- hiroaki_kudo
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朝起きて、アキレス腱が少し腫れて痛む事に気が付いて心臓がひやっとしましたが、ふと冷静になってみて、ああ、もうアキレス腱が痛かろうがなんの問題もないんだなあと、ほっとしたような寂しい気持ちになった。まだ少し現役が終わった事に慣れてないようで。
2012-06-09 08:44:41レースのビデオを後から見てみて、スピードが出過ぎて回転が早まったからハードルに届かなかったのかと思ったら、そもそもスピードも出ていなかった。ああ、本当にあのスピードがもう出ないんだなというのを自分で確認して、なんというかすごくすっきりした気持ちになった。
2012-06-09 08:49:30思えばいろんな事をやったなと思う。アキレス腱を大事にする為にビーチで走ったり、坂道を取り入れたり、アメリカに移って最初の1、2年はうまく流れが掴めなかったけど、去年からはすごく集中して練習もできた。特にパワーの部分ではピーク時と比べてもひけをとらなかった。
2012-06-09 08:52:14苦しんだのは、13歩というハードル間のストライド。ここで股関節を広げながらかっ飛ばすのが僕のスタイルだったのだけど、それができなくなった。ピッチも上がるしスピードもそれなりにでるんだけど、どうしてもストライドだけが出ない。だから無理をしてすごく体力を消耗してしまう。
2012-06-09 08:53:30ああ、もしかしてそういう時がきたのかもしれないなと去年の日本選手権で思って、必死で後一年だけやってみようと思って頑張ってきたけれど、もう僕の体は昔のようには動かないんだなというのを実感した。本当にすっきりした気分、やるだけやってだめだったと両手を上げて仰向けになった気分。
2012-06-09 08:56:3225年、四半世紀走ってきたから、普通の人生というのがどんなものなのかちょっとわかっていないけれど、今日からそれが始まるんだなという気持ちでなんだかわくわくしている。レース後30分でメールで仕事の依頼をしてきた人もいた。ありがたい、今度は足以外でどこまでやれるか勝負。
2012-06-09 09:01:16【終わり】しかし、きれいな結末なんてむずかしいねとトレーナーの人と話しながら、昨日はグラウンドを後にした。北京の後、思えば、本当に思うようにいかない競技人生だったけど、一番学べた期間でもあったと思う。よく転んでよく起きる。第二の人生の教訓にしようと思う。
2012-06-09 09:21:51昨日のインタビューで一番涙腺が緩みそうになったのは、高橋尚子さんと話した時。目が合った瞬間、うん、わかるよという目で見られて、涙が出そうになった。同じ体験や、背景を共有している人にはどうしても感情が溢れてしまいそうになる。わかるという事は突き詰めていうと体験の共有なのかもしれない
2012-06-09 10:01:18