双り遊び

嘘つきプラム @ps_plum

『ia』って不思議な響きだね…。 寒さのせいで少し紅い鼻と頬、次に流れる星を静かに待つ双り。願い事は多分 同じで。「抜け駆けは無しだよ？」「ちゃんと上見てないと見れないよ？」軽くあしらう君に僕は頬を膨らます。「僕の『ia』は、ちゃんと見れるよ！」強く、君の手を握った。 #双り遊び

愁夢 @s_shumu

ぎゅっ。握られた温度が優しい。抜け駆けはなしって、もうしちゃったんだけどな。次のを考えながら星空に視線を戻す。「あ、」振り向けば、君の瞳は流星を追いかけていて。焼き付けた瞼を伏せると、ぶつぶつと動く唇。僕もそっと願った。僕らの『ia』が君のお願いごとを叶えますように。 #双り遊び

嘘つきプラム @ps_plum

「もういーかい？」 #双り遊び

愁夢 @s_shumu

「もういいよ！」 #双り遊び

嘘つきプラム @ps_plum

「もういーかい？」『もういーよ』 広い公園でふたり、どちらがかくれんぼしようなんて言ったっけ？ もういーよ、言われた方に歩いてきたのに、聞こえるのは風の音、落ち葉を踏む僕の足音。君もこの道を歩いたのかな…。なんだか少し遠く感じて、落ち葉の中に見えない足跡を捜した。 #双り遊び

愁夢 @s_shumu

「もういーかい？」『もういーよ』 広い公園に吸い込まれていく声は君に届いたかな？ かさかさ、通り過ぎていく風に願いを込めて。紅葉が揺れる木々を見つめて、息を潜める。 がさがさ、落ち葉を踏む足音にほっと息を吐いた。ね、僕は此処だよ、早く見つけてね。 君が辿る、僕の足跡。 #双り遊び

嘘つきプラム @ps_plum

ひゅう、冷たい風が吹くと寂しさが募る。風にのって紅葉が揺れ、愁いを帯びた秋の薫りが広がる。 (こっちにいるはずなんだけどなあ…） ふう、と空が息を吐く。 くすり、空が笑ってる。 そんなはずないと急いで空を見上げると、君の赤いマフラーが見えた。 「みーっけ!」 #双り遊び

愁夢 @s_shumu

ひゅう、冷たい風が吹くと待ち遠しさが募る。鮮やかな落ち葉が鳴り、愁いを帯びた秋の薫りを漂わせる。 不安げな顔をした君が真下に見える。 ふう、吐いた息が白く煙って、向かってくる。 くすり、思わず漏れた笑み。 不思議そうに君が見上げて。急いで隠れた、けど。 「みーっけ！」 #双り遊び

嘘つきプラム @ps_plum

@s_shumu ちょっとだけ遊ぼー(･･*)

愁夢 @s_shumu

@ps_plum 何して遊ぶー？

嘘つきプラム @ps_plum

@s_shumu 初めの方みたいに遊びというよりぽえちっくに行きたいにゃー。

愁夢 @s_shumu

@ps_plum いいよ。じゃあ、お題決めてやる？

嘘つきプラム @ps_plum

@s_shumu この前は多分僕の発案隠れんぼだった(はずだ)から、愁ちゃんがお題ー(^^)

愁夢 @s_shumu

@ps_plum むむ、難しいなぁ。うーん、うーん、【仮縫い】とかどうかな？

嘘つきプラム @ps_plum

@s_shumu 仮縫い。ふむ。僕かなり遅くなる気がするから先を任せてもいい？(ごめんよー(> <))

愁夢 @s_shumu

白い糸で縫い合わせる生地の、無神経な強張りが肌を疲弊させる。まだ定まらない形状を身体に沿わせては首を振った。不相応な重みを裁断すれば、虚栄心の端切れがはらりと床に落ちる。防具は錘になってはいけない。装飾は主役になってはいけない。君を想って、仕立てるドレス。 #双り遊び 【仮縫い】

嘘つきプラム @ps_plum

いつか抜かれると知りながら、無垢な白は君に添う。形ばかりの物は望まれないと白は君に問いかける「君に要らない物は？」重た過ぎる布、ありふれた薔薇の飾り、首を振れば捨てられる。軽くなる体に君は笑った「もうすぐできるね」『君のドレスだよ』そう、黒い糸が笑った。 #双り遊び 【仮縫い】