相良カヨ「被爆者とABCC」について

『IPSHU研究方向シリーズ 研究報告34』広島大学平和科学研究センター、1996 http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/kiyo/ipshu/ipshu_23.pdf )収載の相良カヨ氏の文章について、宗教学者 島薗進氏が紹介しています。 島薗氏は、堀田伸永氏にご教示いあただいたそうです。
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島薗進 @Shimazono

1相良カヨ「被爆者とABCC」①現在の福島県立医大による福島原発被災者への対応には理解しにくいところが多い。甲状腺、外部被曝量計測、WBCによる内部被爆量計測等、いずれも住民にとって疑問だらけ。南相馬で活動する坪倉正治医師(東大医科研)らは異なる姿勢で診療と調査にあたっている。

2012-07-04 09:42:08
島薗進 @Shimazono

2相良カヨ「被爆者とABCC」①政府周辺の専門家による放射能被害対応の源泉はアメリカの原爆被害対応にある。相良氏の論は『IPSHU研究方向シリーズ 研究報告34』広島大学平和科学研究センター、1996 http://t.co/7XultQOK )収載。堀田伸永氏ご教示謝々。

2012-07-04 09:43:16
島薗進 @Shimazono

3相良カヨ「被爆者とABCC」①原爆被爆者援護法により被爆者健康手帳を取得している人だけが「放射能による被害」を受けていると見なされる。「では「放射線の人体にあたえる影響」「放射線の後障害」とはどのようなものなのか。どのように調査研究されてきたのか。その基準に医学的裏づけを」

2012-07-04 09:43:33
島薗進 @Shimazono

4相良カヨ「被爆者とABCC」①「与えてきたのはABCCの研究であろう。」原爆投下後、広島で医療にあたっていた松坂義正医師は「ABCCに関する研究ノート」のなかで以下のように述べている。「…未知の障害に苦しむ数多くの被爆者を目前にしながら、わが医療人は充分な医療も研究も

2012-07-04 09:44:43
島薗進 @Shimazono

5相良カヨ「被爆者とABCC」①松坂医師「なし得なかったのが実情であった。…戦後いち早く進駐してきた占領軍の政策によってプレス・コードが指令され、原爆被爆者に関する学問的な研究すらも禁止されるという状態であった。」ABCCは国立予防衛生研究所と連携、やがて日米共同の財団法人

2012-07-04 09:44:51
島薗進 @Shimazono

6相良カヨ「被爆者とABCC」①放射線影響研究所へと発展。「こうした組織上の変化はあったものの、被爆者を対象にして放射線の人体への影響を調査研究する機関としての性格は一貫しており、放射線の人体影響をこのように長期にわたって研究している機関は世界的にもここだけと言われている」①結

2012-07-04 09:45:05