科学技術社会論学会シンポジウム「東日本大震災をめぐるこれまでとこれから」
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#jsst_0616 総研大標葉氏「しかし浸水面積と人口の割合には勿論大きな相関が出てくる。一般的に人口割合が一極に集まる自治体は産業構造的に財政的にも厳しい自治体が多くなる傾向が元々あったため、これらの震災前からの格差が存在する」
2012-06-16 13:46:45#jsst_0616 総研大標葉氏「またもうひとつの視点として、情報。2点問うべき、今回の災害での情報の生産者消費者は誰だったのか、また情報の関心はどこに集中していたのか、その背景に何があるのか」
2012-06-16 13:48:16#jsst_0616 総研大標葉氏「ネットの利用調査、震災前のもの。一般に年齢が若く、また所得の高いほど利用の多くなる傾向がある。地域格差も首都圏などの都市圏と比べて東北での利用率も低い、利用端末にも差が出ている」
2012-06-16 13:49:31#jsst_0616 総研大標葉氏「確かに大量の情報流通が活発にされるようにはなって、情報ボランティアなどの動きも出てきた。しかし誰が情報を作り出しているのかを考えると、結局は言論空間での主な生産者消費者は首都圏、つまり安全地帯の人が中心であったと」
2012-06-16 13:50:29#jsst_0616 総研大標葉氏「被災地でも情報格差が存在していた。仙台とそれ以外でも触れられる情報量にも発信にも大きな差がある。更に東京関西となると全く別の事情となる。」
2012-06-16 13:50:58#jsst_0616 総研大標葉氏「震災後1週間の報道を分析すると、1周目と比べて4週目になると傾向が分かれている。特に原発事故と津波は1ヶ月半ほどは一緒にされている」
2012-06-16 13:52:16#jsst_0616 早大田中氏「マスゴミは取り上げないとよく言われるが人の関心はどこに集中しているのか、実際には急速に低下している。わずかな人だけが残っている。しかし放射線への不安は維持されている」
2012-06-16 13:53:08マスゴミ→マスコミ
#jsst_0616 早大田中氏「特にツイッターのログを見ると、ここにいる人達は関心が高いと思うが、それは1%程度。99%はすでに震災原発への関心を失っている」
2012-06-16 13:54:05それはちょっと極論じゃないかなあ。苦笑。RT @KW36_wav: #jsst_0616 早大田中氏「特にツイッターのログを見ると、ここにいる人達は関心が高いと思うが、それは1%程度。99%はすでに震災原発への関心を失っている」
2012-06-16 13:57:51#jsst_0616 早大田中氏「しかしながら、伝統的なメディアは比較的長期に震災を取り上げているが、例えばyahooなどのトップでは時間経過で一気に減っている、これは読者ニーズへの対応に関連していると」
2012-06-16 13:54:53#jsst_0616 早大田中氏「社会での議論の構築、多様な意見が存在しないと議題構築はうまくいかない。多様性の指標で考えると、生態系を例にすると適度な撹乱、つまりは里山のようなある程度のk人為があると多様性を最大化する傾向がある。完全な自由では種が貧困となる」
2012-06-16 13:56:21#jsst_0616 早大田中氏「これが言論空間でも同じことが言えるのではないか。完全な自由では声の大きい人だけとなる。政府声明ばかりでは都合のいい物ばかりになる。多様性を高めるには相互作用の専門知を持つ集団の介入が必要になると」
2012-06-16 13:57:29#jsst_0616 早大田中氏「エリートパニックという話があるが、情報の上流から下流という考えではパニックという考えが出てくる、啓蒙的な考え。逆に民主的なものだとそうではないとなる可能性もある」
2012-06-16 13:58:18#jsst_0616 早大田中氏「話題のパターン、震災についての語りの傾向、新聞とネットメディア、後者は量の裁量があるが、新聞ではオピニオン的な傾向。しかしtogetterでは意見多様性はあまり高くない。」
2012-06-16 13:59:33#jsst_0616 早大田中氏「まとめると、最初の1ヶ月では原発トピックが地震津波トピックを取り組んでしまった、これは人口集中地帯特に被害の少ないところの圧力が大きく、東京での懸念がありバランスが崩れた」
2012-06-16 14:00:32#jsst_0616 早大田中氏「また人々の関心も急速に薄れているが特にネットで顕著。また集合知の概念が提唱されているが、我々が実際に知られるのはメディアを通じたものなので実は多様性の低いところとなる」
2012-06-16 14:01:28#jsst_0616 総研大標葉氏「今回の被災、特に一次産業の大きな地域での被害が中心、都市と地方の問題を見過ごすことは出来ない。また復興の格差の問題もある。」
2012-06-16 14:02:19#jsst_0616 総研大標葉氏「別の例として、例えば阪神大震災で最も被害が甚大だったのは長田区、特に火災が酷かった。今では復興をしているが、震災前から継続して居住している人口は非常に少ないとされる」
2012-06-16 14:03:32#jsst_0616 総研大標葉氏「この先も同じような傾向が起きうる可能性もある。その上で都市計画をどう構築していくかという、決定プロセスの問題になる」
2012-06-16 14:04:17#jsst_0616 総研大標葉氏「情報を発信できた、消費できた層とはどこなのか。またネットメディアと伝統的なメディアへの原発注目のあまりの地震津波への観点の不足もある。いずれにしても取り組むべきは忘れられる震災があるということ、今後の議題構築と向き合いが重要」
2012-06-16 14:05:37#jsst_0616 早大田中氏「今も議論が繰り返されているが、地域内でも分断されている。人口集中地帯の意見が反映されやすいネットでもそう。平時と有事のクライシスコミュニケーション、まだまだ足りてないところがある」
2012-06-16 14:06:29#jsst_0616 総研大標葉氏「述懐するべき点。我々自身の見落としが多くある。分析者も記述者も実は弱者になれない、大きなハードル。しかし分析ができるのはそのため、というジレンマもある。STSという分野でも言えること」
2012-06-16 14:08:21#jsst_0616 総研大標葉氏「一方で我々が数字で見る。しかし切り落とされる観点もある。一人ひとりの人生を数字にするという非常に乱暴な好意をしているのも確か。大きな宿題として残っている」
2012-06-16 14:09:07