安保反対運動の余波――山上ひろし「広島の記録」(1960年)から

  1960年、日米安全保障条約の改定をめぐって、日本中で反対運動が大きな盛り上がりを見せました。運動に参加したひとびとはどのような思いから運動に参加したのでしょうか。当時の様子やひとびとの考えについて、『思想の科学』誌に掲載された広島県の一市民の報告を紹介します。 出典: 『思想の科学』1960年7月号(特集:市民としての抵抗) http://www.shisounokagaku.co.jp/magazine/magagine05.html 続きを読む
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dabitur @dabitur

「民主主義、議会政治の名のもとに、自分たちは一体どれだけの利益を享受しているのか、この惨めな生活の中では、探すのに苦労する、というのが彼等の実感ではないだろうか」(ibid., p.105)

2012-07-29 02:15:45
dabitur @dabitur

「そうして、そのような状態下で、人は、彼がかつて私の如く、観念的思想の後の状態に陥りでもしないかぎり、上から降りて来た題目のために立ち上って闘うということは容易にしないであろう」(ibid., p.105)

2012-07-29 02:16:16
dabitur @dabitur

「このような考え方は、私の町における大衆行動から私が導き出した、いわば私的な認識というものであろう。それによって、五・一九以後の、広汎な国民闘争の性格を見誤ることは許されない」(ibid., p.105)

2012-07-29 02:16:40
dabitur @dabitur

「私の願いは、来るべき新しい政権の担当者は、いまだ民主主義の恩恵を実感し得ずにいる階層の人々、何よりも、日本の農民たちを、新しい民主主義と議会政治の強力な擁護たらしめる政治をして欲しいという一言に落着くわけである」(ibid., p.105)

2012-07-29 02:17:03
dabitur @dabitur

「とまれ、わが町、広島県東城町を出発した平和行進が、原水爆禁止平和運動に、政治スローガンを持ち込むのは重大なる偏向であると、頑に叫んでいた、悪意のまたは善意の人間に、見事な反鉦を与えたことだけは事実である」(ibid., p.105)

2012-07-29 02:17:18
dabitur @dabitur

[book][photo] 永田登三『ヒロシマ・1960』(永田登三写真集). http://t.co/wt2ZcXXR http://t.co/Ue7HUe6K

2012-07-29 04:13:38
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