ＮＨＫ：マイケル・サンデル究極の選択「オリンピック・正義と不正義を分けるもの」　書き起こし・ほぼ完全版

とし @toshihiro36_sub

サンデル：社会の成功者…経済であれスポーツであれ、科学や政治でも構わないが、頂点に立つ人にはその自覚と謙虚さが求められる。自分の成功は自分の力だけで手に入れたものではないのだと。そして実はメダルの表彰台に立つ選手の多くは、そのことに気づいていると私は信じている。

とし @toshihiro36_sub

サンデル：彼らは極限までトレーニングを重ね、努力の限りを尽くす。しかしそれは自分に備わった能力や才能を引き出そうとする努力に過ぎないことも、自覚しているのではないだろうか。そうしたメダリストの謙虚さは、貴重な教訓となる。個人ではなく人類全体としての達成であるという連帯感。

とし @toshihiro36_sub

サンデル：それは勝つことがすべてだという今の競争社会において、貴重な教訓を示してくれるはずだ。今日は３カ国の学生たち、東京・ボストン・上海そしてスタジオの素晴らしいゲストの方々と一緒にオリンピックが問いかける哲学的な問題について語り合ってきた。

とし @toshihiro36_sub

サンデル：私たちがこれから迎える素晴らしいスポーツの祭典、人類の達成を皆で目撃するオリンピックは…実は私たちがどのような社会を一緒に築き上げていくかという、大きな哲学的な探求の場でもあることがわかったと思う。参加してくれて、どうもありがとう。