「大本瑞生大祭」に参列した島薗進氏の呟きまとめ

午前は出口王仁三郎聖師の誕生を祝う祭典 午後は小林隆彰比叡山長臈天台宗大僧正・山折哲雄国際日本文化研究センター元所長と鼎談「現代に蘇る出口王仁三郎の思想と行動」
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島薗進 @Shimazono

1大本瑞生大祭参列8/7。午前は出口王仁三郎聖師の誕生を祝う祭典。出口紅(くれない)教主挨拶―最後の泊原発が止められた5月5日はみろく大祭の日だった。その夜、スーパームーンを拝みながら、澄みきった静けさの中で、原子力による発電はもう終わったと神さまがおっしゃっているように感じた。

2012-08-09 09:27:07
島薗進 @Shimazono

2大本瑞生大祭参列8/7。出口紅教主は述べる―いま一度ひとりひとりが心の在り方、生き方を省み、火・水・土・空気の大恩に心から感謝し、人をはじめ天地の間に生きとし生けるすべてのものを損なうことないよう、大切にすること。そして、体主霊從=「われよし」の心を捨てて神の業に加わること。

2012-08-09 09:27:33
島薗進 @Shimazono

3大本瑞生大祭参列8/7。出口紅教主は述べる―大本では科学を否定していないが、科学はけっして万能ではなく、正しい科学の発達でなければならない。聖師は「物質に内在する愛善の力を正しく利用する道が、則ち真の科学」と述べている。科学は自然の摂理にそった方向に進むのが本来のあり方。

2012-08-09 09:27:49
島薗進 @Shimazono

4大本瑞生大祭参列8/7。午後は小林隆彰比叡山長臈天台宗大僧正・山折哲雄国際日本文化研究センター元所長と鼎談「現代に蘇る出口王仁三郎の思想と行動」。小林氏は比叡山サミットにおいて大本は先導的な役割を果たしてきたと。ちなみに1925年の人類愛善会がその先駆。きっかけは関東大震災支援

2012-08-09 09:29:29
島薗進 @Shimazono

5大本瑞生大祭参列8/7。鼎談「現代に蘇る出口王仁三郎の思想と行動」。大本の万教同根的なエキュメニズムは、中国の宗教団体道院の社会活動団体である世界紅卍字会の災害支援活動が一つのきっかけだった。この時期の大本は宗教と通しての国際連帯を志向。『人類愛善新聞』がその精神をよく表す。

2012-08-09 09:30:00
島薗進 @Shimazono

6大本瑞生大祭参列8/7。鼎談。災害後に始まる超宗教・超宗派連携や国際連帯は、関東大震災後に大本を通して始められていた。この精神にそって大本は今もエスペラントを使う。教主挨拶もエス語で始まりエス語で終わる。戦後、日本の宗教教団は平和のための宗教協力を推進するが大本の貢献は大きい。

2012-08-09 09:30:25
島薗進 @Shimazono

7大本瑞生大祭参列8/7。鼎談「現代に蘇る出口王仁三郎の思想と行動」山折哲雄氏は出口王仁三郎の変幻自在について。私は出口なおによる厳しい悪の認識、それを包み込む王仁三郎の柔らかさについて。宗教協力の背後にある神道の宗教思想構造。なお『人類愛善新聞』は近日中に不二出版から復刻刊行。

2012-08-09 09:31:04
島薗進 @Shimazono

8大本瑞生大祭参列8/7。大本は宗教・科学・芸術の関わりを問うてきた点でユニーク。そこに自然と人間の連続性を尊ぶ神道の伝統の創造的継承が見られる。大本が原発は自然の摂理に反するとする理解は神道らしい宗教性の表れ。前日は能舞台で歌祭が行われたが、大本の祭典は自然に即して美しい。

2012-08-09 09:41:23
島薗進 @Shimazono

9大本瑞生大祭参列8/7。ちなみに米大統領生命倫理評議会報告書『治療を超えて』をまとめたレオン・カスも「もっと自然な自然科学を」(邦訳「生命操作は人を幸せにするのか」)と題した本を刊行。この題は「自然の摂理を尊ぶ自然科学」という大本の考えと波長が合う。なおカスはユダヤ教の背景。了

2012-08-09 09:42:35