小山薫堂・人を幸せにする企画術 第3回「出会いを仕事につなげる方法」 書き起こし・ほぼ完全版 #nhk

NHK・Eテレの「仕事学のすすめ」で放送されたものを文字起こししています。 トランスレーター:野田稔(明治大学大学院教授)
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とし @toshihiro36

小山:最初にそのホテルに行った時に、各従業員がそのホテルの良さをきちんと理解していないのではないか。あるいは慣れてしまってマヒしている、見過ごしているのではないかなと思いました。まず自身の働いている所に愛がなければ会社はよくならないのではないかと思い、それを再発見してほしいなと。

2012-07-21 15:35:35
とし @toshihiro36

野田:具体的に何か効果はあったんですか?

2012-07-21 15:42:19
とし @toshihiro36

小山:社員がホテルマンでありながら、引っ込み思案の人が多かったんですよ。ホテルマンでもあまりでしゃばり過ぎれば、うざったいこともありますよね。距離感が非常に難しいじゃないですか。その一番の理想は、お客様からホテルマンに話しかけ、それに応えると。

2012-07-21 15:49:03
とし @toshihiro36

小山:そこでコミュニケーションが生まれるのが僕の理想で、間違いがないと思ったんですね。その時にホテルマンがそれぞれ違う名刺をもっていて、「どうぞホテルマンから名刺をもらってください」とポスターを貼りまして、

2012-07-21 15:53:11
とし @toshihiro36

小山:「30種類の写真がついた名刺をホテルマンが持っています。たくさん集めたら集めるほど、小さな写真集が出来上がります。どうぞお客様の方から名刺をねだってください」という告知をしたことによって、お客様が話しかける。初めのうちは子供さんがカードを集める感覚で話しかけるわけですね。

2012-07-21 15:57:03
とし @toshihiro36

小山:子供さんというと、そこにはお父さんお母さんがついてきますし。そういう子供が喜ぶ姿を見ていると嬉しいですし、そして何よりその子供さんは将来の大切な顧客になる可能性がある。

2012-07-21 16:00:34
とし @toshihiro36

小山:そうすることによって、これは僕が想像していなかったんですけど…例えばフロントの女性スタッフが子供さんの手を引いて厨房の前に行き、新米のコックさんを連れてきて「このお兄ちゃんの名刺、ちょっと変わってるんだよ」と言って、「はじめまして」と言って(名刺を)渡す。

2012-07-21 16:06:59
とし @toshihiro36

小山:つまり横のコミュニケーションができる。とにかく人と交わること。他人と摩擦が生まれることは、絶対にチャンスだと思うんですよね。それを意識するだけでも、僕は変わってくるのではないかなと思います。

2012-07-21 16:09:46

トランスレート(野田さんによるまとめ)

とし @toshihiro36

野田:小山さんのコミュニケーションは、間口の広いじょうごのようなものだと思いました。寿司屋で隣り合わせた外国人も、たまたま乗り合わせたタクシーの運転手さんも興味深いコミュニケーションの対象となってしまいます。

2012-07-21 16:14:26
とし @toshihiro36

野田:そうやって間口を広げておいて、しかしそこから深く付き合うかどうかは本人たちの意志と運次第ということです。このようにして小山さんの世界はどんどん広がっていくんだなと思いました。もちろん小山さんと関わった人たちの心の中にも、小山さんの思い出は残り続けます。

2012-07-21 16:17:02
とし @toshihiro36

野田:そしてふとしたことで、二度目の出会いが小山さんにあるのかもしれません。無限に広がる小山ワールドの真髄はコミュニケーションにありました。

2012-07-21 16:20:41
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