サバトラさんによる『幻想ハナガタリ』の感想

福岡勢花言葉合同『幻想ハナガタリ』の感想をサバトラさん(saba_tiger)が呟いてくださっていたので、まとめさせて頂きました! 『幻想ハナガタリ:特設ページ』 http://t.co/EGwiE78K
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サバトラ @saba_tiger

幻想ハナガタリの感想を呟きます! 参加者でありながら感想を呟くとはなんというマッチポンプ。 字数を稼ぐため、敬称略です。字数を稼ぐため、テーマの花&花言葉記載はなしです。(字数制限のばかやろう) そしてやはり字数の都合上、文の途中で唐突に切りますがご了承ください。(字数制限の(略

2012-08-01 21:36:15
サバトラ @saba_tiger

【思い出のデタラメガール/文車でみせさん】トップバッターに相応しい、綺麗に纏まっている作品だ。ただ、強いて言うのなら冒頭と末尾は推敲の余地ありかもしれない。早苗さんのぐだぐだなあちら側での苦い思い出を綴る訳だが、その思い出のパートナーたる会長のキャラクターがいい味を出している。

2012-08-01 21:36:54
サバトラ @saba_tiger

彼との関わり具合を通して、早苗さんの学生生活が垣間見えるあたりもまた憎い。……まあ、あまり褒められたものではなさそうだ。末尾で「私も若かった」的な語りを霊夢達へ披露している早苗さんだが、(今もそう成長していないのでは?)と匂わせるあたりが如何にも早苗さんである。(私的に)

2012-08-01 21:36:56
サバトラ @saba_tiger

【飼いもの/あか。】初稿と文章自体はほとんど差異がないと思うのに、印象が大きく変わって感想に戸惑っている。何故だ。燐や空の影が消えたからか。いやしかしそんな理由で……? という訳で、恐る恐る感想を書こうと思う。(あか。さんごめんね)

2012-08-01 21:37:40
サバトラ @saba_tiger

本作の主軸は古明地姉妹。こいし視点で話は進む。彼女の言動がらしいというか、基本的に何を考えているのかよくわからない。ふわふわ漂って、変な美意識にこだわって、姉に突っかかったと思えば自己完結して。姉妹のハートフル展開と見せかけて、実は別の何かなような。掴み所のない作品だ。

2012-08-01 21:38:02
サバトラ @saba_tiger

【徒然想い草/ネコ輔】初稿のほうが好きだったなーというのは以前呟いた通り。しかし本作にケチをつけるつもりはない。しっかりエンタメしている作品なのである。静寂を好む大人な女性衣玖さんに、どうしてだろう、何かと関わってこようとする天子。鬱陶しいが立場上邪険にする訳にもいかず――。

2012-08-01 21:38:52
サバトラ @saba_tiger

描写が丁寧でわかりやすいので安心して読めるだろう。また、読者に花言葉への関心を煽りつつも明かさないというのもうまい演出だ。調べてみたくなること請け合いである。竜胆というのはその字面も相俟って、とても本作に似合いの花であると思う。お勧めの作品。

2012-08-01 21:38:55
サバトラ @saba_tiger

【魔理沙とアリスの関係に及ぼす菜の花の影響/アステルパーム】マリアリだ。甘々なエキスを凝縮したようなマリアリだ。私はストレートに来られるとたじろぐ性質なので、おそらく読書中は背を仰け反らせ、目を滑らせていたことだろう。この作品、直接描写で端的に、ではなく、含みを持たせた仔細な描写

2012-08-01 21:39:41
サバトラ @saba_tiger

を織り込んだほうが映えたかもしれない。もしくは、隠し味的なアクセントを入れる、など。解りやすい筋書きで解りやすい登場人物の言動というのは少し惜しく感じる。ただ、個人の嗜好の問題であろうし、率直な好意を伝え合う魔理沙やアリスがお好みな方は満足いただける作品であると思う。

2012-08-01 21:39:43
サバトラ @saba_tiger

【紅魔館の休日/梯子のぼり】本誌唯一のギャグであり、弄られキャラの第一人者といえばレミリアお嬢様である。カリスマに相応しい「王者の風格」を手にせんとし、あれやこれや奔走するお嬢様は大変お可愛らしい。個人的には業務の最中ツイッターに勤しんでいる咲夜さんがツボです。

2012-08-01 21:40:45
サバトラ @saba_tiger

ギャグは合う合わないがあると思うがライトなさくさくギャグなので万人受けするタイプだと思う。紅魔館の連中は誰もが皆レミリアを蔑ろにしながら愛している。蔑ろにできるレミリアを愛している。読者の方々もどうかレミリアを蔑ろにしながら愛してあげて欲しい。そういう話だと思う。たぶん。きっと。

2012-08-01 21:41:00
サバトラ @saba_tiger

【Pastiche/おるふぇ】『阿求に夫が居る』。この時点で本を閉じるのは待って欲しい。私自身、頭の固い原作厨なのだが、本作にはそれを吹き飛ばす魅力がある。静寂、低迷、袋小路。逃れられない妻の死を前に、夫が独白で胸のうちをさらけ出す。

2012-08-01 21:41:52
サバトラ @saba_tiger

透明感すら感じさせる夫婦の愛が、古き良き時代の文体で綴られている。癖が強い本作は、その癖の強さ故に一部の読者の心を捉えて離さない。例えば私とか。読み応えのある文章なので、ただただ文章をなぞるだけでも心地いい。本を読むのが好きな方に、お勧めの作品だ。

2012-08-01 21:41:56
サバトラ @saba_tiger

【君のために/筒教信者】佐渡の二つ岩ことマミゾウさんとぬえとの交流を描いた作品。『おばあちゃんと孫』な括りをされることが多い二人だが、本作では『友情』として描かれている。「マミゾウは外界へは戻れない」という解釈の元ストーリーが展開しており、

2012-08-01 21:42:47
サバトラ @saba_tiger

その事実を突きつけられたぬえがあたふたします。可愛い。マミゾウさんが安心させます。優しい。感想を書いていて改めて実感したのだが、オブラートに包んでいる様でその実どストレートな甘々作品だと思う。その証拠に、ラスト付近の二人の会話を思い浮かべると私は小恥ずかしい。あーうー状態になる。

2012-08-01 21:42:50
サバトラ @saba_tiger

【A Little Goodby./白】冒頭と末尾の余白美が綺麗な本作はナズーリンと白蓮との対話を軸としている。終末の足音を察知した白蓮が、自身の心情をナズへ吐露し、後顧の憂いを彼女に託す。その存外な信頼には、はっとさせられる。都忘れの名には由来があって、承久の乱で敗れ佐渡へ流刑

2012-08-01 21:43:13
サバトラ @saba_tiger

となった順徳天皇が「この花を見ると都への思いを忘れられる」と愛でたことにちなむという。どこか星蓮船のストーリーを思い起こさせる由来ではないだろうか。本作では花言葉の扱いが控えめなので、この由来を加えて際立たせてもよかったかもしれない。挿絵の挿入ポイントも技巧的でいい感じの作品だ。

2012-08-01 21:43:25
サバトラ @saba_tiger

【虚空の華/床間たろひ】ここで白状したいと思うが、一点気になることがあり、作品に入り込むことが出来なかった。私は頭が固いのだろう。四季様が迷いや葛藤などを滔々と語られる本作だけれど、彼女の思考のベースに仏教色が見えない点が気になって仕様がなかったのだ。『宗教色』はあるのだが、

2012-08-01 21:44:06
サバトラ @saba_tiger

仏教よりもキリスト教や新興宗教の色味が強い。作者さんとこの件に関して話す機会があり、その際に「俺にとっての映姫はそこらの女の子と変わらない」という言葉をお聞きして得心した。なるほど、そこらの女の子であれば『宗教』と聞いてキリスト教や新興宗教を思い起こすのは道理だ。

2012-08-01 21:44:25
サバトラ @saba_tiger

他者の感想を拝見するに、大変完成度の高い作品であるようなのだが、頭の固い私はそれを味わうことができなかった。勿体無いことである。

2012-08-01 21:44:28
サバトラ @saba_tiger

【紫陽花の予感/サバトラ】拙作なので感想なしです。ただ空欄も寂しいので、ちょっと適当なことを呟いてみる。紫陽花の語源って『あづ(小さいものが集まる)』『さあい(真藍or接頭語+藍)』で『小さな青い花が集まる』なんだって。つまり藍が合体したら紫になる訳だよ! ……うん。ごめん適当。

2012-08-01 21:45:26
サバトラ @saba_tiger

お題が「花言葉」と言われても、勿忘草ぐらいしか知らないぞ? と困っていたら、ふと本作のオチが思い浮かんだ。当初は賑やか合同だしほのぼのとした掌編でいくかと思ってたのにあれだ。作品の質に関する納得度はあまり高くなくて悔しいんだけど、でもいいんだ。書きたいオチが書けたから。

2012-08-01 21:45:40
サバトラ @saba_tiger

【花ふる巫女と、/プラシーボ吹嘘】なぜだろう。作品の端々から宮沢賢治を髣髴した。文章が幻想的で心地よい引っ掛かりを含んでいるからだろうか。メトロノームのようにカチコチとふたつの時間軸を行き来するので、内容把握に苦労するかもしれない。けれど、苦労のしがいがある魅力あふれる作品だ。

2012-08-01 21:47:13
サバトラ @saba_tiger

霊夢と紫の関係は、きっと他のどれよりも複雑で特別だ。それをしっかりと表現している作品だと思う。査読段階でも多くの人に「これは手の入れようが判らない」と唸らせた作品でもある。他の誰にも書けない、筆者『ならでは』の世界。テーマのひとつである『個性』が最も発揮された作品かもしれない。

2012-08-01 21:47:33
サバトラ @saba_tiger

【輝子の部屋/水上歩】本誌一番の問題作。その舞台設定もさることながら全編台詞のみで構成されている点も異色である。けれど面白い。これぞエンターテイメントではなかろうか。宇宙人な彼女らなら、突飛なことをやらかしても無問題だ。それに二次創作では普通味わえない『未知の世界に対する理解欲』

2012-08-01 21:48:47