HEAT2009さんのつぶやきより。  第36回TPPを慎重に考える勉強会より。講師 : ジェーン・ケルシー

メキシコとカナダのTPP交渉参加について、日本に関してどう論じられているかについて、リークされた投資に関する文案とこれを巡る様々な課題について、など。
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HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「(米国の)90日手続き期間が満了するまでは、カナダもメキシコも、一切いままで成果としてあげられた素案などについて、或いは関係書類について、見ることはできない。7月2日からサンディエゴで開催されるTPP交渉にもオブザーバー格としての参加も許されません」。

2012-06-21 13:05:24
HEAT @HEAT2009

続き。ケルシー「やはりいま議論になっている全ての分野に関して、議論が収束するまでは新参加国に実質交渉に影響を及ぼしてほしくないという参加国の意向に沿っている」。

2012-06-21 13:06:18
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「交渉参加国は、日本はカナダ・メキシコとは違う位置づけだと言ってもどなたも驚かないと思います。米国国内においてカナダやメキシコと比べ日本は政治的に非常に機微に触れる国です。豪NZにとっても、カナダやメキシコよりも日本のほうがずっと重要性は高い」。

2012-06-21 13:07:22
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「NZの貿易担当大臣のステートメントからすると、交渉参加を許すだけのコミットを日本がしていないと思っていることは明らか」。

2012-06-21 13:08:02
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「日本がTPPの交渉に参加したとしても、文面に関し意味ある影響力を行使できる蓋然性は低い。なぜなら、カナダとメキシコに対しては、提案しても構わないが合意済みの箇所に関しては再協議しないと伝えられているからです」。

2012-06-21 13:08:46
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「前回と次期交渉ラウンドは米国主催。そうなると米国が議長国として議事項目の決定権限を持ち、議長国としてステークホルダーが交渉担当者とどのような係わりを持つかに関して決める権限を持つ。米国は我々のような人間が交渉担当者と接触する機会を減らしてきている」。

2012-06-21 13:09:42
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「数週間前に投資章に関するリークがあった。もっとも大きな問題となっているのがISDS。テキストから明らかなのは、この条項に対してノーと言った国はオーストラリアだけということ」。

2012-06-21 13:11:02
HEAT @HEAT2009

続き。ジェーン・ケルシー「前ラウンド(ダラス)で他の国々はオーストラリアのこの立場(反ISDS)に対して大きな不満を表明したと聞いている。なぜならば、豪がそういうことをやってしまうと、自分たちが帰国した際になんで豪と同じ立場をとらなかったのかと言われてしまうから」。

2012-06-21 13:12:12
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「投資章で問題になっているのは、これは米国の提案だが、たとえTPPの規則そのものに違反していなくても、天然資源、電力や鉱物資源などの分野において契約違反が発生した場合、投資家はその相手国を提訴していいと定められている」。

2012-06-21 13:13:30
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「最近の3つの事例。米国のローンスターが韓国政府を相手取って提訴した。ドイツにおいて原子力発電所を2基運営している会社が、福島第一原発事故発生後に採った方針ゆえに自分たちが運営している原発について閉鎖を要求されていることについて政府を訴えた案件」。

2012-06-21 13:15:05
HEAT @HEAT2009

※ケルシーがいってるドイツの原発の件はこれ。スウェーデンのバッテンフォール社が損害賠償を求める方針⇒http://t.co/IE8GPI6Shttp://t.co/jCG8Rkq4 ※バッテンフォールはスウェーデン政府が100%所有⇒http://t.co/nruD8qY5

2012-06-21 13:16:02
HEAT @HEAT2009

続き。ジェーン・ケルシー「3件目は係争中のタバコ裁判(フィリップモリスvsウルグアイ政府、フィリップモリスvsオーストラリア政府)。TPPがまとまるとこういった行為がさらに楽にできるようになる」。

2012-06-21 13:17:50
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「ローンスターは韓国とベルギーの間で締結されてる協定に依拠。タバコ紛争は、PM社はスイスとウルグアイ間で締結されている協定に依拠。豪に関しては米国と豪の協定を活用。原発の紛争はスイスとドイツの間で結ばれている協定だが、これはエネルギーに特化した協定」。

2012-06-21 13:19:25
HEAT @HEAT2009

※フィリップモリスがオーストラリア政府を提訴したのは米豪間の協定に依拠ではなく、オーストラリアと香港が結んだ投資協定。この件は、米系企業が豪政府をISD提訴するのに香港という第三国を使っているところがミソ。

2012-06-21 13:20:31
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「知的財産権の章は極めて大きな意見の隔たりがある。米国が制約に関する文案を提案したが、他の国々がそのような文案は全く受け容れられないと突き返したため、現在米国で文案を修正中。サンディエゴかその前に修正文案が提出されると予想している」。

2012-06-21 13:23:19
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「次期ラウンド(サンディエゴ)の10日間すべてを使って知財に関しては論じられるとなっている。この分野にはかなり強いプレッシャーがかかっており、なんとか米国が成果として妥協案をまとめなくてはならない、ここは急がないとという圧力が高まっている」。

2012-06-21 13:23:27
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「最近、ニュージーランドの首相および貿易担当大臣は、もし米国がニュージーランド産の乳製品に関して大幅にアクセスを提供するような措置をとらない限りにおいて交渉から撤退すると発言している。ただ、彼らの言ってることを我々は信じていません」。

2012-06-21 13:25:15
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「気持ちがいいのは、この協定は絶対にまとまるわけがないだろうと思うとき。一部のメディア報道は、TPPがドーハラウンド化したという表現を使い始めている。大きすぎ複雑すぎ野心の水準が高すぎる、よって纏まることが未来永劫ないだろうと」。

2012-06-21 13:26:18
HEAT @HEAT2009

続き。ジェーン・ケルシー「気持ちが塞ぎ込んでいる日には、9月のAPEC首脳会談のときに政治家が結託して纏めてしまうのではないかと心配します」。

2012-06-21 13:26:26
HEAT @HEAT2009

ケルシー発言は第36回TPPを慎重に考える勉強会より。講師はジェーン・ケルシー。テーマは、メキシコとカナダのTPP交渉参加について、日本に関してどう論じられているかについて、リークされた投資に関する文案とこれを巡る様々な課題について、など⇒http://t.co/DPKxqqwX

2012-06-21 13:33:48
HEAT @HEAT2009

ジェーン・ケルシー「米国が例外なきと言うときは、もちろん例外なきだけれども、米国は例外という意味です」。

2012-06-21 13:41:12