RAP TEACHER by DJ Ambitious まとめ

RAP TEACHER 主演ZEEBRAの熱血教師学園ストーリー
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ambitious #No @_dj_ambitious

「先生…俺進学辞めて就職します。兄弟の面倒も見なくちゃいけないし、いつまでも 新潟の親戚に預ける訳にもいかないし、法曹の道に進むのは諦めました。」ジ 「よく考えろよ。俺も貧しい母子家庭の出身だが朝陽新報の新聞奨学生で大学へ通い卒業し 学費免除になった働きながら学校との両立

2012-07-15 16:49:11
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3-C 中野祐樹 悪ガキが多いクラスの中で、珍しい優等生タイプのしっかりものだ。部活はバスケ部に所属。主将を務めるなど信望も厚い。将来は法曹の道に進みたいとの希望もあり東京法大に進学希望していたが 一家の大黒柱の父の自殺により、今後の道について考えあぐねていた。

2012-07-15 16:37:07
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「学校クビになったらここで働くよw」 ヨシユキが言う 「一同が声を上げて笑った」 昨日までの文句が嘘のようだ。「馬鹿野郎!お前達を退学にさせるもんか、卒業まで俺と一緒だ。黙って俺について来いわかったか?メーン?」一同はラッパー達がよくやる拳をぶつけ合う合図を交わした。

2012-07-11 01:36:34
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「いっただきまーす!」ひまわり園の賑やかな夕食風景が始まった。あちらこちらで 笑い声が聞こえる。子供達みなそれぞれ厳しい境遇にありながら、それをおくびにも出さない清らかさ、逞しさに 人間の気高さを教えられていた。「おいお前達、ここの仕事はどうだ?」

2012-07-11 01:27:28
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「おいアツシ!コンビニで蜂蜜ひとつ買ってきてくれないか?」千円渡す。「イエー!お釣りは頂き!w」ジ「お前もな〜はよ行って来い!」この悪ガキどもも退学の瀬戸際にありながら、明るく前向きに生きてると姿を見せられ、教師でありながら、むしろ元気付けられる気がした。

2012-07-11 01:21:14
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3ーCの悪ガキどもと、ひまわり園の子供達が笑顔でZEEBRA達を迎えてくれた。どうやら夕食の支度が出来たようだ。教え子達はテキパキした手付きで配膳を始めた。 「このカレーとマカロニサラダは俺達が作ったんだぜ 笑 先生食べてみなよ?」「どれ味見…」「少し旨味が足りないな…

2012-07-11 01:15:10
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ZEEBRA 先生の役名は何となく決まりつつある。江藤 慶太 ( エトウ ケイタ) 32歳 東京都青梅市出身 都立北西高校 早世大 文学部出身 AJP MC BATTLE 三年連続優勝経験者 現在 都立蛇田高校 国語教師 3年C組 担任 http://t.co/9NUneWN6

2012-07-10 10:25:29
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Zeebra - One And Only Feat Big Ron Produced By Tramp: http://t.co/nl14VX89 @youtubeさんから

2012-07-10 04:35:18
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一通り遊んだ後、ZEEBRAとまいちゃんは施設への帰路についた「夕焼け♪小焼けの赤とんぼ~」この唄を歌ったのは何十年ぶりだろう・・ふとそんな事を思いながら歌詞をRAPに変えてライムした。少し彼女の顔に笑みが浮かんだのは気のせいだろうか・・「ただいまー」

2012-07-10 04:32:14
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ブランコも滑り台もシーソーも彼女は楽しそうではない。仕方がないので砂場に行き 穴を掘った。ただひたすら堀り堀った砂を積んでは壊す。そんな他愛もない遊びだ。 「まいちゃん楽しいかい?」彼女は無言で軽くうなずいた。「どんな人間にも必ずドアはある、それを開くにはきっかけがいるそれだけだ

2012-07-10 04:24:52
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「彼女の心を閉ざしてるものはなんだろう?両親の愛?もちろんそうだろうが、その扉を開いてはやれないものだろうか?俺の力で・・」「まいちゃん!おいで・・」 ZEEBRAは手をつないで近所の公園に遊びに行った。「今日は何して遊ぼうか?」何も答えない・・まあ予想通りの反応だ。

2012-07-10 04:17:08
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いつもお気に入りの人形を抱いて髪をとかしたり、服を着せ替えたりしてるような子だ。あまり自分の感情を表に出さず、他の児童が一緒に遊んでるような時も、一人隅の方で眺めてるような事が多い。そんな彼女の心を開こうとZEEBRAは試みるのだが、どうもうまくいかない。

2012-07-10 04:10:53
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「ひまわり園」にある一人の女の子がいた。木下まい 5歳だ。彼女は生まれながらにして両親がいない。みなし子だ。デパートのトイレでどこかの誰かに産み落とされ衰弱死寸前の所を清掃員に発見され、病院に収容ののち行政を通じて、この施設に預けられた。非常におとなしい内気な少女で

2012-07-10 04:03:07
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そんな乾いた現代文明の最先端である巨大都市東京の片隅で、たとえ歪んだ男女のかたちの結晶として産まれてきたにしても、子供達は逞しくけなげに暮らしていた。そんな姿にZEEBRAは人間の強さや気高さ、そして生きるということの素晴らしさを教えられていた。

2012-07-07 22:14:44
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多くの人達は自らの孤独を抱えて、見えない何かに怯えながら暮らしているのかもしれない。インターネットでは、出会い系サイトなど孤独を埋める商売が繁盛し、インスタントな性風俗サービスで肌を交わす男女。そこには人間同士の感情や喜怒哀楽のぶつかり合いを排したただの肉体のすれ違いがあるのみだ

2012-07-07 21:55:06
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中には、産まれながらにして親の愛というものを全く知らずに育った子供達もいる。むしろそれが多数派かもしれない。現代社会、特に日本は 人々の関係が希薄になりつつあると言われる。町内のコミュニティが薄れ、核家族化し、誰もいないアパートから仕事や学校へ行き、そして帰る。そんな時代だ。

2012-07-07 21:48:00
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大人達の様々な諍いやエゴ、そして 享楽の果てに、多くの…とてつもなく多くの子供達は、この世に生を享けたものの、あるものは暴力 虐待 そしてあるものは育児そのものを放棄される。そんな地獄…から辛うじて助けられた子供達が生きていくための限られた道…それがこの施設だ。

2012-07-07 21:33:29
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児童擁護施設 社会福祉法人「ひまわり園」様々な理由で親と離れた、もしくは親のいない子供達 40人。両親の虐待から保護された子供。親戚中たらい回しにされた挙句辿り着いた子供 両親が不慮の事故に巻き込まれた子供…たった今も顔中あざで大きく腫らした子供が一人入園したばかりだ。

2012-07-07 21:27:48
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ジ「このままじゃあと数週間足らずこいつらは退学になる…ここで一手どう動こうか…」よし!ZEEBRAの脳裏にひとつのアイデアが閃いた。

2012-07-05 23:49:28
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ジ「とりあえずお前らは今後の身の処し方が決まるまでこちらのお世話になる。学校の活動とは無関係な個人的な奉仕活動だ。けれども俺は学校同様ビシビシやる。わかったか!」「はぁーやってられっかよ…なんなら学校クビでもいいや俺…」ジ「なーにいっとるんばい!おまんらは!」バシっ!軽く頭を叩く

2012-07-05 23:42:57
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「なんだよ…先生…ラップさせてくれるんじゃなかったのかよ?」「これって詐欺?」生徒達から不満がこぼれる ジ「お前らロクにマイクも使えない癖にな・ま・い・き百年はぇよ 掃除も出来ないでヒップホップもあるか!早くやった!」 乗り気でない悪ガキども手にほうきやモップを手に汗かきはじめた

2012-07-05 22:34:07
ambitious #No @_dj_ambitious

ジ「お前らなぁ…お嬢さんじゃあるまいし、モップ掛けはこうやるんだ!見とけ」テキパキと拭き掃除していく。ジ「ちゃんとモップは絞れ!もぅほんとお前らはしようがないな貸せ」叱りながらもZEEBRAの表情には生き生きとした充実感が滲み出ていた。「やはり俺の天職はこれだ…」そう自分に誓う

2012-07-05 22:29:26
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あくる日、都内の児童擁護施設、「ひまわり園」に3-Cの謹慎生徒七名がZEEBRAとともにいた。ジ「今日は目一杯働いてもらうぞ!」「はーい…でも先生どうせ俺達クビでしょ?」ジ「心配すんな!俺に任せとけ!さ!プレイルームの掃除から始めるぞ!ほうきとモップ持て!」

2012-07-05 22:19:20
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ここでも彼の特技のRAPは活かされた。先生が弾くエレクトーンの童謡に合わせて縦横無尽にRAPした。子供達は身振り手振りでやんややんやの大騒ぎ、そしていつしか 彼の渾名は「ラッパーおじさん」になり子供達のヒーローとして迎えられた。「校長に頼んであいつらもここで汗流してもらおうか」

2012-07-05 03:40:11
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翌日ZEEBRAは、校長の紹介である児童養護施設にいた。身寄りのない子供達、親のいない子供達 そして虐待の果てに保護された子供達、収容された理由は様々だ。そして様々な「傷」「痛み」を抱えている子供達のために汗を流していた。一緒になってはしゃいだり肩車したり 童心に帰った自分がいた

2012-07-05 03:33:32
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