よりも効力があるんですって」「…それ、騙されてない？」 ＜兎の角＞ #同題ssTB