上江洲:意味と目的のないOTを病院でやってくると、地域でそれを求めるようになる。その患者さんの5年後10年後をイメージしてもらいたい。地域のOTに手を貸していただきたい。
2012-07-01 13:46:23上江洲:80代女性、ADL一部に軽度~中等度の介助を要する人。定番セットメニューの交流、生活リズム、転倒防止が申し送られてくる。個別性がない。
2012-07-01 13:48:19上江洲:その人は「歩きたい」という。歩けるようになって何がしたいのか尋ねても何も出てこない。その人にとっての歩く意味と目的。「病院は週6日歩く練習をした。老健では4日になった。特養では2日になった」。とにかく歩かせてほしい。どうしてもその人の意味や目的は出ない #OBP0701
2012-07-01 13:51:52上江洲:そこでADOCを使った。園芸の絵が刺激になって、良くやっていたことをことばにした。初めて知った。家族との交流が大切であることも口にして、それも初めて知った。
2012-07-01 13:53:58ADOCから本人の遂行文脈が開かれてきた。それを他職種に共有しどうしたら良いかと尋ねたら色んな案が生まれてきた。その案を支持して、やってみながら考えて行くことにした。 #OBP0701
2012-07-01 13:55:12上江洲:園芸、やってみましょう。やってリスクがあったらその時対策を考えましょう。まずやってみましょう。今までやってきた起き上がりや移乗練習は目的を達成する手段。
2012-07-01 13:56:06上江洲:「なぜ歩行訓練をしないのか」と怒っていた家族。作業療法のかかわりに家族を巻き込んですすめたら家族の認識が変わった。本人を外出するために本人に積極的にかかわるようになった。
2012-07-01 13:58:27安全第一の施設長も本人のやりたいこと、やっていることを見て、どんどんやってみなさいと言う施設長に変わっていった。 #OBP0701
2012-07-01 14:00:06上江洲:ある利用者さんのリハの目標とプランは、様々なOTが関わったにもかかわらず、10年間変わらなかった。ADOCを使って「歩けなくてもいいから、おでんを作りたい」という思いを引き出すことができた。You Tube上に動画がある。
2012-07-01 14:02:43上江洲:10年おでんのかかわりをきっかけに「前からこんな支援がしたかった」というスタッフの声が聴かれた。レクリエーションで終わらせない、その人の自己実現をめがけるようになってきた。スタッフから「そういえば沖縄そばが作りたいって言っていたね」という声が上がり「よしやろう」となった
2012-07-01 14:06:14そうか、介護職などの他スタッフもおそらく本当は、対象者のやりたいことを実現することが、そのスタッフの自己実現になっている。OTの実践でそれを引き出したのか。
2012-07-01 14:07:41上江洲:念願のおそば作りの後、病院に入院。そのビデオや写真を家族に渡した。その人の人生や家族にとって意味のあるものとなった。
2012-07-01 14:10:06上江洲:人が動く3つの条件。初めに感情ー感動と感謝。同時に信頼ー共有と貢献。最期に論理ー数値と理論。順番を間違えてはいけない。
2012-07-01 14:11:29上江洲:地域でOTをするために。1.病院の方へお願い→作業に焦点を。2.やりたいことで人は動く。3.論理・感情・信頼をもって。きっと皆さんが明日からできることです。
2012-07-01 14:12:49なるほど。特養ではたいているOTが見ているものが垣間見えたような気がする。病院・最初から、その人の人生だとか作業だとかに焦点を当てないと、その人のQOLを下げるんだな。
2012-07-01 14:14:19齋藤:回復期病棟で作業に焦点を当てる仕事ができるように働きかけてきた。数年前まではOTから聞かれた声は、面接が難しい、実践に自信がない、他職種の理解が得られない。実践以外の部分での悩みが多かった。
2012-07-01 14:16:41