今までのついのべ一覧

かれきハナサカ/てごね#6971 @873k

まめちゃんは魔王の吐いたつむじ風によって、遠くとおく飛ばされた。気がつくと根菜の村にいた。まめちゃんはそこでにんじんを仲間にした。魔王の城へ向かう途中、緑黄色野菜の村に立ち寄った。そこでかぼちゃを仲間にした。魔王にたどり着いた。しかしおいしい煮物にされてしまった。#twnovel

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この度、「目の下のくま　撲滅委員会」を設立しました。入会条件はただひとつ。「目の下のくまを撲滅したいという、確固たる意志がある」こと。現在、会員数はうなぎ登り。困った世の中ですね。#twnovel

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妖精の服を作ることにかけて、わたしの右に出る者はないわ。親指サイズの寝間着に、半魚半人のビキニ。魔女からの突然の夜会衣装だって素早く。でも最近は依頼も減ってきたから、ふつーの人間の服もちくちく。夢のような服を見かけたら、わたしの針が通っている証。ぜひ、着てみてね。#twnovel

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#twnovel 君が死んで、もう三億年が経ったね。私はあのあと転生を繰り返して、そのたびに君との思い出が薄くなっていくけど、この場所はまだ忘れてないみたい。「ママぁ、ここどこー？」目をこする我が子を抱き直し、岩壁を見上げる。「ママの、大事な人のお墓」化石になっても、心は君に。

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#twnovel 太陽には秘密があった。宇宙の神にも言えないような、大きな、大きな秘密。そのせいで太陽は膨れ上がり、破裂した。取り巻きたちを巻き込んで。やがてそれをビックバンと呼ぶ生命が、新しい取り巻きの中に生まれた。現在も解明できない暗黒物質。それは、太陽がひた隠しにする秘密。

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#twnovel どこか遠くのスピーカーから、「ななつのこ」が聞こえてくる。上がりだ。キャップを脱いで、羽を伸ばす。「いてえ…」本日の鎮魂対象は虫の息。「臨終間際の感覚が甦ってるのさ」「死神…」「違うよ。七つ子の、パパ鴉」変化用のまじないがかかったキャップをくわえて、帰宅の飛翔。

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想像上の友達、ってほど大層なもんじゃないけど、幼い私の空想の主役は、いつも「彼女」だった。ある時は超一級のアイドル兼スパイで、ある時はゾンビの魔法使いだった。けど「彼女」はある日、黒い山高帽を被って「こんばんは」と笑う「あの人」に。そんな、嘘だ…！ #twnovel 嘘でした。

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#twnovel 「あたくしの耳が凍ってしまいましたの。助けてくださらない？」大雪に見舞われた翌朝、我らのラボをいの一番で尋ねてきたのは、うさぎ夫人だった。お湯を沸かして飛び出すと、夫人愛用のうさ耳録音機が、雪に埋もれて凍っていた。「なぜここに…?」「雪の降る音を、同封したくて」

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#twnovel #世界終了同盟 とどろいている。辺り一体に、終末を告げるサイレンが。低く　高く　うねりを持って。それはすべて人間の喉から溢れ出ているもので、僕は感動していた。人類は最期に、遠吠えを思い出したのだ。

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＃twnovel #このオチお願いします うちの犬が、カラスの言葉を覚えました。「カァカァ。カァカァ」毎朝毎夕、小屋の上にかかってる電線へ向けて鳴いています。

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#twnvday ＃twnovel 迷子の影を拾いました。背高のっぽのちびでぶで、髪は黒髪ロングのショート。スカートの下にズボンを履いて、体育座りで怒ってます。名前を聞いても分からないので、ついのべデイタグに書きました。この子の持ち主、誰ですか？

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#twnovel 聞いてくれ！　ついに君と痛みを共有できるアプリを開発したよ。これで生理痛は二分の一、フラレた痛みも二分の一、人生の苦しみも二分の一。やったあ。数日後、僕が発狂して死んだのは言うまでもない。なぜって、僕の痛みを共有するアプリは開発しなかったから。どうか泣かないで。

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#twnovel 絵描き見習いの熊が、小川のほとりでべそべそと泣いていた。我がラボお手製のクマリンガル越しに話を聞くと、愛用の筆を川に落としてしまったらしい。網を片手に川へ入ると、ちゃぷんとはねる、紫の、美しい尾鰭。「あれです！」諦めたまえ。君の筆は、魚になってしまったようだ。

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死亡フラグに愛された男に、恋をしている。戦争に行く前にプロポーズされて、私の写真が入ってるロケットをお守りとして持ってもらい、今も手紙のやりとりをしている。でもきっと、彼は帰ってくる。だってこれは #twnovel だもの。

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あたしは、寂しがり屋でかまってちゃん。なのにこの頃、だぁれも相手してくれない。そんなことしてると、出てっちゃうから！　ほらあんなところに、つやつやのストレートヘア…… #twnovel 「ご覧ください……今、人形の髪が！　伸びています！」ふふふ、人間の髪も、悪くないわ。

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「かぐや姫が二人いた」って話、知ってる？　一人は黄色い満月の晩、不死の妙薬を置いてった。けど、もう一人は青い満月の晩、自分の声を帝の琴に与えてった。以来、琴は姫の声で歌うように……っていう、ボーカロイドの始まりの話。ま、嘘だけど。試してみる？　アナタのPCで。 #twnovel

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世界中の絵本から、ハッピーエンドが消えました。桃太郎は鬼に殺され、人魚姫は泡のまま。子供たちは大泣きし、大人たちは憤慨しました。「幸せに暮らしました」の一文は、どこへいったのでしょう。 #twnovel 実はバカンスに出かけてるなんて、ここだけの話ですよ。

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#twnovel 月が美白に凝っている。久しぶりに地球へ近づいた時、顔の模様を「ウサギさん」と言われてることに大変なショックを受けたらしい。「太陽や木星は模様認定なのよ！　見返してやる……！」その成果を見せたくて、わざわざ２回も満月になったそうです。どうですか？　地球の皆さん

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#twnovel きのこを栽培しています。合法無害、しかも食用にも耐えられる新種。……しかも、しゃべっちゃいます。「んふんふ」って。

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悪い子は、３Ｆ婦人服売場のマネキン部屋に閉じこめます。糞餓鬼に指を折られた可動間接のマネキン。全裸でポーズを決める首なしマネキン。つるつる頭で目をかっ開く首マネキン。つま先を高々とのばす脚マネキン。ここに一晩閉じこめて、マネキンにならない子はいませんよ。 #twnovel

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ここに越してから、カッターの刃がすぐ短くなるんだ。まあ、ほとんど使わないから困らなかったんだけど、……。この前、彼女が食器洗うのにスポンジ持ったら、ビクッと震えて落としたんだ。調べてみたら、スポンジんの表面に、短くなったカッターの刃がびっしりと埋まってた。 #twnovel

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ある山でツチノコの死骸が見つかった。町おこしの剥製にしようともくろんだ役場は、さる大学に分析を依頼した。結果、死骸は蛇だった。首を傾げる役員の前に現れるレントゲン。「不自然な腹らみかたでしたので、撮影しました」「……棺？」「これを飲んで、死んだようですね」 #twnovel

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あの子を押入れに閉じこめた理由なんてありません。そもそも、なにを考えてるのか分からない子でしたし。ご飯のときも寝るときも変なおもちゃ鳴らしてて、ムカつきますよね。テルミンっていうんですか。……あー、取り上げればよかった。入れてる間も、キーキーやってたし。 #twnovel

かれきハナサカ/てごね#6971 @873k

テルミンは鳴り続けた。たかはしくんの揺れる手に合わせて、残りわずかの電池で。針金のように細く尖った音から、ソプラノ歌手のビブラートに似た音へ。こつん。自分には出せない打撃音。「待ってて、助ける」ささやき。たかはしくんと同い年くらいの女の子。テルミンの音が消えた。 #twnovel

かれきハナサカ/てごね#6971 @873k

こんにちはー！　あたし、たかはしくんの友だちです。たかはしくんをむかえにきました。……いますよね、押入れに。いやあ、母子が住んでるって家で婦人ものしか干してないの、変だと思って。パトカーはあちらです。どうぞ。 #twnovel せんきゅーテルミン。これはあたしと貴女のひみつ。