Graf Koks ウィトゲンシュタイン王子とトラウトロフトの話

面白い話なのでまとめさせてもらった
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もちはらみなみ @rokuharaminami

「Graf Koks 〜ヴィトゲンシュタイン王子とトラウトロフトの話〜」 それはJG54がまだ東部戦線の北部にいた、1942年の夏に起こりました。 リッブル軍曹は通信所で10時間におよぶ心身を疲れさせる電話、通信のデータ収集の後疲れきっていました。

2012-06-22 22:42:00
もちはらみなみ @rokuharaminami

リッブル軍曹は任務をおえてテントへ戻りたかったのです。 しかしちょうどこの時第33フィールドの電話がなりました。軍曹に起こった出来事を彼は語ってくれます。

2012-06-22 22:43:11
もちはらみなみ @rokuharaminami

私は電話をとりました。向こうはヴィトゲンシュタインであると案内してきました。私はすでに少し眠くなっており、その言葉を理解していなかったので電話にむかって叫びました。「何だって?シュタイン?」

2012-06-22 22:46:09
もちはらみなみ @rokuharaminami

その後明かにはっきりとした返答がありました。「プリンツ•ツー•ザイン•ヴィトゲンシュタイン少佐です!」 もちろん、その頃の私は空のそのような王子の存在について全く何も知りませんでした。私は友人たちの誰かが演じていると思いました。

2012-06-22 22:47:50
もちはらみなみ @rokuharaminami

それゆえ、私は電話にむかって勇敢に叫びました。「はいはい、貴方はプリンツ•ツー•ザイン•ヴィトゲンシュタイン。Graf koks von der Gasanstalt*!」 (*仰々しく思い上がっている人の事を揶揄するときに使う)

2012-06-22 22:50:54
もちはらみなみ @rokuharaminami

「無礼だ、あなたは狂ってる!」彼は電話を切りました。 私は一人になって考えると落ち着きました。しばらくして、私は同じテントの航空団本部下士官カール•クラウスに先ほどの話しをしてたずねてみました。

2012-06-22 22:53:53
もちはらみなみ @rokuharaminami

「君はプリンツ•ツー•ザイン•ヴィトゲンシュタインについて何か聞いた事があるかい?」 「もちろん!かの指揮官は我々のそばに基地を持っている夜間戦闘機パイロットだよ!君は遅くとも明日の朝までには鞭打たれるね。もしくはもっと早く」

2012-06-22 22:56:16
もちはらみなみ @rokuharaminami

このすぐ後、電話が再びなりました。トラウトロフト少佐でした。「リッブル軍曹はすぐに航空団本部に来るように」少佐はかなり厳しい口調でした。 カール•クラウスは挑戦的に微笑みました。「君は刑務所にいるんじゃないのかい、えっ?すぐに暗い個室を知るようになるよ」彼は予測しました。

2012-06-22 23:00:47
もちはらみなみ @rokuharaminami

夜で、頭上には空に星がきらめいていました。そして夏であるにもかかわらず、気持ちの良い涼しさがありました。 本部に到着して、私はブーツの踵を打ち鳴らし、颯爽とした兵士を装いました。「リッブル軍曹、命令により到着しました!」

2012-06-22 23:04:27
もちはらみなみ @rokuharaminami

航空団司令はすぐさま話し始めました。「君は、正しい事をしたと思っているか?電話でのふるまいは考えられないような尊敬がないものだ」 テーブルの上のロウソクの明かりが輝いており、隣に立っているトラウトロフト少佐の息でゆれていました。

2012-06-22 23:07:09
もちはらみなみ @rokuharaminami

そして少佐の右側にいる首のところに騎士鉄十字章をつけた人物が話しに加わりました。「トラウトロフト、忘れよう」彼は静かに言いました。そして私の方へ振り向きました。「Graf Koks、君に会えて嬉しいよ。私はプリンツ•ツー•ザイン•ヴィトゲンシュタインだ」

2012-06-22 23:09:17
もちはらみなみ @rokuharaminami

「少佐、私は弁解するための許可を求めます」どもりながら私は話し始めました。「友人が冗談でやっているのだと思っていました。謝罪致します。今の今まで私はあなたの事を知らなかったのです」

2012-06-22 23:12:04
もちはらみなみ @rokuharaminami

「さて軍曹、私は君の謝罪を受け入れよう。問題は究明された」王子は全く本物の王子だったのです!それはトラウトロフト少佐にもあてはまりました。「ではリッブル軍曹、君は自由だ!」

2012-06-22 23:15:27
もちはらみなみ @rokuharaminami

私は素早く敬礼し、向きを変えるや姿を消しました。私が本部から出たとき、とめどない大笑いの声をききました。2人の少佐は真剣にこの事件を受け取り、冗談を理解し、この日にあった面白い事であったと知っていました。この出来事は困難な時期の少し楽しいエピソードになりました。

2012-06-22 23:17:59
もちはらみなみ @rokuharaminami

というちょっと楽しいエピソードはオットー•キッテル中尉の伝記本(de)に載っているそうです。 http://t.co/SohvqPe4 ですが、これは本当にあったことではなくよくできた創作だと思われています。

2012-06-22 23:20:17
もちはらみなみ @rokuharaminami

創作だと思われるポイント:1942年の夏という時期。 王子のこの時期の階級は中尉、騎士鉄の受章は同年10月、そして決定的なのは1942年に王子は西部戦線にいること。

2012-06-22 23:24:48
もちはらみなみ @rokuharaminami

リッブル軍曹が1943年と勘違いしている可能性も捨てきれないですが、そうすると「それまで名前を知らなかった」がちょっと不可思議に…。 これは一般的に王子がどんな人物として捉えられていたかをあらわしている創作エピソードだと思います。

2012-06-22 23:28:02