『どんな商品でも、値段が青天井であっても買う【マニア】は必ず3人はいる』

前人未到の分野を開拓するのがブルーオーシャン。 競争の激しい既存分野で戦うのがレッドオーシャン。 だとしたら、超マニア向け戦略はディープシー、とでも言うのかしらん?
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加藤AZUKI @azukiglg

昔、取材先で当時まだ珍しかった(そして多分今でも珍しい)フライトシミュレータ用コンソール(個人向け)を作ってるとこにインタビューしにいったことがあった。1式300万、六畳一間をそれひとつで占有してしまうという巨大なもので、フルオーダーメイド。

2012-07-27 14:33:42
加藤AZUKI @azukiglg

で、思わず「売れるんですか?(ペイするんですか?)」と凄く踏み込んだ質問をしてしまったwのだが、そこの社長さん言うに「どんな商品でも、それにどんな値段が付いていても、よしんば青天井であっても買う【マニア】というのは、必ず3人はいます」と。

2012-07-27 14:34:53
加藤AZUKI @azukiglg

「でも、3人にだけ売れても商売にはならないのでは?」と訊くと、「需要にマッチしていて他に替えがなく、幾ら積んでも欲しいと思えるものを作れば必ず3人は買うので、まずその3人に売れた時点でペイする価格設定にします。そうすると4人目からは儲けが出ます」

2012-07-27 14:36:03
加藤AZUKI @azukiglg

そこの会社はフライトシミュレータ用コンソール以外に、スクラップになった飛行機のパーツから作った椅子や応接セットも売ってて、元々そっちの取材で伺ったんだけど、そっちも椅子ひとつでン十万とかする。「売れるんですか!?」と思わず(略「売れます」と。

2012-07-27 14:37:05
加藤AZUKI @azukiglg

かなり額面がでかいw大雑把な話ではあるけれども、「確実に金を払う人は何人見込めるか」「それらに売れる頒価は幾らか」というところから逆算してコストを算出するとか、市場を見積もるとか、収支分岐を見積もるとか、そういう話で。

2012-07-27 14:39:13
加藤AZUKI @azukiglg

「どんなに世の中が不況になっても、まとまったお金を持っている、またはある特定の分野に関しては出費を惜しまない人というのは必ずいます。そういう人は人数少ないけど、その人数少ない人は凄い金額をポンと出すので、台数を売ろうと考えなくてもよい」……なるほどー。

2012-07-27 14:40:24
加藤AZUKI @azukiglg

なかなか買ってくれない人の財布を開かせるために値段を下げると、収益を上げるために今度は台数を売らなければならなくなり、行き渡るほど財布は開かれにくくなるからますます値段を下げなければならなくなる。レッドオーシャンというアレで、それを逆手にとって実際に商売してる人もいるんだな、と。

2012-07-27 14:41:30
加藤AZUKI @azukiglg

そんなわけで、その取材のときには随分感心してしまって、本来の取材目的とは違う話をいろいろ聞かせていただき。あれは色々ためになったなー。役立つ機会ないけどw

2012-07-27 14:42:15
加藤AZUKI @azukiglg

相談は必要ですよね! RT @sakiryon: @azukiglg 買うんですよね~、買う奴は。某知人宅でそんな応接セットを見て「うーん、これは……」って思っていたら数ヶ月後に離婚でした。奥さんは「買っちゃ駄目とは言わないが、何の相談もなく決めるのが許せない」と。

2012-07-27 14:47:28
加藤AZUKI @azukiglg

うちはそこそこ値の張るものは買う前に「これこれこういうものでこういう感じなんだけどこれはお値打ちだと思うんだ。どう思う?」とちゃんと相談をしていますけども、「相談してくる時点でもう買うつもりなんでしょ?買えば?」となかなか反対して貰えません RT @sakiryon:

2012-07-27 14:48:41