吉川肇子的リスク・コミュニケーションの評判

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上西充子 @mu0283

1月の浜松集会で吉川先生は「どういう場合にリスク・コミュニケーションが問題を抱えるかを語るために私は来ている。どうすればうまくいくかを語るために来ているわけではない」という趣旨の発言を何度かされた。

2012-07-24 12:56:39
上西充子 @mu0283

『科学』の論文で語られているのも、どういうコミュニケーションが市民の不信を招くか、どういう手遅れ事例があるか、が中心。

2012-07-24 12:56:49
上西充子 @mu0283

田町集会で事前告知された吉川先生のタイトルは【リスク・コミュニケーションは「うまくいく」ようなものなのか】だった。しかし実際の報告のタイトルは、単に【リスク・コミュニケーション】と変更された。

2012-07-24 12:57:00
上西充子 @mu0283

「ちょっと、タイトルを正確に把握していなくて、アバウトなタイトルにしてしまったんですけれども」と吉川先生はお話しされたが、パネリスト間の意思疎通の不十分さだけの問題ではないような気がする。

2012-07-24 12:57:09
上西充子 @mu0283

失敗に至るコミュニケーションのあり方や、推奨されないコミュニケーションのあり方については、語れる。その反転としての、より適切なコミュニケーションについても語れる(リスク・コミュニケーションの4つの義務:p.50)。

2012-07-24 12:57:18
上西充子 @mu0283

けれども、より適切なリスク・コミュニケーションとは、コミュニケーションのあり方としての適切さを表すものであって、どのようなリスク・コミュニケーションを通じて社会的論点に関する意思決定を行うかが望ましいかを示すものではない・・?

2012-07-24 12:57:30
上西充子 @mu0283

吉川先生の論文のはじめの見出し(p.48)は、【リスク・コミュニケーションとは「考え方」である】。「考え方」であり、何かの問題解決の目的のための「方法」ではない、ということだろうか。田町集会のやり取りのかみ合わなさは、このあたりに起因するように思われる。

2012-07-24 12:57:43
林 衛 @SciCom_hayashi

@mu0283 意思決定や問題解決「だけ」ではないということではないでしょうか。結果的に,よりよい意思決定や問題解決をもたらしてもよいわけですから?

2012-07-24 12:58:20
上西充子 @mu0283

(補足:リスク・コミュニケーションの4つの義務 p.50) ・実務的義務:危機に直面している人々は、害を避けられるように、情報を与えられなければならない。

2012-07-24 12:59:51
上西充子 @mu0283

・道徳的義務:市民(citizen)は選択を行うことができるように、情報を得る権利をもつ。

2012-07-24 13:00:17
上西充子 @mu0283

・心理的義務:人々は情報を求めている。また、恐怖に対処したり、欲求を達成したり、自らの運命をコントロールするのに必要な知識を否定するのは不合理なことである。

2012-07-24 13:00:54
上西充子 @mu0283

・制度的義務:人々は、政府が産業リスクやその他のリスクを効果的(effective)かつ効率的(efficient)な方法で規制することを期待している。また、この責任が適正に果たされていることの情報を受けることも期待している。

2012-07-24 13:01:45
上西充子 @mu0283

よりよい意思決定や問題解決が、リスク・コミュニケーションの目標の「不可欠な一部分」として想定されているかどうか疑問、ということです。@SciCom_hayashi

2012-07-24 13:04:14
林 衛 @SciCom_hayashi

@mu0283 民主主義だから「よりよい意思決定や問題解決」ができるとは限らないというのと,リスク・コミュニケーションができたからといって「よりよい意思決定や問題解決」ができるとは限らないとは似ているのでは。だからといって,民主主義を捨て去れるかという問題とも。

2012-07-24 13:09:25
上西充子 @mu0283

よりよい意思決定や問題解決の前提条件としては、(適切な)リスク・コミュニケーションは不可欠である(しかし前提条件の1つにすぎない)、と書き直すとすれば、吉川先生の主張に近いでしょうかね。@SciCom_hayashi

2012-07-24 13:14:04
上西充子 @mu0283

ちなみに小山先生ご推奨の『リスクとつきあう』有斐閣選書,2000年、『リスク・コミュニケーション―相互理解とよりよい意思決定をめざして』福村出版,1999年は、いずれも読んでいません。http://t.co/uVWAqnvd なので、誤解もあろうかと思います。

2012-07-24 13:17:03
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「吉川肇子「リスク・コミュニケーションのあり方」より抜粋」をトゥギャりました。 http://t.co/6KiaN1P7

2012-07-24 13:20:53
早川由紀夫 @HayakawaYukio

そこでいう「高濃度汚染地点」は柏のことですか?もしそうなら、それは事実と反する。柏の発見は東大柏測定とがんセンター測定。市民ではない。RT @mu0283: 吉川先生は市民の測定によって高濃度汚染地点が発見された事例も紹介しているが、

2012-07-24 13:30:33
上西充子 @mu0283

吉川「リスクが必要以上に増幅しないために,リスク・コミュニケーションが重要である.人々は情報を求めているのだから,そのニーズに迅速に対応しないことが,スティグマ化や不信,うわさの発生を招くのである.」http://t.co/uVWAqnvd 

2012-07-24 13:31:09
上西充子 @mu0283

@HayakawaYukio 原文p.55- 【今回の原発事故に関しては、SPEEDI情報の非公開に代表されるように、情報公開が遅かったり、公的な機関の測定が遅々として進まなかったりしたために、一般市民が放射線の測定を行ってその情報を集積していくという動きも出てきた(たとえば、

2012-07-24 13:34:22
上西充子 @mu0283

@HayakawaYukio 【「測ってガイガー」http://t.co/KCtV8QZQ)。当初専門家からは、測定器の誤差の問題や測定方法について異論があったようだが、測定点が増えることによって、当初懸念されたような外れ値は淘汰されている。むしろ、市民の測定によって、】

2012-07-24 13:36:00
上西充子 @mu0283

@HayakawaYukio 【高濃度のポイント(ホットスポットあるいはマイクロスポット)が発見されるというような事例もある。】 関連記述は以上です。この個所に関して、文献へのリンクなどはありません。

2012-07-24 13:36:50
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@mu0283 残念ながら、吉川さんは「高濃度のポイント(ホットスポットあるいはマイクロスポット)」がじっさいに何であるかまったくご存知ないと判断せざるをえません。耳学問の域をまったく出ていません。

2012-07-24 13:38:59
早川由紀夫 @HayakawaYukio

事故後、ホットスポットという語が安易に使われるようになった。その後がさすものは、人によってバラバラ。同じ人でも日によってバラバラ。私はホットスポットの語を事故後、みずからは一度も使ったことがない。当初は、高濃度汚染スポットなどと書いていたが、ホットスポットが広まってそれもやめた。

2012-07-24 13:42:30
早川由紀夫 @HayakawaYukio

私のツイログで「高濃度汚染スポット」検索結果 http://t.co/HAnBeGkK

2012-07-24 13:43:55