【ゾンサバ小説】軍人サークと小さな夢【1日目~2日目】

ゾンビサバイバルを題材にしてフォロワーの皆さんが楽しそうに遊んでいるので、 私もやりたい! と勢いだけで始めてしまった代物です。 6日目の結果を引いてから書き始めているので、ちょっとずるいですがご了承を。 あと、中二病注意。 続きを読む
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へっぽこぴーすけ @hpsuke

最後に足元の銃を拾い、苦痛に悶える髭男に突き付ける。髭男は銃口を向けられる側になって初めて恐怖を実感したようだった。抵抗らしい抵抗もせず、サークの指示通りに床に膝をついた。殺そうと思えばもっと簡単だったろう。だが職業軍人は民間人を殺さないものだ。サークはそう信じていた。 21

2012-07-02 00:51:06
へっぽこぴーすけ @hpsuke

実際、サークは夢を見ていたのだろう。人道的な行いをすれば、自分は狂わなくても済むのだと。そういう人間が一人でもいれば、世界はまだ救われるのではないかと。そしてそんな甘い夢は、サークに本日二度目の致命的な隙を与えた。振り向こうとした瞬間、サークの背後で何かが爆発した。 22

2012-07-02 00:52:23
へっぽこぴーすけ @hpsuke

意識を取り戻したサークは、自分が草地の上に転がっていることに気がついた。背中が痛い。振り向くと、さっきまで自分のいた武器庫が大爆発を起こしている。次から次へと連鎖を起こして最早手がつけられない。気絶前の状況を思い出して、サークは結論付けた。ドレッドが反撃を狙ったのだろう。 23

2012-07-02 00:55:14
へっぽこぴーすけ @hpsuke

何をやらかしたのかは不明だが、結果的にそれは失敗し、自分だけが爆風で外に飛ばされて助かったようだ。残念だがこれでは武器の入手も望めまい。これだけ派手にやらかせばゾンビも寄ってくるだろう。轟音を上げる炎の柱を背にサークは走り出した。差し当たり、ここから離れなくてはならない。 24

2012-07-02 00:56:28