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@mayu_sakuma
八戦目、お疲れ様でした...♪ お風呂上りなので風に当たってちょっとゆったりしてから、今日までの対抗戦を振り返ってみようかと思います。まゆの頑張り物語、はじまりですよ? うふふ...♪
2012-07-01 00:32:45
@mayu_sakuma
まゆのプロダクションはdランクの小さなプロダクションです。敢闘賞が取れれば喜びを分かち合い、イベントで応援を呼べば７６５プロの先輩達（R）が颯爽と駆けつけてくれる...そんな慎ましくも穏やかな会社でした。しかし対抗戦前日、社長さんが突然こう切り出したのです。「今回全体上位狙うぞ」
2012-07-01 01:22:09
@mayu_sakuma
戦慄が走りました。当然です。まゆを含め、会社のみんなはそのほとんどがcランク以下。ランクの高い人でもaかb。そもそも無課金とエンジョイ勢しかいないうちの会社が上位などおこがましいにも程があります。ヤムチャとチャオズで完全体のセルに挑むようなものです。私達は反対しました。無理だと。
2012-07-01 01:25:44
@mayu_sakuma
批判のコメントが掲示板に相次ぐ中、社長は完全なドヤ顔でこう言いました。「大丈夫。私にいい考えがある」...完全なフラグでした。一方その頃、まゆは掲示板の惨状など露知らず、呑気に神戸で仕事をしていました。うふふ...クラリーチェさん、ゲットです...♪
2012-07-01 01:29:16
@mayu_sakuma
社長の作戦はこうでした。「傭兵を雇おうと思う(ドヤァ」...えっ、社員の目が全員ねこぢるになりました。なぜならうちのプロダクションはもう満員...この社長ついにもうろくなされたのか...と。しかし社員の一人があることに気付き叫びました。「会社のレベルめっちゃあがっとるやん！」
2012-07-01 01:38:20
@mayu_sakuma
「バイク売った金で増資した」社長の発言に社員全員が沈黙しました。え、うちってそういうガチな感じじゃないよね? 誰の目も暗にそう言っていましたが、実際にリアルを切り売りした社長に面と向かってアホ！などと言えるはずもなく、まゆ達ののんびり対抗戦は一転、地獄の宴に変貌してしまいました。
2012-07-01 01:43:55
@mayu_sakuma
しかしこんなギリギリになって傭兵など雇えるものなのでしょうか...? しかも連合プロなどでなく、一弱小プロダクションに、です。正直見通しが甘いにも程がありましたが、まゆ達は頑張ってくれた社長に報いるためにも必死で傭兵を募りました。そして数時間後──マッチングが発表されました。
2012-07-01 01:46:29
@mayu_sakuma
Q.傭兵は集まったのか? ...答えはノーでした。数時間かけて出た結果は、当然のNO。社長のバイクは無意味に増えた空白の数人の枠と大量のエナジードリンクに消えてしまいました。社長は言いました「ちょっと見通し甘すぎない？」 「お前が言うな！」全員が一致団結した瞬間でした...うふふ
2012-07-01 01:52:27
@mayu_sakuma
そんなこんなでプロダクション対抗戦は始まりました。一戦目...相手の社長の方はとても礼儀正しい方で、社長の応援欄には「一戦目、お互い頑張りましょ～♪」とメッセージが書かれていました。しかし相手の社長さんの応援欄にはうちの社長さんからのコメントで「全力で潰す」と書かれていました。
2012-07-01 01:55:17
@mayu_sakuma
そして始まった一戦目。掲示板を見ると社長のコメントで「いいか...エナンザムだけは使うんじゃないぞ...エナンザムだけは...!」と書かれていました。誰も突っ込まず、書き込みが途絶えて一時間が経過した後、「了解! エナンザムッ」社長がセルフで受け答えをしていました。
2012-07-01 01:57:40
@mayu_sakuma
社長だけに無理をさせまいとなけなしのエナジードリンクを飲んだまゆ達の協力もあって、一戦目は２０倍以上のpt差をつけて勝利。(そのほとんどが社長の一分間100パーセント4凸によるものでしたが...) とにかくまゆ達は無事、一戦目を終えることができました。
2012-07-01 01:59:53
@mayu_sakuma
「いや～なんか一人で無双しちゃってごめんね! 次の試合も全力な! エナンザムッ!」いいかエナンザムは使うなの書き込みから三連続で掲示板に投げられたウザコメに社員は完全にレイプ眼でした。それでも一応勝ちは勝ち。裏のスカイプでは社員達が一同となってささやかな勝利に酔いしれました。
2012-07-01 02:03:52
@mayu_sakuma
しかし第二戦目を前にして──悲劇が起こりました。いつもと同じプロダクション...でもなにか違和感がある...社員の一人が叫びました。「おい...社員めっちゃ減ってね！？」それは自主退社の嵐...社長のあまりの暴挙に堪えかねた社員達が一斉に会社から出て行ってしまったのです。
2012-07-01 02:08:03
@mayu_sakuma
「まっこと広くなり申した」社長のつぶやきに答える気力のある者など、最早そこには一人も存在しませんでした。そして社長のmixiには死者に鞭打つがごとく、ｲｲﾈ! の弾幕が。死体蹴りにも程があります。でも自業自得です。
2012-07-01 02:17:24
@mayu_sakuma
かけがえのない仲間を失ったまゆ達は、凹んでいる社長を放置して第二戦への決意を固めていました。こうなったら仕方ない。残ってしまったからには、やれるところまでやろう。今までながらでしかプレイしてこなかったプロダクションメンバー20人の心が初めて一つになりました。そして第二戦目...
2012-07-01 02:22:13
@mayu_sakuma
そこには──生涯無課金を宣言していたあのPが...Nの渋谷凛さんをひたすら無限回収していたあのPが...ログインボーナスをもらうだけだった週ファン150人のあのPが...エナドリを飲みながら不器用にも奮戦している姿がありました。
2012-07-01 02:27:23
@mayu_sakuma
40%? 60%? 効率なんて知るか。トレキャン? 犬にでも食わせておけ! そういわんばかりの、ただただ稚拙で、乱暴な──全力全開、100%の疾走。開始30分で、そのグループでは最も強敵と思われた相手に10倍のポイント差をつけるまさかの大逃走劇に、社長が一言「そろそろ混ぜろよ」
2012-07-01 02:33:29
@mayu_sakuma
しかし全力を尽くしているとはいえ所詮は付け焼刃...一人、また一人と、仲間達が倒れていき(ちなみにまゆは開始10分でドリンクを使い果たしました。うふふ)...10倍差あったポイントはみるみる内に差を詰められていきました。これは仕方ない...そんな諦めムードが漂ったその時──
2012-07-01 02:36:48
@mayu_sakuma
「...かうなよ」掲示板で社長が謎の書き込みをしました。もういいよ...お前ホント黙ってろ...誰もがそんな書き込みをしようと携帯を強く握り締めた数秒後「いいか...エナンザムだけは...絶対に使うなよ...」みなの手が止まりました。
2012-07-01 02:39:07
@mayu_sakuma
その言葉を言ったのは誰が最初だったのか。「...了解」一人目を皮切りに凄まじい勢いで掲示板に了解のログが流れ...そして社長はこの時を待っていたといわんばかりに叫びました。「了解! エナンザムッ!」 あのBGMがどこからともなく流れ...まゆ達は再び疾走を開始しました。
2012-07-01 02:46:05
@mayu_sakuma
それは命をかけた疾走でした。手持ちのエナドリは当然ゼロ。誰もが涙を飲みながら、公式サークルやスレッド、仲間内でアイドルをエナジードリンクに変換し、それを元手に駆け抜けました。ただ、凄絶に。散っていく仲間達に振り返りもせず背を向けて。ただ勝つためだけに。そして──
2012-07-01 02:49:52
@mayu_sakuma
──まゆ達は、負けました。結果は僅差。しかし負けは負け。そしてそれと同時にまゆ達の対抗戦は一日目にして終わりました。手元に残ったのは、残りカスのようなドリンクと、価値の薄いアイドルだけ。お気に入りのRも、少なくも必死にためたドリンクも、総てが指の間から零れ落ちていきました。
2012-07-01 02:55:24
@mayu_sakuma
いっぱい書いてちょっと疲れました...うふふ。続きはまた明日、です。ちなみに内容は面白くするために多少脚色を加えていますが事実です...社長さんはお茶目ないい人ですよ? うふふ...♪
2012-07-01 02:56:46