食を通じて展開する饗宴外交~沖縄サミット編 前編・後編
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【饗宴外交19】田崎氏のアイデアを小渕首相も承諾した。そしてここまで崩すのならと、田崎氏は前菜と魚料理のときに出す予定だった白ワインを日本酒のブレンドに変えた。
2012-06-11 18:03:17【饗宴外交20】全国の銘醸酒を、欧州連合(EU)欧州委員会のプローディ委員長を加えた9首脳に合わせて9種類ブレンドする。食後酒の泡盛も古酒をブレンドし、9首脳の平均年齢(57.8歳)に合わせることにした。
2012-06-11 18:03:32【饗宴外交21】首脳の乾杯には当初、先のフランスのメーカーが世紀末記念に売り出したシャンパンを使おうと考えた。しかし1本200万円と高い。しかも9首脳だと最低2本は必要だ。
2012-06-11 18:03:45【饗宴外交22】考えた末、栃木県足利市の知的障害者施設「こころみ学園」のココ・ファーム・ワイナリーで、園生が造っているスパークリングワインに決めた。
2012-06-11 18:04:03【饗宴外交23】1本5000円だが、アメリカ人醸造家の指導を受け、饗宴に出しても恥ずかしくない内容だ。しかも200万円のシャンパンよりはるかに話題性が高い。
2012-06-11 18:04:17【饗宴外交24】こうして晩餐会の飲物の流れが決まれば、食前酒は当然のこと泡盛のカクテルだ。泡盛古酒にシークワーサーと沖縄産パイナップル糖のシロップ、これをソーダ水で割った。
2012-06-11 18:04:36【饗宴外交25】つまり沖縄(食前酒)から出発して沖縄を包み込む日本(日本酒のブレンド)、そして日本を包み込む世界(赤ワインのブレンド)へと広がり、
2012-06-11 18:04:50【饗宴外交26】食後酒で再び沖縄に戻る流れができた。これを貫くメッセージは、ブレンドに託した「21世紀に向けた世界の調和」である。
2012-06-11 18:05:08【饗宴外交28】長くなりましたが、ここまでは晩餐会前の話。この準備を進める中、小渕首相が病に倒れ、森喜朗氏に交代するという不測の事態が起こりました。
2012-06-11 18:05:55【饗宴外交29】その影響もあって開催まであとわずかとなったところで晩餐会の主旨や料理内容の変更をめぐる騒動が起こり、紆余曲折を経て、当日を迎えることとなりました。
2012-06-11 18:06:10【饗宴外交30】そして晩餐会当日。準備してきた飲物のプランをよそに、クリントン大統領が缶コーラを、ブレア首相がビールを欲してスタッフがてんてこ舞いさせられる場面も。
2012-06-11 18:06:26【饗宴外交31】また、美食家として名高いシラク大統領がブレンドワインに眉をひそめるのではとの懸念もあったのが、逆にそのワインを「これは美味しい」と褒められるといううれしい誤算も。
2012-06-11 18:06:43【饗宴外交32】晩餐会の最後には首脳らが立ち上がって「ブラボー」と拍手。言うなれば、スタンディング・オベーションのような現象も起こったそうです。
2012-06-11 18:07:03【饗宴外交33】シラク大統領に至っては、数か月後、レジオン・ドヌール勲章(※フランスの最高勲章)を野上外務審議官に授けたそうです。
2012-06-11 18:07:25【饗宴外交34】「九州・沖縄サミット 首脳晩餐会」の料理全般⇒ http://t.co/G9xaQwQ0
2012-06-11 18:08:38【饗宴外交35】『饗宴外交』を通じたドラマをもっと詳しく知るなら>> http://t.co/b6xqoYDe
2012-06-11 18:09:17ちなみに、さきほどサミットの話に出てきました「こころみ学園」ですが、栃木県足利市にある「ココ・ファーム」というワイナリーを運営しています。こちらが公式サイトです⇒ http://t.co/tP8w2hlG
2012-06-11 18:26:15ココファームのワインはとても手間隙かけて作られていて、その過程を作家の小川糸さんも取材されています。こちらのエッセイにそのときのお話が(ほんわかしていて、美味しい1冊です)⇒ http://t.co/5hsex1Xr あ、他社本です。
2012-06-11 18:29:17でも、とりわけおすすめなのは、ココ・ファームのロゼワイン( http://t.co/FY1eC1Df )です。「ロゼなんてしゃらくさいぜっ(←誰)」と思っていたあたくすも、目からウロコ。これは驚きの美味しさでして(年に数度飲むます)。
2012-06-11 18:33:06