「食品の放射能汚染完全対策マニュアル~0ベクレルの食卓を目指すためのバイブル~」より
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~農作物編~
(1)今の検査体制のよりどころは国が言い出した暫定規制値である。だが、その規制を潜り抜けて流通していたセシウム牛が見つかるわ、検査をサボっている自治体が続出するわと不祥事が続いている。規制がすでに機能不全を起こしているのだ。
2012-08-06 12:40:04(2)果ては福島県が安全宣言を出した後に、規制値を超えた福島県産のセシウム汚染米が次々と見つかる事態まで発生。食への信頼性は下落する一方だ。こうなると一体何を信用したらいいのか分からないというのが私達一般庶民の本音だろう。
2012-08-06 12:40:22(3)2012年4月から放射性セシウムの暫定規制値が大幅に引き下げられた。このこと自体は大いに歓迎したいが、問題はそれがきちんと守られるかどうかである。 http://t.co/TBiKcB5Y
2012-08-06 12:42:19(4)2月には都内のスーパーで売られていた栃木県産の原木シイタケを国立医薬品衛生研究所が購入して検査したところ、暫定規制値を上回る600Bq/kgの放射性セシウムが検出された。いまだ暫定規制値さえ守られていないのが現状なのだ。
2012-08-06 12:42:42(5)日本が安全な国ではなくなった今、昨日までと同じ事を繰り返していてはさらなる内部被曝を招き入れるだけである。漫然と日々を過ごせば過ごすだけ健康リスクは高まる。
2012-08-06 12:42:57(6)そしてもし健康リスクが病気へと進行したとしても、国や東京電力が償ってくれる保障は残念ながらどこにもない。「その病気とは因果関係がない」と言い訳され、途方にくれる未来が目の前に迫っている。
2012-08-06 12:43:14(7)となれば私たち消費者は自衛手段を模索するしかない。ライフスタイルを見直し、場合によってはこれまでの食文化さえも変えなければならないかもしれない。
2012-08-06 12:43:29(8)最もひどい汚染に見舞われた福島県では、原発事故後さまざまな農産物の出荷が規制されてきた。また同県内を流れる阿武隈川ではアユ、ヤマメ、イワナ、ウグイといった淡水魚から暫定規制値を超えるセシウムが検出され、川まるごと採取制限を受けているところもある。
2012-08-06 12:43:44(9)となると気になるのはそんな川から水を引いてきて米を栽培する田んぼである。たとえ徹底的に田んぼの除染をしようとも、汚染された川の水を引き込むことで再汚染される恐れはないのか。
2012-08-06 12:44:05(10)つまり川の水がセシウムの新たな供給源となりかねない。そんなことまで考えねばならないほど、今の福島県で米を作り続けることにはリスクが伴う。実際昨年秋に福島県知事が「安全宣言」を出し出荷が開始されたわずか1ヵ月後に暫定規制値を超える新米が次々と見つかった。
2012-08-06 12:44:21(11)なぜそんな事が起きるのかと不思議に思う方もきっと多いことだろう。福島県では米の全量検査をしておらず、抜き取り検査にとどめておいたのだ。県知事の「安全宣言」に対する世間の信用は地に堕ちてしまった。
2012-08-06 12:44:37(12)そして米農家に保管されていた新米をくまなく検査する緊急調査を行わざるを得なくなった。しかしその調査が済み、県で出荷の再開を認めた市町村で再び暫定規制値を超えた米が見つかる。これでは恥の上塗りである。
2012-08-06 12:44:53(13)実際のところ米の残留セシウム検査をどれだけ徹底したつもりであっても、今の科学ではうかがい知れない限界があるというのが現実のようだ。
2012-08-06 12:45:11(14)【放射性セシウムの野菜類および果実類への移行係数】移行係数=農作物中のセシウム137濃度(生鮮、Bq/kg)÷土壌中のセシウム137(乾土、Bq/kg) http://t.co/eek7Zgol
2012-08-06 12:45:47(15)福島原発事故によりこの移行係数どおりの結果が出ていないことが確認された。その代表例が米(移行係数0.1)である。土壌汚染が5000Bq/kgを超えていない地域から暫定基準値500Bq/kgを上回る新米が次々と見つかったため、現在係数そのものを見直す作業が行われている。
2012-08-06 12:46:06~海産物編~
(16)これまで海産物の放射性物質の検査結果は1500件近くが公表されている。ここでは昨年12月28日現在で公表されている水産物放射性物質検査の計測値をもとに検討してみる。
2012-08-06 12:46:25(18)マアジやサバでは、アイナメやカレイ・ヒラメのように高い値にはならなかったが、20~60Bq/kgの数値が12月まで続き、それは南北に広がり宮城県や千葉県でも10Bq/kg前後の値が出ている。
2012-08-06 12:47:54(19)マコガレイ、ヒラメ、アイナメ、スズキ等では、12月になっても最大月の半分にはならず、100Bq/kg以下になるのにはしばらく時間がかかりそうである。
2012-08-06 12:48:12(20) 魚種別・県別の放射性物質の平均計測値(2011年3~12月、Bq/kg) http://t.co/xrj8IAbP
2012-08-06 12:48:40(21)底層で定着生活をしているアイナメは福島県では非常に高い値を示しているが、宮城県では格段に低い値となっている。マコガレイでも同様の傾向がみられる。
2012-08-06 12:48:53(22)一方、スズキやヒラメの場合はどうか。常磐海域を動き回っていることと関係するのか、福島ではアイナメほど高い値は計測されていないが、宮城ではアイナメより高い値が計測されている。
2012-08-06 12:49:08(23)カタクチイワシ、マアジ、サバは福島・茨城より宮城・千葉で数値が大きくなっている。これはヒラメやスズキより広い範囲を移動し混ざりあっていることをうかがわせる。
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