感想ツイートログ　本・漫画・映画

水城麻衣 @Mizuki_Mai

田辺聖子「『源氏物語』の男たち」男性キャラからみる源氏物語の寸評、解説。源氏と夕霧の巻だが、二人とも（愛を込めて）ケチョンケチョンに書いてあり面白かった。夕霧が好きなんだけど「女性心理を理解できない堅物」との評で、そこがイマイチ納得できなかった辺り、自分も夕霧寄りなのかなやっぱ…

水城麻衣 @Mizuki_Mai

「シーサイドモーテル」観た。別のを借りたつもりが、観ようとしたらこれだったorzホテルの部屋で起こるエピソードがお互い絡む感じの話だけど、ブツ切り感は否めず。その客はさまざま騙しあいをしていて、それぞれの「真実」に誘われたんだろうな。麻生久美子良かった、やっぱ大好き。と再確認。

水城麻衣 @Mizuki_Mai

basso「クマとインテリ」この絵が気になって気になって、本屋でずっと睨めっこしてたけど、早く買えばよかったよ。メリハリの利いた線とモノトーンな絵面がかなり好き。あとは、距離感、テンポ、みたいなものがほんと好き。全くセリフのないコマが沢山あるのだけど、それらが雄弁に行間を埋める。

水城麻衣 @Mizuki_Mai

腰乃「部活の後輩に迫られています」迫る後輩と迫られる先輩がどっちもめちゃくちゃかわいい。さわやかコメディの中にも、キャラの筋が通っていて、面白さが倍々になっている。ワンコ後輩が狼に豹変すると、ずーっと先輩の匂いをすんすん嗅いでいるのにハラワタがよじり切れそうだった。こういう線好き

水城麻衣 @Mizuki_Mai

オノ・ナツメ「リストランテ・パラディーゾ」レストランのオーナーと従業員を巡る人間模様。いろいろな愛の形がある、好きあってキスしてエッチするだけじゃないんだよなあ。こういうの書きたいよなあー…と軽く凹んだ。舞台のイタリア風味も絶妙、行ってみたくなる。外伝があるらしいー読みたい

水城麻衣 @Mizuki_Mai

「ステキな金縛り」観た。突飛な設定を引き摺ったまま最後までいったなーという印象。逆にこの設定でここまでお話を語りきるのはすごい。どの役者さんがどこで出てくるかが楽しみのひとつなのだけど、個人的には小日向さんが好きだった。裁判の前って、裁判官検察官弁護士で集まって喋ったりするんだね

水城麻衣 @Mizuki_Mai

腰乃「鮫島くんと笹原くん」告白から始まる同級生のすったもんだ。主人公二人の心の動きが丁寧に描かれていて共感できた。告白した方のヘタレっぷりがキーで終始面白い。成り行きでエッチすることになり、二人して気まずい描写がリアルでこっちまで照れた。気まずいのは恋愛の醍醐味だよなー、良かった

水城麻衣 @Mizuki_Mai

腰乃「嘘みたいな話ですが」会社の先輩にキモく執着する主人公と男前な先輩とのおつきあい録。主人公のオタク描写がとにかく秀逸で腹痛かった。男前な先輩の男前たるポイントが、うわべの話じゃないというか、ツボだった。他の短編もそれぞれ通り一遍じゃなくて面白い。表紙の絵が好きなんだよねー

水城麻衣 @Mizuki_Mai

腰乃「隣の」短編集。設定はいろいろで、行きずり同級生リーマンお隣さん上司×部下、でも全部、一生懸命に誰かを想う気持ちが好ましく描かれていて、想う方は常にカッコ悪くてグチャグチャだけどそこがイイ。受け止める方も、こんな子居ないよとか思うんだけど、その真摯な包容力にうっかり癒される。

水城麻衣 @Mizuki_Mai

ヤマシタトモコ「くいもの処明楽」小料理店のオヤジ店長に恋するバイトの青年。つくりはシンプルだけど、お互いに怯えたりためらったりしながら先に進む二人が等身大でいい。脇キャラ（料理店のスタッフ）もいい味を出している。言葉の使い方が好きなんだよね、ここでこのセリフか！って打たれる感じが

水城麻衣 @Mizuki_Mai

腰乃「幸せになってみませんか？」生真面目なサラリーマンと彼に恋するゲイの後輩。プロポーズに失敗するシーンから始まり、最初のカットにぎゅっと引き込まれる感じ。災難続きの主人公がごく自然体に描かれていてつい応援したくなる。もう一編、コンビニ店員高校生※童貞を巡る話もテンポよく楽しめた

水城麻衣 @Mizuki_Mai

イシノアヤ「あまのじゃくの恋」短編集。表題作はシンプルなストーリーだが表情が描き込まれていて飽きない。あと何と言ってもこの絵柄が好みなんだよね自分…。モノトーンなはっきりした線で描かれた二人、彼らの関係とか、上下とかがはっきり書かれていない作品もあって、想像するうちに深みに嵌る。

水城麻衣 @Mizuki_Mai

松尾マアタ「嘘つきは紳士の始まり」ボストンを舞台に、医大教官と生徒が繰り広げる嘘やほんとの日常。妻子ある教官の考え方は筋が通っているというか、潔くて痛快だった。振りまわされるようで、やられっ放しじゃない生徒の反撃も面白い。それにしてもラストが謎なんだよね…先生はフラれたのかなあ？

水城麻衣 @Mizuki_Mai

腰乃「あっちとこっち」敷地が隣り合う高校と会社で、フェンスを挟み出会った高校生とサラリーマン。フェンスが随所で効果的に使われていて、少しずつ進んでは戻る物語のじれったさと、それを打開する瞬間が小気味よい。二人の意外性、ギャップと勢いで押し流される感じのテンポのよさにすかっとした。

水城麻衣 @Mizuki_Mai

イシノアヤ「君に沈む」短編集。どれも好き合ってラブラブメデタシじゃなくて、男同士の関係と現実がリアルに描かれて切ないのだけど、読後感が甘やかなのは、やっぱりいろんな形の愛が詰まってるからかな。タイトルどおりの本だと思った。後半は短い話が多くて、印象は強いが物足りない部分もある。

水城麻衣 @Mizuki_Mai

びっけ「先輩」鎌倉を舞台に、高校生の主人公二人と、それぞれの「先輩」を巡る物語。一冊かけてゆっくり二人を追うテンポがいいと思った。最後の海のシーンだけ、急に文字が多くなるのがちょっと興ざめかなあ。主人公はもっと背が伸びて先輩を追い越すんだろ!?とキィッてなった（個人的好みです。）