俺得ゾンビサバイバル【１１日目】

@caramelrecipe

今日の松モトヤ：【休息】死体だらけの一軒家を発見。食糧を奪い合って争ったらしい・・・食べ物は何も残っていなかった。ＨＰ：＋５　食糧：－４ http://t.co/C9Cv2KQa

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ゾンサバ８日目/HP100/食料81/アイテム：すばしっこい少年/フラグＡ完了

@falco_of_choco

今日の小鳥遊 ここあ：【探索】「興味深いサンプルを探しているの。見つけたら呼んで」奇妙な女博士から通信機（使い捨て。ハーフゾンビ、半分機械の体になった者を元の状態に戻す）を得た！　食糧：－３ http://t.co/eTQvnz0g おああああ！？ あ、アマニー=サン！？

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【十一日目】 リドラ：98/85（診断結果食料-3） アイテム：シェルターの鍵/死亡フラグの男状態：ヘリポ発見済

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【リドラ：十一日目】昨日はナツミが落ち着くのを待って、デパートとは少し離れた小さめの倉庫で休むことにした。人はもちろん、猫や鼠さえ、もちろんゾンビの気配もしなかったので静かにゆっくり休めた。…いや、そのせいでかえってノーラのことを考えてしまったとも言えるか。#ゾンサバ

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ナツミはショックを受けていたが、ラフィールはナツミとは少し違ってひたすらふさぎこんでいるようだった。…一番辛いのは、彼だろうしな。安易な慰めの言葉をかけるのも憚られて、俺はもちろん、トレイズも黙りこくり、とても空気が重く、長く感じた一晩だった。#ゾンサバ

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泣き疲れたのか、ナツミとラフィールがいつしか寝息を立て始めたのに気付いて、壁に寄りかかりながら座っていた体制を床に寝かせ、荷物から毛布を取りだし二人に掛ける。ナツミの目に浮かんでいた滴をそっと指ですくう。…俺の注意が、足りなかったせいで。#ゾンサバ

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「お前は良くやったさ」静かにトレイズが慰めを言う。「口だけの慰めなんていらねーよ」俺も疲れてるな。つい強く当たってしまう。「慰めじゃない、賞賛だ。俺にはできなかった。ゾンビを蹴り飛ばすことも、ノーラに見切りを付けて皆を救うことも」その口調はまるで自嘲しているようで。#ゾンサバ

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「…トレイズ」名前を呼んだだけで何も言えず、言葉を探している俺にトレイズが苦笑する。「それこそ、『口だけの慰めなんていらない』さ。これからも俺に出来ないことでみんなを救ってくれ。頼むぜ、リーダー」そう言っておどける。…俺もリーダーなんて性質じゃないんだがな…。#ゾンサバ

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言いたいことだけ言ったら言い逃げしてしまうのがトレイズの癖らしい。話は終わったとばかりに背を向けて横になるトレイズを見て、俺もため息を一つ吐き、横になる。トレイズはああ言ってくれたが、俺はパックとノーラを見捨てただけだ。ならばその罪は背負わなければならない…な。#ゾンサバ

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【ナツミ】んむ…？いつの間にか、寝ちゃってたか。目を擦りながらむくり、と床から起きあがる。…床？昨日はずっと壁に寄りかかっていたはずだけど。それに、この毛布も…。ま、まさかまたおっさんか！かっこつけやがって！目をかっ、と開いておっさんを探す。#ゾンサバ

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もともと、大きい倉庫ではないし、おっさんはすぐに見つかった。まだ眠っているようなので、いたずらの一つでもしてやろうと毛布をかぶりながら近づいた。うふふ、教科書は捨てちゃったけど、学校のカバンに筆記用具はまだ入ってるのさ。油性ペンで落書きしてや…る…。#ゾンサバ

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おっさんの顔をのぞき込むと、大粒の汗を流し、眉間にしわを寄せ、魘されている。何度も寝返りを打ちながら、「ノーラ…」とか「おれのせいで…」とか寝言を言っている。…よしよし、昨日のお返しでもないけれど、汗を制服の袖でぐしぐし拭って、手のひらを額に押し当てる。#ゾンサバ

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すると、おっさんの寝顔が少し楽そうになった。…相変わらず、寝言で誰かに謝り続けているけれど。「よしよし」手のひらでそっと前髪を撫でつける。おっさんがしてくれたように、何回も何回も。これ、撫でられるのもそうだけど、撫でるのも落ち着くなあ。辛いことを忘れていられる。#ゾンサバ

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たぶん、十分くらいだと思うけど、撫で続けていると不意におっさんが大きな身じろぎをして、ゆっくりと瞼を開け始めた。反射的にまずい！と思った私は急いでもとの場所に戻って、毛布で鼻から下を隠しながらおっさんをみつめる。…なんかすごくドキドキしてる。なんでだ。#ゾンサバ

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「…どしたの？」瞼を半分閉じたまま、おっさんが声を掛けてくる。「な、なんでもない…よ」毛布でくぐもって、少し聞きづらかったかも知れない。うわー、なんで顔が熱いんだ。ラフ君と厨二病のおじさんをちらりと見たけどまだ寝てる。うん、寝てる、んだよね？信じるぞ。#ゾンサバ

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おっさんは体を起こして、前髪を摘みながら首をかしげている。な、なんにもしてないから気にしなくてイイデスヨ？おっさんの動向を注視していると、不意にこちらを向く。「なぁ、ナツミ」「はっ、はいぃっ！」悪いことはしてない、うん、してない！さぁ、なんだ！#ゾンサバ

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「…落ち着いたか？」身構えていた私に振りrかかったのはそんな問いかけで。「…うん、まぁまぁ」「ならよかった」…おっさんこそ、大丈夫？と言おうと思った。けれど、その言葉は口を開けても出てこずに、喉につかえて引っ込んでしまった。#ゾンサバ

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そんなことをしていると今度はラフ君が起きてきて、がさごそと辺りのダンボールをあさり始めた。「…これも、使えそうにないかな…」ぼそぼそとした独り言とともに、手を動かし続けている。私はラフ君の近くまで寄って声をかけた。「ね、ラフ君。何してるの？」#ゾンサバ

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「何か使えるものがないかなって、探してるんだけど…なかなかね。見つけたのは、これくらい」そう言って差し出したのはカバーをかけたままの小さなナイフ。「…ナイフ？」ここで見つけたのだから当たり前だけど、何の変哲もない、ただのナイフ。#ゾンサバ

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「うん…。ノーラと一緒にいたときはさ、万が一のために、って言っても、『危ないから子供だけで刃物つかっちゃだめだよ？』って譲らなくてさ…。だから、これは俺の決意。ノーラと別れても、約束を破っても、生き残ってやるぞっていう、決意」吹っ切れたように強い眼差しで、言い切った。#ゾンサバ

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「ラフ君…」驚いたというべきか、感心したというべきか。思わずラフ君の目をのぞき込む。「だから、さ。ナツミねぇちゃんにも元気だして、って言おうと思ったんだけど。…もう大丈夫、かな？」にししっ、と歯を見せて笑うラフ君。考えるよりも先に体が動き、その小さい体を抱きしめていた。#ゾンサバ

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「ラフ君は…強いなあ」私なんかより、ずっと。「えーと…。ナツミねぇちゃんは、弱くてもいいんだよ」な、なんだとぅ？「今度こそ、その、おれがまもるから、さ」…え？ラフ君は照れくさそうに視線をそらしている。「じゃあ…ラフ君は私の騎士様に立候補するわけだね？」「そ、そうだな」#ゾンサバ

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私はうひひ、と不気味な笑いを漏らしながら命令する。「よぉし、騎士ラフィールよ！私のことを守り給え！」突然のことにラフ君は面食らいながらも「え、えーと。は、はい！このラフィール、ひめさまのためならこの身を捨ててでも！」一瞬の間のあと、私とラフ君はあははは！と笑い出した。#ゾンサバ

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笑い声を目覚ましに厨二病のおじさんも起きてきた頃、でも、と前置きしてラフ君に言った。「この身を捨ててでも、なんて言っちゃ駄目だよ。生き残らなきゃ。ノーラちゃんのためにも、ね…」「…うん」真面目な顔をして、頷く。「よし、それじゃあ今日も、張り切っていきましょうか！」#ゾンサバ