7/30 #同題ssBSR まとめ お題「黄昏」

#同題ssBSR 7/30のお題分のまとめです。 ざっとまとめただけです。誰でも編集可能ですので、追加・削除などご自由にどうぞ。 作品冒頭にある【 】内はCP表記です。ただし、全ての腐要素のある作品に記されているとは限りませんので、地雷のある方は注意。→http://j.mp/Kcy03q 続きを読む
0
同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

7/30~8/1(22:00) 今回のお題は『黄昏』 お題提供はふじよさんです。ありがとうございます #同題ssBSR

2012-07-30 22:00:35

@kikei_666

【黄昏/三吉】ぼやりと視界がぼやけ出す時刻に戦は始まった。自陣、敵陣が入り乱れて遠目では戦況の判断ができない。「…逢魔が時か。誰ぞいらぬ者が来やる」あの日の暮れる場所で三成は徳川と戦っているのだ。ならば今はいらぬ者が入ってきてもいいように、己が数珠に力を込めた。 #同題ssBSR

2012-07-30 22:09:23
ルキ@twst @kakeruruki

【黄昏/信光】ふと顔を上げると、足許とは違う朱(あけ)の色が視界を埋めていた。ほう、と知れず感嘆が漏れる。「まるで炎を呑んだようですね」「天の焦土か」傍で聞こえた声に誘われれば、主君は満悦のようだった。「良き眺めよ」「ええ……とても」天すら貴方に傅くのですね。 #同題ssBSR

2012-07-30 22:26:06
@myura3037

(題:黄昏)夕方、信玄は縁側で黄昏る。佐助はそれに付き合わされていたが、信玄の話は全く聞いておらず、適当に相槌を打っていた。信「黄昏よのぅ・・」佐「そうですね」信「ワシも人生の黄昏かのぅ・・」佐「そうですね」黄昏の空に、信玄の怒声と何かが飛ばされる音が響いた #同題ssBSR

2012-07-30 22:29:35
まつきなつき @mtkntk

ねえ、光色さん。と女が呼ぶ。隣に立つ若い男の視線が、彼女へ向いた。沈みゆく陽を背負い立ち、頭巾を被ぶ男の顔は、よく見えぬ。女は、それを覗き込む。そこにいたのは武将でも国主でもなく、道に迷った童がひとり。泣いてもいいのよ?女の細腕が大きな男の背を抱き、囁いた。#同題ssBSR 黄昏

2012-07-30 22:38:01
@Kei_Amamiya

【黄昏/元就】今頃あの碇は海底の墓標となっただろうか。死しても尚我の心の片隅を蝕む忌々しい存在。否、この手自らで殺めたからこそいつまでも消えぬ存在なのか。己の目前に広がるは黄昏の朱の瀬戸内。鬼神眠るあの日の波はもう深い底。誰そ彼の海に映るは、ただ己が独りの姿のみ #同題ssBSR

2012-07-30 23:07:14
ふじよ @fujom

【就鶴】「誰ぞ」暑さで声に険が滲む。その辺りの足軽ならそれだけで震え上がるだろうに、現れた巫女姫は頭に付いた葉や埃を払いながら照れたように笑う。「何をしておる」「そろそろお日様が沈む時間なので、元就さんが寂しくないように」苛立ちが霧散して元就は眉を顰めた。/黄昏 #同題ssBSR

2012-07-30 23:07:50
千住なぎ @negikororo

【親就】細作から齎された情報を頼りに、元親はとある町へと単身赴いていた。角を曲がったその先、丁度向こうから歩いてきた人物に目を奪われる。黄昏時であろうと見紛う筈がない。「…っ毛利!」逃げを打つ体に手を伸ばし、もう離さないとばかりに強く抱きしめた。〈黄昏〉#同題ssBSR

2012-07-30 23:34:41
ランプリイ @Lampray555

【黄昏/転生瀬戸内】『ニーベルングの指輪』…最終日のチケット?いや、我は行かぬ。他を誘え。ワーグナーは嫌いではないが、『神々の黄昏』だけは好かぬ。何故でもだ。(己の愚かさで身を滅ぼす英雄の話など誰が観たいと思うものか。思い出すではないか、…あれは銀の髪の) #同題ssBSR

2012-07-31 00:03:48
弱酸 @Jack_0_Lantern_

【黄昏/烏城】ふと顔を下げると、足許に袴を引く小さな手。「ここまで真っ赤だと、なんだか怖いね」赫々とした夕日は、諸国にも覚えがめでたい城の紅葉も霞むほどだった。「ぼくは青空の方が好きだな。…天の海って感じがするし」彼はまだ知らない。この空も、私だということを。 #同題ssBSR

2012-07-31 00:30:47
きく @kiku_katsura

「誰そ彼か」尋ねたが、彼は何も言わない。いつもは眩しくて見ることすら叶わない彼に問うも、同じように何も言わず。彼は導き、照らし続ける存在だ。自己満足に過ぎないことは解っている、だからせめて、どうかそのまま、あなたと同じように、我を見えなくしておくれ。/黄昏毛利 #同題ssBSR

2012-07-31 00:42:49
まつきなつき @mtkntk

誰そ彼よと尋ねれば、我は影よと微笑えんで、ゆらり闇へと溶け馴染む。誰そ彼よと尋ねれば、片目の竜は牙を剥き、異国の言葉を話し舞う。誰そ彼よと尋ねれば、狸は東(あずま)の陽に化けて、男の元から消え去った。己れを知らぬ細男、黄昏草に笑われてひとりふらふら迷子路 #同題ssBSR 黄昏

2012-07-31 00:52:39
しのまじょ(危篤) @snmj69

【幸三】夕日から黄昏に変わる時、赤からほんの僅かな間空が紫に染まる事がある。そんな日は柄にもなく明日は良い事でもありそうな気分になる。幸村の赤から己の紫に、ゆっくりと変わってゆく。どちらかと言えば相手に染まっているのは自分だが、と小さく笑いをもらした。/黄昏 #同題ssBSR

2012-07-31 01:10:19
@AK_SSS

【お市】呼びかけに、彼女は振り向いた。黄昏にその姿が、まるで墨に溶かしたようにぼんやりと、輪郭を崩していた。「――様?」手を伸ばして掴もうとしたが、その手はただ空を切るだけであった。「ああ、これもまた、夢なのね・・・」彼女は微笑むと、静かに目蓋を閉じた。<黄昏> #同題ssBSR

2012-07-31 02:18:10
イグアナくん @nkgmbs

【官兵衛】船へ戻ろうと振り返った時ちょうど最後の残光が呑まれるの見た。「大禍時か……」その名に相応しい凄惨な景色を次第に闇が覆い隠していく。海も。砂も。屍も。真実も。絆さえも隠していく――胸を軋ませるこの痛みも、いつか闇が隠してくれると、そう思っていた。〈黄昏〉 #同題ssBSR

2012-07-31 02:51:01
もえ* @F11Tmy

【真田主従】誰そ彼、か。確かに薄暗くなり辺りがはっきりと見えない時間帯。でも俺の目には遠くあってもくっきりと炎が見える。それが見えていればいい。それだけを見ていればいい。西の空によく似た真っ赤に燃える炎の下が俺様の居場所。そして、今から急いで帰る場所。/黄昏 #同題ssBSR

2012-07-31 06:49:28
こにゃ @chang_frog

【双竜】誰よりもお側で見ているという自負はあるものの、ときおり政宗様が別人のようなお顔をされることがある。無性に懐かしさを掻き立てられるような。特に黄昏の刻などは「どうした小十郎。いまさら見惚れてんのか?」─嗚呼、そうか。父君の亡くなられたのと同じ歳だ。<黄昏> #同題ssBSR

2012-07-31 07:01:49
なの @dajinano

「あいつは最後に何て言ってた?」自分はこれで夢から醒めた。だがこいつは。友の怒りを一身に受けなお日の本のため歩んでゆく、あいつと同じこの男は。黄昏が男の表情に陰影をつけた。ああ、この顔か。ずっと見たかった顔はこんなにも悲しかったのか〈黄昏〉 #同題ssBSR

2012-07-31 09:31:28
雷芭秋春 @fausut

【三+吉】「てっぺんかけたか」昼夜問わずに声は言う。そうだ、私のてっぺんはかけてしまったのだ。夕方の月の元、それはもう一度鳴く。「三成。あれは黄昏鳥よ。その子供は仮親の卵を全て排除する・・・ヌシに似ておるな」それならば私はどの巣に生まれたというのだろう。【黄昏】#同題ssBSR

2012-07-31 13:23:23
オズ @qa_oe

公園のブランコに一人座る三成を見付け、吉継はその顔を覗き込んだ。どうしたと聞けばまた家康と喧嘩したのだと言う。頭を撫で夕飯だから帰ろうと言えば、三成は吉継に抱きついた後、手を引いて歩き出した。その頭を見下ろし、いつまでこれが続くだろう、と吉継は微笑む。/黄昏 #同題ssBSR

2012-07-31 20:32:48
実田 @sanada_minoruta

黄昏は古くは「たそかれ」と言った。薄暗い夕方、人の顔が見分けにくく、「誰そ彼」から来ている。また、黄昏は日の盛りを過ぎた頃である頃から、盛りを過ぎた頃、特に人生の盛りを過ぎた年代を例えて言うようにもなった。 「…」「そのような目で我を見るなあぁぁぁ!!!」<黄昏>#同題ssBSR

2012-07-31 21:45:49
緋星(空神) @utsugami

【双竜(幼少)】ある日の黄昏時、梵天丸様が行方知れずになっていた。辺りを捜し回ると、「うあああーん!こじゅーろー!」何でも間違えて山に入り、烏の鳴き声に驚いた拍子に転んでしまわれたらしい。泥と涙と鼻水で汚れたその身体を抱き締める。「……お帰りなさいませ」〈黄昏〉 #同題ssBSR

2012-08-01 00:38:54
@xsan_title

【親就】縁側からぼんやり夕陽を見る様にどうした?と問えば『大昔にお陽さんを好きだったヤツがいた気がしてよ。顔は覚えてねぇが』そんな事を言う。長年連添ってきて、今頃。「その者の事、」「初恋だった」前世の記憶がない癖に。盛りを過ぎて終りに近付いた今頃になって。【黄昏】#同題ssBSR

2012-08-01 06:43:59
豊臣ぷりんは衰退しました。 @minminits

【黄昏】ちりりんと夕凪が黄昏を連れ風鈴を鳴らす。夏の陽は長いとはいえ直に夜が訪れるだろう。縁側に漂う炊き上げの煙は長く細く揺らめきながら極楽へと伸びてゆく。それはいつか道を違えた彼をほんの一時呼び戻してくれるだろうか。仄かに胸に抱いた希望に煙は何も言わなかった。 #同題ssBSR

2012-08-01 21:57:29