七　猫の足

ウォール有馬 @alima_x

@horror_taiken 心霊体験と言うには対して怖くないただちょっと不思議だねって程度の話ですがネタがあるのでひとつ。小学生の頃はよく長期休みを利用して秋田にある祖母の家に家族で遊びに行っておりました。泊まる時は、妹と私の二人で亡くなった祖父の部屋でいつも寝ていました。

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@horror_taiken 私は『あなたの知らない世界』なんてホラー番組が大好きな子供ではありましたが、亡くなった祖父の部屋で寝る事には何ら抵抗を感じることもありませんでした。

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@horror_taiken お盆もそろそろ明けるかという頃だったと思います。いつものように妹と二人で布団に入って、頭上のスタンドライトを付けて漫画を読んでおりました。光量の多いライトでしたので、ひとつで割りと部屋は明るかったと思います。

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@horror_taiken それでも、暑くて開けっ放しの廊下の向こうは薄暗く、隣にある洗面台のライトで僅かに照らされる程度でした。廊下に頭を向ける形で布団を敷いていたので、顔を上げると洗面所の入り口と、二階に続く階段とリビングへ繋がる短い廊下が見える形です。

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@horror_taiken 漫画を一冊読み終えた頃、ふと廊下の向こうで何かが動いた気がして顔を上げると、黒猫が一匹、洗面所から出てきました。とは言え覚えているのは足のみで、胴体がどうであったかはサッパリ思い出せません。見えなかったのかもしれませんし、元々無かったのかも…。

ウォール有馬 @alima_x

@horror_taiken それでも、私はそれを見てハッキリ「猫だ」と思いましたし、本当にその場に猫が居ると思ったのです。猫が入り込んできていたのなら良くないと、眠そうにしている妹を揺すって居間へと向かいました。居間では従姉妹の犬が寝息を立てています。

ウォール有馬 @alima_x

@horror_taiken 猫はどこにも居ませんでした。そうなると幼い子供でしたので、妙なものを見てしまったのがとても恐ろしく、父の布団に潜り込んで寝ることにいたしました。

ウォール有馬 @alima_x

@horror_taiken 不思議な体験というのはこの程度ですが、後々聞くとどうも祖母はよく祖父のようなものや、人魂を見ているそう。祖母は特に怖くないからと、普通に暮らしております。私自身も見た物自体は何も恐怖を感じなかったので、不思議な体験として残っています。

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@horror_taiken どうも祖母くらいになると不思議なものが見えるのか、母方の祖母も「自室の服ダンスの上に小さな船が来る」と言っておりました。亡くなったお兄さんが祖母の家で一日過ごした事もあるそうです。来客もどうやら頻繁に来ているとこの間言っていました。

ウォール有馬 @alima_x

@horror_taiken 痴呆症の祖母の言うことですので、どこまで本当かわかりませんが、その内の幾つかは本当に不思議な事が祖母の身に起こっているのかもしれないと思ってます。

ウォール有馬 @alima_x

@horror_taiken と言いますのも、祖母が徘徊しないように付けている赤外線カメラにしょっちゅうオーブが映り込むからなのですが。毎夜映るわけでもないし、それぞれが妙な飛び方をするので、やっぱり不思議なものなんだろうなとぼんやり思ってます。

ウォール有馬 @alima_x

@horror_taiken 取り留めもなく話してしまいましたが、私の話は以上です。長々と失礼いたしました、ここまで読んでくださってありがとうございます。